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これまで、油絵を紹介してきましたが、今回は日本画です。
野原鳥聖『深山展望』日本画、12号。絹本。昭和。
野原鳥聖(のはらちょうせい、明治30(1897)年ー昭和46(1971)年): 岐阜県生れ。西山翠嶂に師事。帝展などの官展で活躍。日本南画院評議員。
岩絵具のマチエールが、荒れた山々のざらついた山肌の質感を絶妙に醸し出しています。
この絵は、元々は掛軸だったかも知れません。
描いた場所について、手掛かりになるものは何もありません。岐阜の山だとは思うのですが、京都の北山にも似ているし・・・・まあ、全国に多くある風景でしょう。
やむなく、『深山展望』と、どこの山にでも当てはまるタイトルをつけました(^^;
故玩館のトイレ美術館は、充実しているのですね。
四季折々に展示替えが出来るのですね(^_^)
この画家のことは知りませんでしたが、西山翠嶂に師事された方でしたか。
岩絵の具の質感はわからないけど、スッキリした稜線とデザインは心にしっくり馴染みます。日本人の風景を見るDNA が共鳴しあうのでしよまうね。
荒れ気味の山々は、少々痛々しいです。毎日見ている伊吹山も、肉眼でハッキリわかるほど、大きな山崩れがあちこちに起きています。
鹿が下草を食べてしまい、裸になった山地が大雨で崩落していっているらしいです。