遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

またこんな物を買ってしまった ~刺さない?鍼〜

2022年03月16日 | 面白グッズ

また、こんな物を買ってしまいました。

「刺さない鍼(はり)」というふれ込みの品です。

実は、この品、NHK『ためしてガッテン』(2022/1/10「東洋医学ホントのチカラ」)で紹介されました。小さなシールを貼ると、頑固な痛みが劇的に改善するというのです。

今年の冬は例年になく寒さが厳しく、体のあちこちが痛くてたまりませんでした。

そこで、おおそうだあのシール、と珍妙好きの虫が騒ぎ出したのです(^^;

封筒に入れて送られてきたのはこれ。

説明書一枚とプラスチックの板(シール付)10枚です。

これで、1650円(^^;

 

 

説明書、左上の改訂年月日をみると、2014年に発売されたようです。話題の新製品かと思っていたのですが、かなり前から使われていたのですね。

小さなシール(写真左)を、冬の間ずっと痛かった左肩に貼りました。

さて、その効果は???

実は、ここ何日間、急に暖かくなって、肩の痛みもだいぶマシになっていたのです。で、効果の実感があまりないまま、2日経ちました。すると、シールを貼ったところが猛烈に痒くなりました。とても耐えられないので、ここで治験は終了。

シールの中央には、5mm位の大きさの丸いプラスチックがあります。拡大して見ると、小さな突起が200個ほど見えます。細く黒いものは、服の繊維です。私の体毛ではありません(^.^)

これが、「刺さない鍼」。金属の針と違って刺さることはなく、皮膚の表面を刺激するのですね。しかし、私の場合皮膚が弱く、刺激で痒くなってしまいました。

「刺さない鍼」は「痒くなる鍼」でした(^.^)

 

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これは何だ!? 李朝花台

2021年08月29日 | 面白グッズ

高麗・李朝系統の陶磁器はわからないことだらけです。

どうせスッキリしないのなら、いっそ、極め付きの「訳の分からない物」でドーンと行きましょう。故玩館には訳の分からない物がゴマンとありますが、その中で5本の指に入るものです(^.^)

李朝?の花台?です(^^;

横 23.8cm、奥行 27.7cm、高 40.6cm。重3.0㎏。   李朝時代。

 

骨董市で、李朝の花台として売っていました。

木の切り株・根を利用して作ってあります。

 

何とも奇妙な物ですが・・・

男の被り物からすると、やはり李朝でしょうか。

 

木はかなり古いです。意味ありそうでなさそうな曲線が見られますが、虫がなめた跡です(^.^)  虫が喰った小さな丸い穴もあちこちにあります。堅い材でこのような虫食い痕が見られる場合、日本でいうと江戸時代位の時代があります。

他にもいくつか穴があいています。これは虫食いではなく、人が開けたもの。しかし、何のための穴か不明です。

 

花台ということですから、花をおいてみました。

うーん、これをどう評価するか(^^;

 

そういえば、帽子に意味不明な黒パイプ(長1.5㎝)が取り付けられています。

一輪挿しに使ってみました(^.^)

     『 李朝男に花』

これじゃあ、あまりに月並みですね。

ちょっとひねって、『無我の苦笑』

いまいちですね(^^;

ということで、展示会に出したとして、これはと思うタイトルをつけてやって下さい・・・・・大募集中(^.^)

 

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李朝虎乗人物木偶

2021年08月12日 | 面白グッズ

今回の品は、虎に乘った男の木偶(モグ)です。

高 26.2㎝、幅 21.6㎝、奥 7.9㎝。李朝後期(?)

