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地元の洋画家、川合修二の油絵です。
『奥美濃風景』油彩、6号。キャンバス。
川合修二:1942年、岐阜生れ。 1972年 二紀出品、1983年飛騨高山展出品。
川合修二は、岐阜の風景画を多く残しています。
今回の品もそのうちの一枚。
雪を抱いた雄大な峰々、そして冬枯れの里山をバックにして、とうとうと川が流れています。
実は、私、この風景には見覚えがあります。
揖斐川とその支流、根尾川が合流する故玩館の辺から、根尾川を20㎞ほど遡った所がここです。
以前のブログで、日本の観測史上最大震度を記録したと言われている明治24年の濃尾大震災の震源地を紹介しました。
震源の根尾谷水鳥地区の山(右側)が崩れ落ちて島(左側)となり、根尾川の流れが変わった場所です。
そのすぐ下流は、川幅が広くゆったりとした流れとなり、河原が広がっています。
それがこの絵の場所なのです。
向こう側の広い河原はキャンプサイトになっていて、私も若い頃にテントを張った思い出があります。
この絵は、夏の鮎釣りや川遊びの喧騒が終わり、晩秋から初冬の静かな根尾川の風景を描いているのです。
ですから、毎年今頃、トイレ美術館に掛かります。
でも、絵心ゼロの自分としては、どこかでつながりのある絵を見つけるのが精一杯です(^^;
最近は温暖化で、こんな景色になるのは年の暮れになってからでしょう。
なかなか、探しても見つからないものですよね(^-^*)
岐阜県の方なら、この絵をみて、すぐ、描いた画家の名前と描かれた場所を思い出すのでしょうね。
昔は雪が多く、冬にここまで来るのが大変だったのを思い出します。
私にとっては、ノスタルジックな原風景です(^.^)