★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

** 乳癌 ** (その11・放射線治療)

2006年01月17日 | 乳がん

☆★1997年の日記より★☆
1月14日の続きを綴ります。

【1997年6月5日・木】
術後8日目。
今日から放射線治療がはじまった。

手術で乳房を残した時、
すなわち、乳房を温存した時には必ず必要な治療なのだ。

放射線治療の目的は、
温存した乳房に癌が残っている可能性があるため、
放射線をあてて根治させ、
温存した乳房への再発を防ぐことであると、説明があった。

病院の資料によると、
欧米から普及したこの乳房温存手術では、
放射線治療が普通になっているとのこと。

なぜなら、放射線を当てれば術後の乳房再発が、5~10%であるのに対し、
当てなければ10~20%に再発が起こるといわれているから。


驚くのは、
この再発率を日本での報告を見ると、
放射線を当てた時の数字は1.9%
放射線を当てないときは3.7%と欧米に比べ低い数値
である。

この違いの最も大きな理由は、
日本人の外科医は丁寧な手術を行い、
病理医も几帳面に診断をしてくれているからだと考えられている。 
・・・と書いてあった。
(しかし私は残念ながら3年目と4年目に2回再発した)

13:40にナースコールで「放射線科に行ってください・・・」と声をかけられ、
昨日と同じ経路で中央病棟地下2Fに下りて行った。 
やはり不気味に感じた。

今日は初めての照射なので、

CT撮影をしながら
放射線を治療するところにマジックで印をつけられた
 

右乳房を中心に首の辺りまで線が引いてある。 
○で囲むだけでなく複雑に線が引いてある。
濃い赤紫のような色のマジックで直接肌に書かれるのだからイヤだった。 

夜お風呂の鏡で見ると自分がかわいそうになった。 
これだと、洋服を着ても首のところが見えるだろうな。

でも余分な部分への照射をできるだけ避けるために必要な大事な印なのだ。
癌はやっぱり怖い病気だと、強く強く感じた。

<私の放射線治療>
 ・ ライナック照射(高エネルギー放射腺治療)
 ・ 照射条件・・・MV線→4MVX線
           CGY→180CGY
            m→0.8m
 ・ 照射部位・・・右乳房
 ・ 照射時間・・・約1分(位置を合わせる時間を入れると10分位)
 ・ 照射回数・・・31回(約6週間)
 ・ 費用・・・3000円~5000円
 ・ 外来通院(予約制)・・・月曜日~金曜日(毎日)
 ・ 副作用・・・皮膚炎、倦怠感、食欲不振、吐き気等。

<放射線科からの注意>
 1.マジックの印のところは、治療上大事なので消えないようにすること。
   お風呂でこすらないようにする。 
   印が薄くなったら書き直してくださるとのこと。
 2.皮膚(治療部位)を刺激しないこと。
   直射日光に当てないこと。
 3.皮膚の処置・・・治療が進んで印のところがカサカサになって
   粉をふくようになったら、ベビーオイルなどを塗る。
 4.火傷のようにヒリヒリと痛んだりする場合は、
   軟膏を処方してくださるので申し出る。
 5.時々体重を測って、体力の目安とする。
 6.治療期間中は、なるべく治療優先の生活とし、体力の消耗を避けるようにし、
   睡眠をよくとり、栄養がかたよらないよう気をつけ頑張ること。
 7.治療中変わったことがあるときは、速やかに相談すること。
 8.運動については制限はない。


☆★=☆★=☆★=☆★=☆★=☆★=☆★        


生きる上で、「健康第一」と感じ始めたのがこの頃でした。

喘息も苦しかったけど、癌を患ってからは健康な人が羨ましかった。

健康である時は、健康であることへの感謝がありませんでした。
それが、当たり前だと思っていたからです。
もっと自分の身体をいたわっておけばよかったと、
つくづく反省しました・・・。

私が癌に侵されたのは、
何が原因だったのかしら・・・?と、今でも悩みます。




Comments (4)
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