☆★1997年の日記より★☆
昨日の続きを綴ります。
【1997年5月29日・木】
術後1日目。
局麻のおかげか、痛みもあまりない。
自分でカーテンもあけれるし、洗顔もできる。
タオルもしぼれるし、腕も少しだけあがる。
ただ、この日記を書くのに、文字を書くのがちょっと不自由。
この回復ぶりに看護師さんも、家族も驚いている。
術後は、全麻より局麻のほうが楽みたい。
そういえば、私は全身麻酔の経験がないな・・・。
今、疑問に思うのは、
局麻でできるものを何故全麻の予定だったのかということ。
主治医にたずねたら、あいまいな返答しか戻らなかった。
すべてを納得しなくては気がすまない私の性格では、
疑問が残る・・・。
午前中、喘息の発作が出て点滴をうけた。
看護師さんから「リハビリチェック表」を渡され、
早速リハビリの説明があった。
その表に、一日目の目標は
「指の屈伸、ボール握り、肘関節屈伸、歯みがき、洗面、食事」と、書いてある。
二日目、三日目・・・と目標があり、
自分で毎日チェックして書き込んでいく。
<良くできたー○、 まぁまぁー△、できなかったー× >
私は、今日の目標はクリアできた!全部 ○!
そして、もう一つのリハビリは腕がどこまであがるかのチェック。
お部屋のドアに目盛り表を貼られ、腕を上げる練習をする。
最初は痛くても我慢してリハビリしなくては、
だんだん硬くなって腕が上がらなくなると言われ痛いけど頑張った。
でもこれは痛くて痛くて期待はずれの結果だった。
妹が一日中いてくれて、寂しくなかった。
夜、夫と息子が来て、私が元気なので驚いていた。
【1997年5月30日・金】
術後2日目。
とっても元気、元気!
でも、右手の力が出ない・・・
妹が2日間泊まってくれ、精神的ににぎやかで嬉しかった。
二人で西病棟の地下2Fの売店に買い物に行ったり、
一日中おしゃべりしていた。
今日のリハビリの目標は、
「髪の手入れ、タオルしぼり、着替え、カーテンの開け閉め」。
今日も全部 ○・・・
「相田みつを作品集」をお見舞いにいただいた。
「にんげだもの」、「しあわせはいつも」、「雨の日には・・・」、
「一生感動一生青春」の4冊と「日めくり」。
感動する言葉が多く、
病室で気がむいた時、開いて読むのに嬉しいお見舞いだった。
【1997年5月31日・土】
術後3日目。
わりと元気。
でも昨日までは妹が泊まってくれていたけど、今日はいないので寂しい。
今日のリハビリの目標は、
「振り子運動、壁のぼり、つるべ運動、肩まわし、風車、指先タッチ」、
病院の指定の道具で練習する。
夕方リハビリのテストがあった。
私の結果は・・・、
<壁のぼり→2.5cm><前方挙上→130°>
<側方挙上→120°><後方挙上→60°>
<上腕周囲 右→19cm><上腕周囲 左→19cm>
腕がよく動いている方だと、看護師さんからお褒めの言葉。
昨夜は喘息もでず、
夜中に看護師さんがまわってこられた時も気づかないで、
21:00~5:00までぐっすり眠れ、気分爽快!
土曜日なので、外来はなく病院の中が静か。
でも主治医2人はそれぞれ回診にこられた。
主治医の一人は、研修医みたい。
今日はお見舞いの方が多くて、嬉しいけど疲れた・・・。
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相田みつを 「一生感動一生青春」 より・・・
「道」
長い人生にはなあ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければ
ならぬ道・・・・・・
てものがあるんだな
そんなときは その道を
黙って あるくことだな
愚痴や弱音を吐かないでな
黙って歩くんだよ
ただ 黙って・・・・・・。
涙なんか見せちゃダメだぜ!!
そしてなあ その時なんだよ
人間としての いのちの根が
ふかくなるのは・・・・・・。