■メイン写真
砂岩でできた巨大な「ヒキガエル」が整列する!
■今回のコース
[第1部]ふるとさ自然公園センター駐車場→岩口池→洞窟→展望ピーク→恐竜岩→洞窟→
ふるとさ自然公園センター駐車場
[第2部]岩屋観音駐車場→(新西国三十三番霊場めぐり)→三角点→岩屋観音本堂→岩屋観音駐車場
和歌山県の田辺市、南紀田辺ICの少し北にある、標高150mクラスの超低山、ひき岩群。
砂岩でできた無数の巨大な「ヒキガエル」が並ぶオンリーワンな景色は、
昨年11月、吉田類さんのTV番組にも紹介され、ちょっとした人気らしい。
そんなことは知らずに、久しぶりにひき岩群と、隣接する岩屋観音を歩いてきた。
ふるとさ自然公園センター駐車場から、岩口池を周回する遊歩道に入る。
北口へ向かう山道に入り、途中で左折。岩の下をトラバースしていくと、
砂岩が侵食されてできた洞窟が現れる。
中に入って、集合写真。
足元は粒子が非常に細かい、サラサラした砂だ。
続いて、クサリの柵がついた岩の上に出る。
第1展望台だ。三ッ星山が見える。あれも、岩場がじつに楽しい山である。
一方が斜めになり、一方は垂直の断崖絶壁になった巨岩が累々と。
これがカエルの背中に見える。
遊歩道を外れて登れるピークもある。
カエルのポーズ!?
岩の東側は断崖絶壁になっているところが多い。
直下を歩いてみるとよくわかる。
食虫植物のモウセンゴケが見られるのも、このあたりの特徴だ。
海亀のような岩山。
展望岩へ上ってみる。
ここからは、並んだヒキガエルの背中側が見えておもしろい。
最高点を探しに、テープを頼りにウラジロの薮を分ける。
岩尾根に出ると、シェル岩が真向かいに見える。
それにしても、みごとな一枚岩だ。
厳密にはダブルピークとなっている最高点。一人ひとり、頂に立つ。
もうひとつの「耳」は、ちょっとスリリングな箇所を抜けなければならず、
今日はおあずけ。
クチナシの実が幾つか見られた。
いったんふるとさ自然公園センター駐車場に戻り、クルマを岩屋観音駐車場に回す。
岩屋観音駐車場は、狭く急坂の道に入るうえ、2台ほどしか停められない。
転回できなくても、バックで引き返せるくらいの運転の自信がなければ入ってはいけない。
岩屋観音には、「新西国三十三番霊場めぐり」の周回ルートが定められている。
道中、三十三体プラス番外の石仏が待ち受けているのだ。
一周するには、1時間もあれば大丈夫。
はじめは樹林帯の中を歩くが、そのうちひき岩群の続きのような岩稜に出る。
まさに、ヒキガエルの背から、頭の上に登るような感じ。
岩屋観音コースの最高点で。
後半は、岩稜を外れ、その北側直下をトラバースしていく。
垂直の岩壁には洞窟が口を開け、中に石仏が収まっている。
この洞窟では、強制的にフラッシュを焚いたら無数のオーブが写り込んだ。
要するに外との気温差で、空気中の水蒸気が結露して浮遊しているのである。
不思議な旅も、いよいよ終わりが近づいてきた。
岩屋観音の本堂も、後ろ半分が洞窟の中に納まっている。
何度訪れてもおもしろい、なかなか神秘的なルートなのである。