面白古文書『金玉尽・鳥尽』の3回目です。
右側の3段目です。今回もギブアップが多いです(^^;
前頭 坊主ハ平きん
(坊主は平鏧)
前頭 武州に埼玉
(武州に埼玉)
前頭 唐切ハ印きん
(唐切(裂)は印金)
前頭 吉原ノ火焔玉
(吉原の火焔玉)
前頭 道具の南きん
(道具の南京)
前頭 戸塚か大ぎん玉
前頭 〇桂ハ東きん
前頭 鳥居本ハ赤玉
(鳥居本は赤玉)
前頭 唐ノ都ハ北きん
(唐の都は北京)
前頭 御膳ノ志ら玉
(御膳の志ら玉)
前頭 アサマの万きん
(朝熊の万金)
前頭 ◯◯の人玉
前頭 春ハ千きん
(春は千金)
前頭 ◯◯の◯◯玉
前頭 大功ハ細きん
(大功は細瑾)
前頭 ◯かハこ玉
前頭 錦の古きん
(錦の古帛)
前頭 二八のうどん玉
(二八のうどん玉)
前頭 法度の制きん
(法度の制禁)
前頭 煙草の火玉
(煙草の火玉)
前頭 落雁モ南きん
(落雁も南京)
前頭 ◯◯のかたま
前頭 田虫のいんきん
(田虫の陰金)
前頭 どえらい鉄砲玉
(どえらい鉄砲玉)
前頭 文ノ字小玉
(文の字小玉)
【平鏧(ひらきん)】おりんの一種。お寺にある大きな鳴り物が、大鏧と平鏧。
【印金】絹地の上に文様を彫った型紙を当てて漆や膠をひき、その上に金箔を張りつけて、牡丹唐草や菊牡丹などの文様を表わした布。
【火焔玉(かえんだま)】御輿の頂などにつける、火炎に包まれた宝珠をかたどった細工物。吉原の玉屋は、暖簾に火焔玉を描いていて、火焔玉屋と呼ばれていた。
【鳥居本(とりいもと)】中山道の宿場町(現、滋賀県彦根市)
【赤玉(あかだま)】赤玉神教丸神教丸(腹痛、食傷、下痢止めの妙薬)。300年以上前、鳥居本宿有川市郎兵衛家が発売し、旅人に重宝された(現在も有川製薬が製造、販売)。
【志ら玉(しらたま)】白玉。白玉粉でつくった団子。汁物に入れることもある。
【万金(まんきん)】万金丹。 伊勢国、朝熊(アサマ)山で製した薬。
【千金(せんきん)】春宵一刻値千金。春の夜は趣が深く、その一時は千金にもかえがたい。
【細瑾(さいきん)】些細な事。仮名手本忠臣蔵に「大功は細瑾(サイキン)をかへり見ずと申が、人の譏(そしり)もかまはず遊里の遊び」とある。「大事を成しよげようとする者は、些細な事にはこだわらない」の意味。
【二八うどん】)二八は「一六」の意で、 江戸中期以降の、一杯が一六文のすうどん。
【法度】おきて。法令。
【制禁】きまりによって、ある行為を禁止すること。
【火玉】煙管につめた煙草の火のかたまり。
【南京落雁】蕎麦粉と麦の炒粉の中へ、胡桃の実をまぜ合わせ水飴でねりあげ、型にはめて乾かした干菓子。
【陰金田虫(いんきんたむし)】股部白癬のこと。
【小玉】江戸時代の通貨、豆板銀のこと。元文豆板銀には、「寳」と「文」の字を中心に抱える大黒像の周囲に小さい「文」の字が廻り配列された極印がある。
江戸時代の貨幣については、クリン&チットコンビの方が、はるかに詳しいでしょう。
ちなみに、私が多少なりとも詳しいのは、わ印(^^;
(昨日仕事でたまたま「江戸時代の貨幣」について話すことがあり、「こんなふうに、大黒常是の文字が打たれています」と説明したのだそうです。聞き手は(ふ~ん)って表情だったらしいです☁大黒さまがいればもっとちがったんでしょうね⤵
まあ、お遊びですから、そうたいそうな上下関係などないにしても、せっかく並べるのですから、少しは何かあるかもしれないなと思っていました。
確かに、前頭になると、トリビアルなものが増えている感じはします(^.^)
解説が無かったら、殆どギブアップでした(><)
番付が下がるに従って、マイナーな出来事が多くなってくるからでしょうか、、、?