気が付いてみれば、Yahooブログ以来、4年が経ちました。相変わらずブログネタ探しに汲々しています。で、毎度のことですが、節目にはらしい物をと考え、浮かんだのがこの品です(賀状は予告編(^^;)
上径 20.1㎝、底径 20.2㎝、高 27.5㎝。江戸中期ー後期。
煌びやかな蒔絵が施された小鼓型の野弁当です。
普通の野弁当箱には、上部に把手がついていますが、今回の品はなにもありません。運搬用の箱が失われたのか、それとも、はじめから、お座敷用野弁当として作られたのかはわかりません。
四段重箱と取り皿5枚が組み込まれています。
幅 19.2㎝、奥行 17.1㎝、高 20.2㎝。
四段重、各箱の高さは、下から、6.0㎝、5.1㎝、4.4㎝、4.0㎝と順に小さくなっています。これまで多くの重箱を紹介してきましたが、これほどはっきりと大きさに違いのある品は初めてです。
一方、皿の方は、
幅 18.9㎝、奥行 16.8㎝、高 1.0㎝。
5枚とも同じ大きさです。
重箱の蓋の横(箱側面も)と皿の表には、金で似た模様が描かれています。
本体はどうでしょうか。
もちろん、木製ですが、本体の上面は小鼓の皮、側面は小鼓の胴の形になっていて、かなりリアルに漆蒔絵で小鼓が表現されています。
蒔絵は、すべて梨地です。
たとえば、本体の底面は、
金を主体に、銀が撒かれています。
本体の内側や皿の底は、
銀を主体に銀が撒かれています。
ハイライト部の小鼓胴は、
ギッシリと詰まった金が見事です。
似た品物が、シーボルトコレクションにありました(2016年展示)。
こちらの方は、把手が付いています。錫の徳利もついていますから、本当の野弁当箱です。大型にするため、鼓をもう一個増やしています。ですが、なぜか片一方の鼓胴は蒔絵がほどこされていません(写真では見えない)。手抜き?それとも仕様か?上部の鼓皮もリアルには描かれていません。小鼓道楽の遅生としては、今回の品をとりますね(^.^)
小鼓意匠を取り入れた当時の職人さんに敬意を表して、実際の小鼓と並べてみました。
左は、琵琶蒔絵小鼓(江戸中期)。
鼓の皮は、大きさも全く同じ。驚くほどの出来栄えですね(^.^)
正月でわかりますが、お重を4段埋めるのって、経済的にもかなり大変です。
気合いが要りますね(^^;
その点、コーヒー、紅茶は気楽です(^.^)
この品などは、それがはっきりと感じ取れます。
日本のアーツ&クラフトでしょうか(^.^)
やっぱり、「カッポンカッポン」と小気味良い音がします(^.^)
でも、お重をごちそうでいっぱいにしたら、たぶん音はしないでしょう。
よっぱらい対策もあってか、この品、見かけよりもしっかりとした作りになっています(^.^)
こんな物を持って花見に行くのは、本当に優雅で贅沢ですね(^.^)
豪華なお弁当セットですね。
もったいない感じで、実際には使えないような気がします。
以前には、お茶、コーヒーカップは 使用されてましたね。
器も 時には使っていただいて、嬉しいでしょう(^^♪
シーボルトコレクションのものは工芸品、この『小鼓型蒔絵野弁当』は美術品(^_^)
名品です!
記念日にふさわしいお品をいくらでも出して来れるこがんかん・・👑今回のお弁当セット、やっぱり叩くと「カッポンカッポン」って音がするのか気になります🎶(じっさい叩いちゃいけないものでも、ぜったいだれかが酔っぱらってカッポンカッポンしてたと思います⤴✨)
芸術的でありながら非常に実用的なお弁当箱ですね。
こんな作品を作ることのできた私達の先人を誇りに思います。
毎日感動させていただいています。
悪戦苦闘しているうちに、4年が過ぎました。
だんだん、ガラクタで遊んでいるのか、ガラクタに遊ばれているのか、わからなくなってきました(^.^)
四周年おめでとうございます㊗️
しかし素晴らしいお品の数々関心しておりますよ
これからも素敵な品々拝見楽しみにしております。