新型コロナウィルス、多方面に影響が拡大し正念場を迎えています。
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Skin Care School 週刊発行
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│淳│子│先│生│の│お│肌│の│学│校│
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□ 2月 28日 vol.0897
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編集・発行：株式会社ヴェルジェ http://www.cher-couleur.com/
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２月のＣＯＮＴＥＮＴＳ
７日発行済み≫季節のお手入れ ーカサカサ、かぶれー
１４日発行済み≫ーお肌の悩み、質問 Ｑ＆Ａー
２１日発行済み≫豆知識ーＣＯＶＩＤ－１９（新型コロナウイルス肺炎）ー
２８日発行 ≫季節のトラブルー世界の花粉状況と花粉症皮膚炎ー
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≪季節のトラブルー世界の花粉状況と花粉症皮膚炎ー ≫
今年は記録的な暖冬ということで、桜の開花も入学式ではなく、卒業式シーズンに見られそうです。そんなわけで花粉も例年より早く飛び始め、すでに酷い症状が出ている方もいらっしゃいます。日本では季節の花粉症の中でも、特にスギ花粉症が有名ですね。何度か花粉症についてはお話してきましたが、またちょっと復習してみましょう。
花粉症は１型アレルギーに分類される疾患で植物の花粉が鼻や目など粘膜にくっついたり、接触して起こるアレルギーです。花粉症という言葉があまりにも有名で日本だけのアレルギーの感じがしますが、全世界に花粉症ってあるんですね！そこで世界３大花粉症は何かと言いますと、スギ・カモガヤ・ブタクサと言われています。
スギは日本が代表国で有病率２６～２７％
カモガヤはイギリスが代表国で有病率２２～２３％
ブタクサはアメリカが代表国で有病率１５％前後
という資料を見つけました。日本でいうと４人に１人はスギ花粉症という事になりビックリしました！イギリスはその他オークの木やプラタナスの木がロンドンの街路樹になっていますので、都市部はこのアレルギーが有病率で２０％になっています。世界で初めて花粉症という病気を認識した国がイギリスということです！また、３大アレルギー以外になりますが、オーストラリアでは、人口の２６％の有病率があり、やはり４人に１人という日本並みの発症で、９～１月がピークになります。メルボルンを例に挙げるとアカシア（ミモザ）・ニレ・シーオーク等が原因となっています。ミモザは可愛い花なので、知らず知らず日本でもいるかもしれませんね！調べてみると勉強になるので挙げてみると…
フランス 春…カシワ・クリ・カバノキ・ハシズミ
秋…ブタクサ・オオバコ
スペイン 春…ハシズミ・イトスギ・カシワ・オリーブ・マツ・クワ
秋…特になし
イタリア 春…オリーブ・カバノキ・カシワ・ハシズミ
秋…イラクサ・キク科
フィンランド 春…ハシノキ・カバノキ
秋…特になし
ロシア（モスクワ） 春…ハンノキ・カバノキ
秋…特になし、強いて言えばヨモギ
オーストラリアは夏以外は花粉症がほぼある国でアカシア・ティーツリー・
カエデ・ポプラ・ライムギ・ブルーグラス・オオバコ等
南アフリカも夏以外は花粉症がほぼある国でアカシア・ヤナギ・イトスギ・
カシワ・ユーカリ・ライムギ等（トリップアドバイザー資料）
全世界にある！という事が認識できましたね！
花粉症は英語でｈａｙ ｆｅｖｅｒと呼ばれ枯草熱（こそうねつ）と言われています。その全世界というエリアでは、地域温暖化の影響でブタクサ繁殖エリアが急速に拡大していて、全世界規模でブタクサの繁殖を食い止める動きがあるようです。確かにスギ花粉症の２～４月上旬に限らず通年化しているのも事実です。しかも花粉の飛び交う季節はＰＭ２．５などで代表される大気汚染との関連も言われていますから、花粉症は要注意アレルギーという事になります。ちなみにスギ花粉症は本州が中心で、北海道はシラカバ、瀬戸内地方ではヨーロッパと同じようにオリーブの花粉症があります。ケヤキ（ニレ科）は本州にもありますが、九州が多いんですね。
