Mr.Dashのぶろぐ館

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2024年11月23日(土) 姫路市北部の隠れ名峰・禿ノ行者山を歩く!

2024年11月25日 | 山登りの記録

■メイン写真
屏風のようにたちはだかる一枚岩。あそこに役行受像がある

■今回のコース
風呂谷林道入口→尾根取付点→稜線出合→P605→展望岩→禿の行者山→役行者像→
石垣跡→P513→アンテナの残骸→妙見宮→風呂谷林道入口


姫路市北部には、雪彦山、七種山、明神山といった岩峰の名山が多く、同エリアに
ありながらマイナーな存在の禿ノ行者山。
山頂直下に、顕著な屏風岩があり、その狭いリッジに役行者像が鎮座しているのは
見事としかいえない。

今回のルートは、ルートファインディング技術が必要。岩場の通過に際して登攀具は
使わずに済んだが、念のために補助ロープ程度は持参しておいたほうがいい。
道標は山名やピークの表示以外はない。テープも前半は皆無である。

どんよりした曇り空、たまにぽつぽつと雨粒が落ちてくる微妙な天気。
佐中の素朴な集落から、風呂谷林道に入る。

左に、姫路市指定の保護樹に指定されているイチョウの古木がある。

沢沿いの林道を1.5kmほど進むと、埋もれた堰堤のところで林道は二つに分かれる。

直進してすぐのところから尾根筋に取り付く。

踏み跡はほとんどない急登だが、歩きやすいところを探し、尾根を外れないように
ひたすら登る。ところどころ、古い道の跡が認識できるところもあり、かつては登山道が
あったことが分かる。

大きなムカデ。刺されなくてよかった。

ちょっとした岩場も出てくるが、ローブを出すほどではない。

狂い咲きのミツバツツジ。今年の異常気象なら、何があってもおかしくない。

標高差にした約300mほとの急登をこなして主尾根に乗ると、尾根を北へたどる。
狭い605mピークの手前あたりは、左側が断崖絶壁の岩場になっている。
リトル大峰的な雰囲気だ。

禿ノ行者山まであと少しというところで、尖った岩峰が現れる。
ここは右から巻き、岩を通り過ぎたあたりで戻るように方向を変えて
岩上に出ると、大絶景が待っている。

真南に見えるのは七種山。

禿ノ行者山を回り込んだ向こう側は、屏風のような垂直の岩壁だ。
このインパクトはすごい!!

もとの尾根道に戻る。最後の急登。
まるで石垣のような大岩が出てきて驚かされる。

禿の行者山に到着。眺めはなく、小さい私製プレートがかかるのみだ。

三角点が据わるピークは狭い。集合写真を撮るスペースがないので、皆さんの靴で、
ハイ、チーズ!

南西へ、尾根道をとる。いよいよ役行者像の屏風岩へのアプローチだ。
いきなり急な岩場を下り、屏風岩の端に出る。

岩の北側しか巻きようがないが、こちらもなかなかバランスが要るトラバースだ。

岩の終盤、いよいよ狭いリッジによじ登る。

両側が切り立った狭い岩稜の上、ついに役行者像にご対面。
さっき登った絶景の岩稜も見えている。
転落しないように、行者さんの前をすり抜ける。
ここも幅が狭すぎて、集合写真など撮れない。

妙見宮へ続く尾根道を拾って下山する。
今回の行程で初めて、赤テープ、白テープなどがたまに出てくる。
200mほど下ると、石垣を積んだ方形の壇がある。
行場だったのか、小さなお堂があったのか。

紅葉はかなり遅れているようで、落葉樹の葉はまだ青いものも多い。

レインウェアを着なくて済む程度の雨が、たまにパラッと降るような道中だったが、
ここにきて青空が広がってきた。

P513を通り、尖った岩場を巻きつつ、ぐんぐん標高を下げる。
古いアンテナが地面に散らばっている場所を過ぎると、単調な植林になるが、
表土が流されたりしていて、踏み跡も頼りなくなる。
赤テープも頼りなく、主稜線に点在するモミをたどるように下る。

最後は妙見堂の裏手に出る。

下段右の建屋には、大日如来と、両側に脇侍がいらっしゃる。
真言宗では脇侍は不動明王と弘法大師とのことだが、ここのは何だろう。
大日如来の前方には、護摩壇がしつらえてある。

妙見堂のモミ。これも姫路市の保護樹に指定されている。

妙見堂の長い石段を下る。この石段、姫路市指定の文化財だ。
下りきったら、朝に見かけた大イチョウの横に出る。

帰りに、「雪彦山」の銘柄で知られる壺坂酒造さんに立ち寄る。
昔あった酒粕使用のスイーツなどは今はなく、むしろ多様な日本酒に全力投球と
いった感じ。無濾過原種を買って帰った。


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