Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年4月15日(土)~17日(月)[小豆島]スリルいっぱい、小豆島霊場の岩場を歩く!(1)

2023年04月20日 | 山登りの記録
■メイン写真
拇指平から、拇指嶽(左)と、小高い千羽ヶ嶽(右)を望む


■今回のコース
15日 神戸港⇒(フェリー)⇒坂手港⇒大阪城石垣石丁場跡(天狗岩丁場)⇒
   道の駅小豆島オリーブ公園⇒ペンション[泊]
16日 ペンション⇒登山口→拇指嶽分岐→拇指平→千羽ヶ嶽→拇指平→(東尾根)→
   (猪鹿垣ルート)→登山口⇒第3番霊場 観音寺奥之院 隼山駐車場→洞雲山登山口
   →八大龍王祠→洞雲山→分岐→碁石山→分岐→第2番 碁石山(本堂)→
   蔵王権現岩屋→第1番霊場 洞雲山→洞雲山登山口→駐車場⇒ペンション[泊]
17日 ペンション⇒道の駅小豆島オリーブ公園⇒駐車スペース→第14番霊場 清滝山→石門→
   駐車スペース⇒小豆島オリーブ園⇒岬の分教場・ 二十四の瞳館⇒坂手港⇒(フェリー)
   ⇒神戸港


小豆島の山は、景勝地の寒霞渓に注目が集まりがちだが、標高は低いが険しい岩場が多く、
ロッククライミングの舞台として人気の場所もある。
今回は、島の東部にあり、荒々しい岩場の姿が麓からも望める印象的な低山に足を
延ばしてみた。そこには予想以上のスリルと絶景のファンタスティックな世界があった。



初日。雨を心配しながら神戸港からジャンボフェリーで小豆島の坂手港へ。
明石海峡大橋を真下から見上げる。



着いたらもう夕方。とはいえ、宿泊予定のペンションに直行するにはちょっと早い。
ということで、島の東端にある大阪城石垣石丁場跡(天狗岩丁場)に寄ってみた。



徳川2代将軍の秀忠が、豊臣大坂城を上回る規模の、新しい大坂城を築城する際、
ここから石材を切り出し、石垣に用いたという。
天狗岩丁場は、福岡藩の黒田家が採掘した場所で、黒田家の代表刻印が刻まれた岩も残る。
割りかけの岩には「矢穴」が穿たれ、そのまま放置されている。ここの残石は666個になるという。

ペンション「バァンキャトル・ウ」に宿泊。初めて利用させていただいたが、清潔で、
料理もおいしく満足のいくお宿だった。
ちなみに「バァンキャトル・ウ」とは、フランス語で「二十四の瞳」のことだ。

翌16日。天気はすっかり回復。今日は終日、岩場歩きを楽しむ予定だ。



まずは千羽ヶ嶽への登山口へ。クルマでのアクセスになるが、林道の幅は非常に狭く、
駐車できる路肩スペースも2~3台くらいしかない。



山道に入ると、じきに急登になる。難所には丈夫な固定ロープが張られている。



クライミングゲレンデでもある拇指嶽への分岐を右にとり、稜線に出ると、岩盤が平らに
なっている。拇指(おやゆび)平だ。まさに絶景スポット。



拇指嶽をバックに、「いいね!」ポーズの記念写真。右の丸いピークが千羽ヶ嶽だ。



千羽ヶ嶽へのアプローチにも、ちょっとした岩場がある。
朝方まで雨が降っていたので、岩の乾いたところを選びながら登る。



千羽ヶ嶽の山頂に到着。狭い岩峰に山名表示板があった。
入り組んだ海岸線を眺めるのも楽しい。



拇指平に戻り、昼食休憩をとったあと、来た道を下りるのではなく、稜線を忠実に東にたどる。



狭い岩稜をたどるが、これがまた絶景続きで、気分は最高だ。



そして激下りが始まる。踏み跡は非常に薄く、動物的な感覚をフルに発揮する。



シロバナハンショウヅルが咲いていた。近畿ではあまり見かけない。

さらに下り続け、方向を西へ、緩く下りながらトラバースしていくようになる。
踏み跡はほとんど消えてしまったが、かすかな気配をたどると、古い黄テープが現れた。
黄テープは、次々にたどれるほど近距離に付いているわけでもないが、出てくると安心する。
そして、明らかに人の手が入った古い石垣に沿うようになる。



この石垣は「猪鹿垣(ししがき)」と呼ばれ、小豆島では江戸時代以降、猪や鹿による
農産物被害を減らすために築かれたもので、島内の総延長はなんと120kmに及ぶという。
猪鹿垣も、最近は荒れ果てる一方で、失われたものも多い。
道は、歩く人も少ないようで、落葉広葉樹の落ち葉が深く堆積して歩きにくくて仕方なかった。

このあと、まだまだ時間はある。ダブルヘッダー山行で、洞雲山と碁石山へとクルマで移動する。
(つづく)

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