陶胎七宝の茶碗です。
高 7.3㎝、径12.9㎝。明治時代。
これまで紹介した陶胎七宝は、すべて袋物でしたが、今回は茶碗です。
小さな鉢とも言えますが、鉄鉢形の上品な造りからすると、やはり茶碗でしょう。
120度ずつ回すと、
草花、それも菊や桔梗といった秋草紋が3方に描かれています。
秋草紋の間の模様です。
120度ずつ回します。
これまでの2割りの描き方ではなく、3割りにした草花デザインの器です。
桔梗の図は、銀屏風に描かれたような渋さです。
底は、土見せならぬ、陶肌見せ(^.^)
内側は、見込みいっぱいに、萩の絵。
これは、色釉による京薩摩の普通の絵付けです。
口縁にも、色釉で花の絵付け。
写真ではわかりずらいですが、口縁から3㎝程のニュウが2本入っています。幸い、外側までは出ていません。
やはり、この器は壊れやすい陶器なのですね(^.^)