李朝の木彫人形は、木偶(モグ)や木人(モギン)とよばれます。

一本の木から彫り出してあります。

虎と人物が素朴に彫られ、簡単に彩色されています。

葬儀時に使われた品(飾り、副葬品)だそうです。

何ともユーモラスな表情。

正装した貴人でしょうか。

李朝の民画には、猫のような虎、いわゆる猫虎がよく登場します。江戸時代、日本の絵師は、本物の虎を見たことがなかったので、李朝の絵の影響を受け、獰猛な虎ではなく、猫のような虎を描いたと言われています。

もし、絵ではなく、この木偶を手本にして描いていたら、江戸時代の虎は、のんきな父さん虎になっていたかも知れませんね(^.^)

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信楽焼熊狸花瓶

2021年05月06日 | 面白グッズ

昨日、Dr.Kさんのブログで、磁器製の色絵招き猫が紹介されていました。小さな磁器人形で、招き猫の顔が、子犬の様。女の子のが手のひらにとり、思わずそっと握りしめてしまいそうな可愛らしい品です。犬の顔と招き猫の仕草が絶妙のバランスで成り立っている一品です。

顔と体のミスマッチ。そんなオッドな品なら、故玩館にもあるはず・・・となったのが今回の品です。

またまた、後出しジャンケンで心苦しいのですが、こういう機会でなければ、永久に日の目をみることのない駄品ですので、あしからず(^^;

ありきたりの信楽狸置物(花瓶)です。

高 15.3㎝。昭和。

ただ、表情が・・・・・

狸というよりも熊さん(^^;

しかも、少し寂しげ(^.^)

 

Dr.Kさんの愛くるしい犬猫人形に対して、

どうみても、むさ苦しい熊狸花瓶です(^^;

花瓶ではありますが、花を入れても結果は知れてます。

ならば、別の物を入れてみるか・・・

人形屋さんのデッドストックで出た人形の頭。

熊さんも心なしか、すまし顔。

題して、「あの世の花」

島倉千代子さんに叱られるだけではなく、世の女性陣から総スカン喰うことは必至でしょう(^.^)

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ミニチュア道具 『使ってみた!小道具』

2021年01月20日 | 面白グッズ

お正月も過ぎて、だいぶ経ちました。

この頃になると、なぜか無性に、またお餅が食べたくなってきます。

以前は、もう十二分に食べたからしばらくは顔もみたくない、だったのですが、正月がすぎて餅が恋しくなるまでの時間が年々短くなっているのです(^^;

聞いてみると、年寄りはほとんどが餅好きでした。そして、よくぞ聞いてくれたとばかりに、皆声をそろえて、小洒落た菓子は食べた気がしない、とのこと。

考えてみれば、酸いも甘いも色々あって、行きついた所は、「見かけよりも中味」。人間と一緒ですね(^.^)

おお、やっぱりそうか、と意を強くして、餅づくりにとりかかりました。

私の所の餅のウリは、里芋入りです。

味、増量・・・・いろいろメリットはありますが、一番は、柔らかさです。硬くなるまでの期間を長くできるのです。鏡餅も岩のように硬くはなりません。

ところが、今季は原因不明の凶作で、ほとんど採れませんでした。いつもは、邪険にされるほど大量の親芋ですが、まともなのを捜すのに骨がおれるほどでした。

かろうじて出来たのが、この程度。

小物の親芋(^^;

いつも通り、圧力鍋で蒸してから、皮を剥きます。

 

マッシャーで潰し、

もち米と合わせて、餅つき機へ。芋ペーストの割合はお好みですが、今回は3割ほど。

 

あんころ餅と切り餅ができました。

 

で、突如、時間を遡ります。

先回のブログを書く時に、餅つきのミニチュア道具が見つかりました。

臼:径 4.0㎝、高 2.5㎝。杵:長 7.1㎝。

硬い木でできています。臼の凹部には、使用痕のような傷がついています。誰かが使ったか?

 

そこで、蒸し上がった餅米を入れてみました。

ペッタン、ペッタン。

 

すぐに、餅らしくなってきました。

 

お鏡風にまとめました。

 

 

 

どちらから、いただきましょうか(^.^)

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