コロナにまけないぞシリーズ、第4弾です。
これは何の絵でしょうか?
非常に薄い和紙に描いてあります。
江戸時代 24.3x34 ㎝
色などの指示があるので、下絵でしょう。
これは、【白澤】(白沢、はくたく)といわれる空想の動物です。
瑞獣と呼ばれる中国生まれの霊獣の一つです。
麒麟や鳳凰と同様、めでたい動物、吉祥獣です。
いずれも縁起がよく、これらが現れると幸せがもたらされると考えられてきました。
体は牛のようですが、顔は人間(ヤギ?)。
顔に3つ、胴の左右に6つ、計9つの目と6本の角(頭に2、胴に4)をそなえています。
人の言葉を解し、あらゆる知識をもつスーパー獣。
日光東照宮拝殿にも、狩野探幽作とされる白澤が描かれています。
江戸時代、病魔除けや厄除けに効くと言われ、人々の間に広まりました。旅する時も、お守りとして懐に忍ばせたそうです。
特に、安政5年、コレラ(すぐ死ぬのでコロリといわれた)が大流行した時、人々は、病魔退散を願って、白澤の絵を掲げたり、枕元におきました。
令和のコロナウィルスも、この厳しい髭顔 (見方によっては愛嬌がある(^.^) ) に睨まれたら、退散すること間違いなし。
一刻も早く、白澤が現れるのを待ちましょう ・・・・・・・・・・ ん!!!!!!
『【白澤】は、徳の高い為政者の治世に現れる』 とあるではありませんか。
異様な悪知恵だけの暗愚宰相が牛耳る三権従属社会 ・・・・・・・・・・ 白澤が現れる世にはほど遠い(><;)
コロナの前に、白澤に社会の病魔を一掃してもらうよう、この絵を壁に貼ってみます(^_^)
私は、内田百閒の件に似ているのでは?と思ったのですが、件は人間と牛が合体したとあるので、ミノタウロス(ギリシャ神話)が近いかもしれません。おそらく空想の動物であることと、予言の能力まで持ち合わせていることから、高い知性が伺え霊獣を思わせたのでしょう。そして霊獣から、この白澤が結びついて似ていると思ったのかもしれません。
とてもユニークなお顔ですね^^
遅生さんの笑いのセンスが素晴らしい
子どもは正直ですから、物事の本質をピタリ。絵や陶磁器でも、なまじ知識のある大人よりはるかに目があります。見習わねば。