先回、怪しい藍九谷皿をブログアップしました。
自慢にもなりませんが、この手の品ならゴマンとあります(^^;
そのうちから、代表的な物を2,3。
今回は、吹墨葦鷺紋皿です。
径21.0㎝、高台径6.8㎝、高3.4㎝。江戸前期。
吹墨で鷺が描かれています。
良くかけていますが、足先がチョッと(^^;
葦の絵はよくかけています。おまけに、降りものも少し。
器形は少し歪んでいます。中心が分厚く、縁になるにつれて薄くなっています。
生掛けの釉薬がドロリ。指跡らしきものも有り。
高台径の三分の一は約束通り。少しすぼんだ高台の内側は垂直に削られています。畳付の部分もスパッと削られていて、いかにも初期風。胎土には緋色が出ています。
良くできた皿ですが、如何せん、表面の擦れ疵はゼロ。全体に、窯から上がったばかりのみずみずしさ、400年の時代を経た風化の様子が全く見られません。
これは、現代の作ですね。
この品を入手したのは、右も左もわからない駆け出しの頃でした。それから数十年、先日もネットオークションに同じ手の皿が出ていて、そこそこの値段で落札されました。ロングセラーの品なのですね(^^;
故玩館では、ガラスの展示ケースの中に、本物の初期伊万里皿などと一緒に並べています。
☜Captionに注目
どうしてかって?
泥棒さんへの目眩まし(^.^)
かといって、手持ちの資金力に比例したコレクションでしかあり得ないとすれば、わざわざ苦労して集めることも空しい限りですし。
ま、業者でも何度も引っ掛かっているのですから、素人は無罪放免(^^;
贋作も初期伊万里の約束を守って作っていますので
古伊万里初心者などは「よっしゃ名品ゲット」とか思うかも知れません。(そんな人はいないかも)
この手の図録によく掲載されているような品はそこら辺には転がっていないと思うのが正しいんですが
それでは骨董の楽しみの半分しか味わえないというジレンマがありますよね。
泥棒さんも、これだけ暑いと一服ですね。
屋根瓦でヤケドします(^.^)
鷺脚見て、クスッと笑ってしまいました。
偽物でいいのですね(*^^*)
そうかといって、きちんと描いてあるから本物とも決めつけられないのでしょうが・・・
何だか楽しいですね!? ← 暑さで頭がボ~っとしてるのかも(#^.^#)
出来すぎというのも、真贋判断の一つかも知れませんね(^^;
初期伊万里、古九谷などのコーナーでは、こういうのを混ぜてあります。泥棒さんは、ほとんど石ばっかりの中から玉を見つけ出さねばなりません(^^;
館主の秘かな愉しみ(^.^)
鷺の脚一つを見ても、馬脚ならぬ、鷺脚を現わしていますものね(^_^)
なるほど、Captionの表示は、「泥棒さんへの目眩まし」ですか♪
そのような活用法もあるのですね(^-^*)