図書館で予約待ちしていた、秦 建日子「推理小説」の順番がやっと回ってきたので、借りてきて、おとといの休みに読みました。
ドラマ「アンフェア」の原作本です。
ドラマが面白そうだけど、見てなかったので、原作を読んでみようかなと。
読後感は、「う~ん‥微妙?」
推理小説の批評でよく語られる、「フェア」な展開か、設定が「リアル」かなどという縛り(制約)を覆したいと意図した展開は理解できるのですが、それが面白いかどうかはまた別問題。
基本的な設定とかは面白いのに‥
結局犯人も最初から怪しいと思ってた人物だったし。
やっぱり保守的だと言われても、推理小説として、ある程度のルールはあった方がいいと思う。
スポーツやゲームでも、ルールがなければ何でもアリになっちゃって、収拾がつかなくなります。
もちろん、小説としては厳密にルールを守る必要はなくて、逸脱していても面白ければ全然アリです。
私の好きな京極夏彦さんの妖怪シリーズなんかも、設定としてはありえない!
キャラクターもメチャクチャ変!
でも面白いからOK!
が、少なくともコレは、正直読み終わったあと「面白い!」とは思えなかった。
主人公のキャラクターも、「バツイチ、子持ち(夫に引き取られている)、検挙率ナンバーワン刑事、過去に容疑者を射殺している、部屋がメチャクチャ汚い、無駄に美人」と、すごく面白くなりそうなのに、なんだか盛り上がらない。
好みの問題かもしれませんが…