★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

** 乳癌 ** (その12・退院)

2006年01月18日 | 乳がん

☆★1997年の日記より★☆
昨日の続きを綴ります。

【1997年6月6日・金】
術後9日目。
主治医のH医師の回診時に朗報があった。

「リンパには、転移していませんでした」

の言葉に、私は大喜び!!

報告するH医師もとても嬉しそうだった!!

「これで90%、再発、転移もないでしょう・・・」とも言われた。

「喘息が落ち着いたら、退院されていいですよ。
放射線治療は外来で通院してください」
とのこと。 

思わず「嬉しい!」と叫んでしまった。

家族と相談した結果、
放射線治療の通院のことも考え、
1週間後の13日に退院することに決定。 

一般的には術後1週間位で退院されるそうだし、
個室を占領しているので、
気がひけたけど甘えることにした。


【1997年6月7日・土~6月12日・木】
術後10日~15日目。
この間の治療は、
放射線治療と抗癌剤(ホルモン剤・ノルバデックス)のみ。

看護師さんが病室にお薬を持って来られた時、
生まれて初めて抗癌剤を見た。

「抗癌剤」って怖いイメージがあったけど、
やはりそのとおりで、錠剤も大きく気味悪く感じてしまった。 

お見舞いに来る友人に見せたら興味深そうに見ていた。
ノルバデックス(抗エストロゲン剤)は乳癌再発の防止に有効とのこと。

入院生活もすっかり慣れ、売店に行くにも日課の一つとなった。
私の病室は南病棟201号室なので、
西病棟地下2Fの売店までは結構距離があり、運動にちょうどよいのだ。

雑誌を買うついでにお花を買って、
お見舞いにいただいたアレンジの花の枯れたところを挿しなおした。 

まず新聞紙を広げ、そこに少々枯れ始めたアレンジのカゴを置き、
枯れた花を抜いて買ってきた花と挿しなおす。
彩りや花の種類のバランスを考えながらのこの作業が結構楽しい。 
花がほとんど枯れてしまったアレンジは全部ぬいてカゴのみ利用して、
買ってきたお花で私がアレンジして作る。

看護師さんたちから、
「お上手ですね!」「綺麗ですね!」とほめられた。

花が大好きだから、
お花屋さんでも始めたらいいかな?なんて・・・。

内科と違って外科の場合、
創が癒えると外出許可は比較的自由で、
治療以外は外出している時間も多くなった。

病院は市の中心部にあり、
病院の前にSデパートがあるので毎日のように外出しながら、入院生活を送った。

たくさんの人がお見舞いに来てくださった。
日によっては横になる時間もない位次々と。

でも私が入院し教訓となったことは、
お見舞いは短時間でなくてなならないこと。

入院している者は、「そろそろ帰ってください」とは言えないのだから。
いろいろな方にお会いできるのは嬉しいし、ありがたいけれど、
時間が長くてはやはり疲れる。
私は今後気をつけようと思う。

【1997年6月13日・金】
術後16日目。
いよいよ退院の日を迎えた。
家族に来てもらって、PM~退院。

乳癌の悪いところは全部とっていただき、
リンパにも転移がない結果がでて嬉しい。

退院してからの治療は、

抗癌剤(ホルモン剤)の服用と、

7月17日までの放射線科の治療。


そして、今後は2週間後、1ヵ月後・・・外来で経過を観察していただく。
抗癌剤は2~3年飲んでくださいと指示があった。
副作用がこわい。
髪の毛が抜けたりするのだろうか・・・と不安が頭をよぎる。

退院後の最初の外来日は、6月26日。

夜は、家族で、海の見えるPホテルに行き、退院祝の祝杯をあげた。
ビールの味が格別美味しかった。 
この幸せがずっと続くといいなと思いながら、楽しく食事をした。


☆★=☆★=☆★=☆★=☆★=☆★=☆★

     
リンパに転移していないことがわかっても、
1割の人は再発、転移があるということで、
喜びの中にも一抹の不安がありました
その悪い予感があたり、私は2度も再発をしました・・・

「癌」という病気は、それだけ怖い病気だとつくづく思います。

でも、どんどん良いお薬も出てきているので、
悲観的なことは考えず、前向きにがんばっていきたいと思います





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする