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苗族の刺繍鑑賞お茶会☆「刺繍編」

2024年07月08日 | イベント・御茶会

神戸も真夏日が続いていますが昨日の七夕はよく晴れて星もよく見えましたね♪

さて6月は自宅で特別なお茶会をさせていただきました。

「苗族の刺繍鑑賞お茶会」

中国の少数民族「苗族(ミャオ族)」。

中国国内だけでなくタイ、ミャンマー、ラオス、べトナムなどの山岳地帯にも多く住み、居住地区によってさらに多くの部族に分かれています。

文字が無く口頭伝承で歴史を伝えてきたので詳しい資料がなくまだ謎に包まれているそうです。

苗族といえば美しい刺繍が施された民族衣装が有名ですが、テイスティング神戸研究クラスの講師 徳田志保さんが個人でコツコツと集めておられると知り、コレクションをお借りして拝見するお茶会を催させていただきました。

今回は苗族の刺繍鑑賞お茶会「刺繍編」としてコレクションを写真でご紹介いたします。

作品は大きく分けて「藍染め作品」と「刺繍作品」に分かれます。

窓側の一角は藍染作品を♪

型を使って糊置きする手法もありますが古い作品は手描きです。

正面の大きなタペストリー風の作品は赤ちゃんのおくるみ。

ちょうちょ、動物や魚、鳥などのパッチワークが全体に施されてとても楽しい作品です。

赤ちゃんはこの手作りのおくるみに大切にくるまれてお母さんと幸せな時をすごしたのでしょう。

刺繍作品は部屋中に♪ なんとかみなさんに手に取ったりして見ていただきたくてだせるだけ出しました。

とても細かな幾何学模様がいくつも施されていて見とれてしまいます。

衣装の形のものはかけて見ました。

こうしてみてみると「苗族の刺繍」と一口に言っても、技法やデザイン、使う色合いなどずいぶん印象が違っていることがわかります。

それは、たくさんの少数民族苗族が実は住んでいる場所等でさらに小さな部族に分かれていて、それぞれ言葉や顔の特徴、生活習慣も違う人たちの集まりだからです。

どうやったらこんな不思議な模様や面白いデザインが浮かぶのでしょう。

浮かんだままを思うがままに糸で紡いで・・・。

苗族のみなさんとも親交がある徳田さんのお話によると、まるで宇宙から降りてくるようにふっと頭の中に浮かぶそうです。

それぞれの刺繍はパーツに分けて作られて、完成したものを組み合わせて洋服やエプロン、スカートなどに飾られました。

それをもとの洋服から外した状態や、リメイクをして売られているそうです。

凹凸のある刺繍。糸を染め、布を織り、そして刺繍を施す。

気が遠くなりそうな手仕事・・・芸術作品と言ってもいいくらい見事。

まるで「曼荼羅」のような作品も。

水色が美しいこの作品は一番人気でした。

写真ではわかりにくいですが、赤い刺繍部分の真ん中には龍が泳いでいます。

写真はご参加の方々から頂戴いたしました。みなさま、ありがとうございました。

全部載せたいけど載せきれません。

わぁ~っと目をキラキラさせて見入ったり、手に取って触ってみられたり、裏を返してごらんになったり。

興味を持って熱心に見てくださいましたが、参加者それぞれにどれかは心惹かれる好きな作品が見つかったご様子です。

みなさんと何度も刺繍たちを一緒に見て、過ごしたわたしもこれらの作品に込められたエネルギーを感じて、それぞれの作品に込められた思いを受け取れたような気がします。

今回はスペースの都合上、コレクションの半分ほどしかお見せすることができなかったことがちょっと心残りですがきっと刺繍たちは喜んでくれていると思いたい。

徳田さんはこれらの苗族の刺繍や染めものだけでなく、汕頭(スワトウ)のハンカチも集めておられるそうです。

中国に住み、出会われた人々と親交を深める中で出会われたすばらしいもの。

それはたんに芸術作品ではなく生活の中、それも厳しい環境や自然にあらがうことなく生活をする中で家族を思い、暮らしを楽しんだ本物の手仕事。

大切なコレクションを快くお貸ししてくださった徳田志保さんに心より感謝申し上げます。

徳田さん、ありがとうございました。

次回のブログは「お茶会編」です。

もう少しお付き合いくださいね(*^-^*)

 

 

 

 

 

 

 


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