Mr.Dashのぶろぐ館

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2024年11月24日(日) 信貴山から高安山へ、歴史ハイクを楽しむ!

2024年11月25日 | 山登りの記録

■メイン写真
朝護孫子寺本堂から見た紅葉。色づきはまだまだこれから。

■今回のコース
信貴山下駅→朝護孫子寺→信貴山(空鉢護法堂)→松永屋敷跡→高安城倉庫跡→高安山→
開運橋→(おおみちルート)→もみじの苑→信貴山口駅


M社のツアーで、信貴山から高安山への歴史ハイクをガイドしてきた。

近鉄信貴山下駅が起点。
駅前には、1983年に廃止された近鉄東信貴鋼索線(ケーブルカー)の車両が展示
されている。

住宅街をまっすぐ延びる道。これこそケーブルカー廃線跡だ。

途中から、廃線跡は桜並木の遊歩道に変わる。

路肩には、当時の線路が放置されたまま。架線の柱もまだ残っている。

一本のカエデが印象的な、ケーブルカーの旧駅舎。
現在は、奈良交通バスの信貴山バス停の待合室となっている。

朝護孫子寺の仁王門へ。
その先で、いつもの楽しみ。名物の寅饅頭、よもぎ饅頭をみんなで買い食い。
皮はカリカリ、中はホクホクのこし餡が美味。

信貴山名物の、張り子の首振り大虎「世界一福寅」。
首を振るのはいいが、モーター音がちょっと…

樹齢500年のイチョウ。カエデはようやく色づき始めた程度だった。

境内でみつけた、トラ柄の丸ポスト。

本堂にお参りする。
朝護孫子寺のご本尊は毘沙門天。そのボディガード役が、ムカデなのである。

伏見稲荷のような朱の鳥居が続く坂道を上り、空鉢護法堂へ。
空鉢護法堂には、こんな話が伝わる。
朝護孫子寺中興の祖・命蓮が、竜王の教えで、鉢を空に飛ばす術を得た。
命蓮は、自分で托鉢に村を回る代わりに、鉢をドローンのごとく飛ばして
米を調達していたが、ある日、村の長者が自宅の倉に、その鉢を隠してしまった。
ところが鉢はそのまま、倉もろとも空を飛び、命蓮のもとに行ってしまったという。

空鉢護法堂が信貴山の最高点である。
展望テラスからは、二上山、岩橋山、葛城山、金剛山がちょうど重なって見えるのが
面白い。

信貴山城跡でもある境内を出て、高安山へ向かう。
信貴山城には、戦国時代の大悪人・松永久秀が城主となり、織田信長と戦ったものの負け、
信長が欲しがっていた茶器もろとも爆死したと(これはフィクションらしいが)の話が伝わる。

信貴山の北側直下にあった松永久秀の屋敷跡に寄ってみた。
出城や曲輪のような地形がハッキリ見て取れる。説明看板があり、当時の様子がわかる。

歩きやすい雑木林を抜けて、西へ歩を進める。
次に、高安城(たかやすのき)という古代の砦の倉庫跡に寄り道する。
白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗れた大和政権が、対馬から畿内の要所に防御施設を
つくり、防人を置いた砦のひとつ。667年(天智天皇6年)に築かれたという。
倉庫があったと思われる礎石が今も残っている。
広くなっているので、ここでランチタイム。パラッと雨が降ってきて焦った。

信貴生駒スカイラインを横断すると、すぐに生駒山系の縦走道に合流し、四つ辻を
左へに入ってすぐの電柱脇から、右に登ると、すぐに高安山の三角点に着く。
展望が全くないのが残念だ。

縦走道に戻ると、ほどなく高安山気象レーダー観測所の横を通る。
同様の施設は全国に20カ所あり、気象予報に役立てられている。

開運橋は、回り込んで下をくぐる。橋の下を、「おおみちルート」が通る。
この道で下山する。
はじめはU字にえぐれた急坂で、転ばないように慎重に下る。

おおみちルートの最大の魅力は、あたり一面のカエデ林だ。
しかし、朝護孫子寺で予想した通り、まだまだ紅葉には時間がかかりそうだ。

もみじの苑休憩所で休憩する。前回来た時よりもベンチが綺麗になったようだ。
すぐ奥から、大阪平野が一望できる。
曇ってはいたが、淡路島、明石海峡大橋も見えたのがラッキー。

この周辺も、色づいていたカエデは、ほんのわずかだった。

竹林を経て、舗装道に下りる。住宅街に出て、高安山の気象レーダーを見ながら
信貴山口駅へ向かった。


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