レスキューボランティア・島崎三歩が出合う(出遭う?)、数々の遭難事故。
そこには、グッとくるヒューマンドラマが必ず織り込まれている。
前にも書いたが、5巻まではウチの山岳部員が代わる代わる回し読みして、
こぞって涙した。
今回も、泣けるゾ!
でも、山のドラマって、必ずといっていいほど、誰か死んだり瀕死のケガ
したり。
本当は、そんな自己に遭わなくても、見事な景色を前に自己が開放され、
一気に世 . . . 本文を読む
「灰色の北壁」真保裕一著(講談社文庫)を読みました。
新田次郎賞を受賞した表題作のほか、「黒部の羆」、「雪の慰霊碑」の3篇が
収録されている。
元山岳警備隊の山小屋の主が、かつての自分とダブらせながらある若者を
渾身の力で救助する「黒部の羆」。
未踏峰に登ったとされる先輩クライマーの亡き後、その恋人と結ばれた
天才クライマー・刈谷が、先輩の後を追い、その山「カスール・ベーラ」に
挑む。刈谷が登 . . . 本文を読む