遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

陶胎七宝秋草紋茶碗

2021年05月01日 | 陶磁胎七宝

陶胎七宝の茶碗です。

高 7.3㎝、径12.9㎝。明治時代。

これまで紹介した陶胎七宝は、すべて袋物でしたが、今回は茶碗です。

小さな鉢とも言えますが、鉄鉢形の上品な造りからすると、やはり茶碗でしょう。

120度ずつ回すと、

草花、それも菊や桔梗といった秋草紋が3方に描かれています。

秋草紋の間の模様です。

120度ずつ回します。

これまでの2割りの描き方ではなく、3割りにした草花デザインの器です。

 

桔梗の図は、銀屏風に描かれたような渋さです。

 

底は、土見せならぬ、陶肌見せ(^.^)

 

内側は、見込みいっぱいに、萩の絵。

これは、色釉による京薩摩の普通の絵付けです。

口縁にも、色釉で花の絵付け。

 

写真ではわかりずらいですが、口縁から3㎝程のニュウが2本入っています。幸い、外側までは出ていません。

やはり、この器は壊れやすい陶器なのですね(^.^)

コメント (3)
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