Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年10月30日(日) 秋の金剛山・丸滝谷を歩く

2016年10月31日 | 山登りの記録
■メイン写真
細く白い、2筋の軌跡を描く下ノ丸滝


■今回のコース
葛城登山口バス停→石筆橋→林道終点→石筆東谷出合(6m滝)→下ノ丸滝→
上ノ丸滝→中尾ノ背の出合→六道ノ辻→大日岳→転法輪寺→千早神社→
千早城址→金剛登山口バス停


所属する登山ガイド協会の主催山行で、丸滝谷へ。
何度かの豪雨で荒れてしまった箇所もあるが、変わらぬ魅力でいっぱいの
丸滝谷を存分に楽しんできた。



石筆橋を渡り、林道を道なりに行く。林道が途切れるところにあった
鉄製の橋は流失しており、石筆東谷を渡渉し、右岸沿いの登山道に入る。



左に美しい流れが見える。夏場に、沢靴を履いてジャバジャバ行くのに
ちょうどよさそうな流れだ。



こうした小滝を眺めつつ。
白い花崗岩が、流れの美しさを引き立てている。



石筆東谷と丸滝谷の出合。東谷にかかる6m直瀑。
思えばこの滝も、楽しく登攀したものだ。

ここで右の丸滝谷へ進む。



7m斜瀑。太陽の光が向こうから差し込み、なんとも美しい。



6m斜瀑。ここから、こうした斜瀑のオンパレードだ。
いずれもロープがフィックスされており、登れるようになっているが、
スリップには注意が必要だ。



右岸、左岸と、歩きやすい方を選びながら、渡渉を繰り返す。
この随時のルート選択をうまくすることで、より体力消耗を防ぐ。
皆さん、確実な3点確保をしながら慎重に滝を巻く。



支流になる下ノ丸滝(メイン写真)に立ち寄ってから、本流を少し遡ると、
上ノ丸滝に着くが、ご覧のように、滝としてのフォルムはイマイチだ。
高さは15mくらい。もちろん、この滝も登らなくてはならない。

上ノ丸滝だけは、滝の右にロープが張られていとはいえ、万一の
ことがあると、ただ事では済まない。
そこで、ご参加の皆さんに、ハーネスセットを配り、装着して頂く。
Mr.Dashは持参したザイルをフィックスし、皆さんが落ちないように
システムをつくって登って頂いた。
まさに当ルートのクライマックスだ。皆さん、アドレナリンが噴出した
瞬間だったと思う。
ただ、フォロー動作で手いっぱいだったため、この部分の写真はなし。

登りきったところでランチタイムとし、水量が切れるあたりからは
風化花崗岩のザレた急坂を強引に登る。

自然林を抜け、中尾ノ背からの踏み跡と合流する。
暗い植林地の、ちょっとした平坦地に出て、すばらしい谷の遡行が
完了したことに気付く。
ご参加の皆さんも、典型的な「金剛山」はご存知だが、こんなルートが
あったとはと、驚きのご様子。そう。金剛山の奥の深さだ。

六道ノ辻までは、あとわずかの登りだ。



一般登山道に合し、大日岳の山頂へ。
奈良側、大阪側ともに、年々、展望が利かなくなっている。



ひと気のない道を選び、突然、転法輪寺の横に出た。
皆さん、急におなじみの場所に出たのでビックリされている。
カエデが美しく色づいていた。



国見城址で記念写真。
この日は快晴で、ここはも多数のハイカーがいたので、
この写真を撮るのにも大変だった。



おなじみの千早本道を下る。
上部のブナを中心とした自然林はちょうど紅葉・黄葉が見頃だ。
今年の紅葉はイマイチ鮮やかさがないと、あちこちで聞くが、
金剛山のはそんなに悪くない。



千早神社、千早城址に寄ってから、下山。
スリルも紅葉も楽しめて、盛りだくさんの山行だった。

「知ってるつもり」になっているメジャーな山でも、
意外な魅力って、まだまだ隠されている。そんなポイントを、1人でも
多くの人に知ってもらいたい。
そして、そんな場所はまだまだ「山ほどある」!

高い山やも難易度が高い山ではなく、関西の低山を最重点にガイド
しているのは、そういう思いからなのである。

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