透明なワイングラス3個です。
径 7.2㎝ 、高 17.0㎝。 昭和40年代。
ボヘミアンガラスか和物かはわかりません。
実はこの品、結婚式の引き出物です。昔は、こんな物をいただける結婚式があったのですね。もちろん、それ相応のお祝いをもっていかねばなりませんが(^^;
上部にはグラヴィールで花柄が彫られ、下部は切子の幾何学模様がカットされています。
ステム(脚)は、切子の削り出しです。
底部にも切子カットが施されています。
透明ガラスは、写真を撮るのが難しいですね。
切子が施されるガラスは、クリスタルガラス、いわゆる鉛ガラスです。ガラスに、金属の鉛をいれてあるのです。鉛の比率は、25%にもなります。ですから、普通のソーダガラスに比べて比重が大きく、手で持つと、ずしっと重さを感じます。指先で弾けば、キーンという金属音が響きます。
切子に用いられる理由は、柔らかいことと美しいことです。柔らかく削りやすいクリスタルガラスは、切子カットにむいています。また、透明度、屈折率が高いので、美しい輝きのガラス製品を作ることができます。
ぶ厚い部分に、
角度を変えて光を当ててやると、
虹のような模様が表れます(わかりづらいですが、ステム部左のカット面)。プリズムと同じ原理です。キラキラ輝くシャンデリアでは、分厚いクリスタルガラスを多面体カットされた物が多く使われているので、もっとはっきりと虹模様が見られます。
さて、せっかくのワイングラスです。
いつものように、コロナ籠りのプチ贅沢。
さっそく、いただきましょう・・・・
とは、なりませんでした。
下戸ゲコの我が家には、消毒用と料理用以外のアルコール類は置いていないのです。
これは、梅酢(^^;