花粉症の有病率は年々高くなっているようで、小さな子供さんまで花粉症は発症します。遺伝的な要素は仕方ありませんが、ストレスや生活習慣はとても大きな原因となって、２０～４０代の方が多くなっていますので、ある日突然誰が発症してもおかしくないので、せめて食事や生活習慣は免疫力アップするようにしていきたいものですね！昔は５０代になったら花粉症にならないと言われていましたが、今は年齢関係なくなってしまいます。現在新型コロナウイルスでマスク姿の方がたくさんいらっしゃいますが、花粉症の方も中にはたくさんいらっしゃって、くしゃみや咳が出るのでこれは辛いところです。
さて、ここまで花粉症の勉強をしてきましたが、お肌は花粉症の時期どのような変化があるのでしょうか？花粉症はくしゃみ・鼻水・鼻詰まりが代表的で、目の痒さも一般的な症状です。このような体内アレルギー症状の他に、春の肌荒れを花粉症皮膚炎といって春先の皮膚のカブレの大きな原因になっています。確かに私も肌が硬くなった感じやピリピリした感じを春先受ける事があります。私は花粉症ではありませんが、肌が敏感なので、このような状態になる事があります。よく考えると風の強い日、天気の良い日が多いようです。直接肌に花粉や有害物質が刺激を感じさせるという事だと思います。春は風の強い日も多く、花粉やホコリ、スモッグやダニの死骸などが浮遊する率が高いので、確かに敏感になる訳です。しかも花粉症があれば、もっと肌に影響が出る訳です。とするといつもお話していますが、肌もアレルギー状態であることを忘れないで下さい。確かにかなり重い花粉症の方は目の回りが腫れたり、カサカサになったり、鼻の皮が剥けている方もお見受けします。そんな時、肌はどのような状態かというと、自分の肌のバリヤ機能がほとんどない状態で自力では改善出来なくなっている訳です。
この所、新型コロナウイルスの勉強をしていますが、なんでもない方が予防の為にマスクを着用して、頬に皮膚炎を起こしています。それが花粉症と重なりますと、かなりの肌力低下状態になる訳です。とするといつも使っているコスメでは強すぎる状態も考えられますからチェックが必要です。肌を守る為、改善を早める為にして頂きたいことは、まず必ずベースメークをする事！以前にもお話しましたが、花粉症になるとマスクをするからと言って、軽いメークやノーメークの方がいらっしゃいますが、肌にはよくありません。まず“防御”です。その為にベースメイクを毎日しっかりして下さい。ベースメークはスキンケアの後、下地クリームをつけて、ファンデーションまで使用します。カサカサしているとツキは悪いですが、やはりした方が良いです。カサつく為、リキッドやクリームファンでを使いたくなりますが、カサつきはかなり傷だらけの状態ですから、クリームファンデを擦り込むとかえって悪化してしまったりしますので、提案としてはパウダーファンでの方が表面に乗ってくれるのでおすすめです。更にいうと、肌に良いので提案としお話しさせていただくと、化粧水やエッセンスやクリームなどで保湿した後、よく馴染ませて色素類の入っていないパウダーを使用して押さえてから、パウダーリィーファンデーションが良く付きますし、肌にも良い方法です。面倒かとも思いますが是非試してみて下さい。パウダーはプレストタイプが付きやすいですが、粉パウダーの場合はしっかりと抑えるようにつけるのがコツです。パウダリィーファンデーションはすぐにつけるとキレイに乗リます。保護力アップの方法です。
日中は何度かパウダーを付けてサラサラにしてあげると花粉を感じにくくなります。そして夜はいつものお手入れの前にピュアなオイルで肌を馴染ませてからクレンジングをしてみて下さい。ただ花粉症皮膚炎の方はシンプルに肌に優しいものを選ぶのがコツです。ピリピリするものやアルコール、色素の入っているものは避けて優しいコスメを選んで下さい。そんな時、本当にポイントになるのが軟膏状の油性クリーム「桃肌爽」です。添加物が入っていないクリームで乳児でもご使用いただけるクリームです。是非調べて活用して頂くと良いと思います。桃肌爽は風邪を引いた時もほんの１ｍｍ弱を鼻をかんだ後マメにつけるだけで、カサカサヒリヒリせず自然に肌を整えてくれるので、花粉時期は必須アイテムとして頂くと良いと思いますよ！今回は世界の花粉状況と肌も皮膚炎状態という話でした！参考にして下さいね！
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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