だいぶ春めいてきました。三寒四温というところでしょうか?
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Skin Care School 週刊発行
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│淳│子│先│生│の│お│肌│の│学│校│
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□ 2月22日 vol.0854
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編集・発行:株式会社ヴェルジェ http://www.cher-couleur.com/
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2月のCONTENTS
1日発行済み≫季節のお手入れー今年の乾燥から肌を守るケアー
8日発行済み≫ーお肌の悩み、質問 Q&Aー
15日発行済み≫豆知識 ーいびきー
22日発行 ≫季節のトラブルー紫外線対策のスタートー
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≪季節のトラブルー紫外線対策のスタートー ≫
もうすっかり日差しは春ですね!
私の住んでいる茨城は朝・夕とても冷えますが、日中はとても過ごしやすい日が続いています。春咲きの球根も今年は少なめでしたが、植えてあるので芽が出てきました。やはりパンジー・ビオラは頼りになる花で雪が降っても元気です。ユリオプスデージーは場所によっては枯れました。水仙も頼りになりますよね!そして大好きなクリスマスローズがまだ庭には咲いていないので、ついつい安くなっていた鉢を買ってしまいました。小さい鉢だと2年待ちですが、今回は植えても来年も大丈夫そうですので楽しみが増えました。そして今日は薄いダウンで朝早く出社したのですが、もう東京ではダウンが少なくなってきました!つい寒い朝はダウンと考えますが、そろそろ浮きそうな感じですから、お出かけの際はご注意下さいね。
さて2月も既に中旬を過ぎ、さきほど話しました春の日差しをすでに感じていることと思います。これは本当に冬から春への移り変わりを感じられることですが、こと紫外線量を考えてみますと、8月にピークに達した紫外線が急速に下降して、11、12月、1月はピーク時の1/5くらいになります。それが2月から8月までは急に上昇してピークを迎えるので、2月は紫外線を考えると注意の始まりと思って良いでしょう。ただしUVBほどではありません。今回は2月から本格的なシミ対策をして頂きたいので、まずUVとは何かから復習してみましょう。
UVとは紫外線のことです。英語のultravioletからUVと略されています。ここで波長などの話になると分かりづらくなるので、よく耳にする肌に対する紫外線の影響としてUV-AとUV-Bについての復習です。
UV-A⇒紫外線の90%くらいを占め、肌に蓄積的なダメージを与えます。年齢とともに蓄積されたUVAはたるみやシミ、くすみの原因になります。
UV-B⇒紫外線の10%くらいと少ない量ですが、肌への作用が強く、炎症を起こす引き金となる紫外線です。シミや炎症にとどまらず、細胞ダメージも起こる為、生体への影響がかなりあります。
現在では紫外線を百害あって一利だけありと言われる方もいて、その一利とはビタミンDの合成です。ビタミンは食品からのCaの吸収を助け、免疫力をアップしてくれる効果があります。食品では100gあたりですが参考までに
1、アンコウのきも110μg
2、しらす干し(半乾燥)61μg
3.いわし(丸干)50μg
4.すじこ47μg
5.いくら44μg
(※1mg=1000μg)
そして鮭類にも多いようです。海のものに多いようですが、紫外線の方がすぐとれそうですね!私が(現在63歳)子供の頃や20代の頃は、今は言ってはいけない言葉のようですが“くろんぼ大会”などが行われたり、クラスで誰が一番日焼けしているとか、ある意味自慢でした!高校の部活動も真っ黒になるスポーツでしたからなるほど今は弊害を感じています。思い起こせばバブルの頃は日焼けは何ともいってなかったような気がします。
現在ではブラジル、オールトラリアに次いで、フランスでも日焼けサロンが使用禁止勧告になっていますが、約30年前はまだまだ日焼けが自慢の対象であり、ステータスのようでした。そんな日サロも人工的な紫外線による皮膚がんの発症危険性が明らかであるというデータが出て、さらに悪性黒色腫の発症者の43%に30代未満で日サロによる日焼けを経験したというデータもあります。ビタミンDの十分な生成にもつながらず、なんと皮膚老化が4倍の速度で進むと推定されてもいるようです。日焼け全盛期の人は私と同年代ですが、それはさておき、2月からのUV対策を怠るとやはり秋のシミや老化には繋がっていくと思います。私の見解ではお顔の日焼け止め対策は1年中、肌は夏場中心に1日20分程の身体への紫外線はビタミンDの形成や免疫力アップになりますから、お顔以外はそこそこに!これがおすすめになります。
やはりシミやたるみ、シワは男女ともとても嫌なものですので、対策はしっかりとした方が良いですね!シミのメカニズムを考えてみると紫外線を浴びてメラニン生成→皮膚のターンオーバーによってアカとして剥がれ落ちるという一定のリズムがあります。これは若い方のターンオーバー28日サイクルで行われるわけです。当然剥がれたアカの部分はシミにはなっていないのですが、例えば長時間紫外線を浴びるとメラニン生成は活発化します。それが年齢やストレス、生活習慣、そして間違った手入れ法によって、ターンオーバーサイクルが乱れてしまうと代謝出来なくなった部分にメラニンが沈着していきます。生成は活発化しているのに表面に代謝出来ないメラニン、これが“シミ”(肝斑)となります。全体に形をなさないメラニン沈着を外因性肝斑として、左右対称のメラニン沈着を内因性肝斑と分けています。
内因性肝斑は身体の内部の原因が顔のその臓器部位に発生すると東洋医学的な望診では言われています。一番オーソドックスな部位は目の下のくらいから頬骨に沿って目尻の下あたりに発生する肝斑です。すべてが内因でない場合もありますが、子宮系と考えて頂けると良いのでホルモンのバランスが原因です。昔の栄養が豊かでない頃は、妊娠後期から出産後に結構な女性がこの部にシミを作り、妊娠性肝斑と呼ばれ、ホルモンバランスが落ち着くと消えていた肝斑でした。この頃はUV対策もしてませんし、メイクもほとんどしない時代でしたから、それはそれで女性の肌も強かった気がします。現代でもこの肝斑はありますよ!ただし第一子よりも第二子以上からの発生を感じます。なぜか片方ずつ発生しても両方に対象になるのです!他にも内因性は色々ありますが、一番分かりやすい例をあげてみました。
さていざ出来てしまった肝斑の対策は!ということですが、私が色々な方の肌を見せて頂いて感じるのは、“速効はない!”ということです。治療法には色々あり、内服から美白外用剤、ケミカルピーリングやイオン導入、レーザー治療、何を選びましょう、ということになりますが、速効にはリスクがあります。それも考えて下さい。やはりターンオーバーを正常にするための努力を励行した方が時間はかかっても肌力が確実にアップしていきますよ。次のお手入れでは詳しくケアを勉強してみましょう。
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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