![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/49/1fbb6ccee602423a645fdf7989aaa82c.jpg)
■メイン写真
清明の尾は、ちょうど紅葉が真っ盛りだった
■今回のコース
90番ポスト→タイタン広場→奥駈道出合→天川辻→行者還小屋→行者還岳→(往路を戻る)→
90番ポスト
恒例の、「アウトドア手話企画-等高線-」さんとのコラボ企画で、行者還岳に登ってきた。
「アウトドア手話企画-等高線-」を主宰する、細井裕子さんは、手話通訳士の資格を持つ
登山ガイド。山岳誌「岳人」の2019年7月号に詳しいインタビュー記事があるので、詳しくは
そちらをご覧いただきたいが、こんなすごい人と、年に1~2回、コラボさせて頂いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/03/eaad7140e94606506c112bafc043be0f.jpg)
さて、まずは国道309号から、最近大人気の、ナメゴ谷の紅葉を楽しむ。
尾根に残された落葉広葉樹が、登り龍のように浮かび上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/3f/fda275fd3e4bbc6321c94761f21f091c.jpg)
90番ポスト近くにある階段が登山口だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/ed/e622cf176de36b8da4dd4fa20c720a42.jpg)
のっけから、すばらしい黄葉。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/1c/980a4e8edd04643cd644b32a3829ba3c.jpg)
ブナ、カエデ、ミズナラなどが競演していた。皆さん写真撮影に夢中で、なかなか先へ
進めないくらい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/d4/0134a838e4aa1b04d568dfeeb9427673.jpg)
清明の尾に登りつく直前に現れる巨大ヒノキ。幾百年の年月がもたらす圧倒的な生命感。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/a9/822331d7c42bf3fba1a04d71ed1e9dda.jpg)
清明の尾に出ると、北に大普賢岳が姿を現す。この日は雲一つない、澄んだ快晴!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/38/9a684d180edc7c4e9277444655a36711.jpg)
タイタン広場の、すっかり有名になった感の廃トラック。
いつも指摘してしまうが、マツダ・タイタンが世に出る前の、E2500という車種で、
マツダ初のディーゼルエンジン搭載トラックだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/e7/2f69fa7c99924c5ac9014b3f0fbf3373.jpg)
尾根道は小鳥がいっぱい。瞬間のことだったのでピントが前に合ってしまったが、
ヤマガラをゲット。
左側が自然林の歩きやすい尾根道を登っていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/d8/ca953ca8dda659910cad8553a53cf6f5.jpg)
大峰奥駈道に合流した。西に、これまで遮られて見えなかった八経ヶ岳と弥山が
存在感を示す。稜線のシロヤシオは、さすがに紅葉のピークを過ぎていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/29/0f94cc5edeb70673f821365b5e632b1c.jpg)
奥駈道を北上する途中、6月にクサタチバナが咲き誇るあたりでピンクの実で賑やかに
装飾されたようなマユミを見かけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/c3/a1131f28373e0a9701186f3633f36d3f.jpg)
世界遺産登録以前は、天川辻を送電線が越えていた。その安全を祈念して
設置されたお地蔵様が残る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/8b/f2a956022c6cab4011860b8db79acc2c.jpg)
行者還小屋に到着。背後に垂直の岩壁を抱いた行者還岳がそびえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/2b/3f31d850ed6420af71c5a88661c605cb.jpg)
第58番靡に手を合わせ、最後の急登に挑む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/f5/7e0b213b03635382aa757101ec55bd46.jpg)
難所には木製のハシゴがかかっているが、それでも息は抜けない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/c0/8bd8187f707a146747cf322c7572c3b0.jpg)
つらい詰めの登りだが、黄葉の美しさになぐさめられる。
頂上直下で、ガイド仲間のYさんご一行とすれ違った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/b2/6c301429263f685b476419fbe3e4de6d.jpg)
たどり着いた行者還岳の山頂。
三角点と山名表示板があるが、周囲はシャクナゲに囲まれていて展望は得られない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/bb/ffa278c98d8857ba08d72c214c35b290.jpg)
山頂部を少し南に移動すると、先ほど下から眺めていた垂壁の真上に出る。
小屋の屋根が、まさに真下に見え、足がすくむ。歩いてきた尾根を改めて見下ろす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/96/6cbc01d8f6b21036b5b44e0fe5e983a2.jpg)
視線を少し左に移すと、清明の尾が見える。ナメゴ谷の登り龍に決して負けていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/11/2c5861c592ccd951fca687bd6c7e1e3b.jpg)
帰りは往路を戻る。「また来るね」と、行者還岳を振り返る。
夕方の、低い角度の日光を受けながら、赤く染まりつつあ大台ヶ原が印象的だった。
さて、今回のコラボ企画も無事に完了でき、ひと安心。もっとも、いつもながら手話が
できないのは自分だけ。うー、ごめんねぇ。
子どもの頃、親の都合で米国に引っ越した当初、当たり前だがクラスで自分だけが英語を
話せず、クラスメイトに容赦なく「dumb,dumb」と呼ばれたことを思い出す。
積極性やフレンドリーな態度、さらに体育や音楽の授業でちょっとした存在感を出すことで、
しだいに融け込んでいったのだが、あとになってdumbの意味を知り、当時は上手く
言えなかったが、子ども心になんとなくやるせない気持ちになったものだ。
ということで、意思疎通の一助として、今回も筆談用のメモ帳と、解説用の「紙芝居」を
準備して臨んだ。
とはいえ、私以外の皆さんが手話で自由に会話する中、その内容を細井さんがわざわざ
私に訳してくれるわけだから、まったく申し訳ない。
「不自由」「不便」というのは、じつに相対的なものなんだと、いつもながら思う。
清明の尾は、ちょうど紅葉が真っ盛りだった
■今回のコース
90番ポスト→タイタン広場→奥駈道出合→天川辻→行者還小屋→行者還岳→(往路を戻る)→
90番ポスト
恒例の、「アウトドア手話企画-等高線-」さんとのコラボ企画で、行者還岳に登ってきた。
「アウトドア手話企画-等高線-」を主宰する、細井裕子さんは、手話通訳士の資格を持つ
登山ガイド。山岳誌「岳人」の2019年7月号に詳しいインタビュー記事があるので、詳しくは
そちらをご覧いただきたいが、こんなすごい人と、年に1~2回、コラボさせて頂いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/03/eaad7140e94606506c112bafc043be0f.jpg)
さて、まずは国道309号から、最近大人気の、ナメゴ谷の紅葉を楽しむ。
尾根に残された落葉広葉樹が、登り龍のように浮かび上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/3f/fda275fd3e4bbc6321c94761f21f091c.jpg)
90番ポスト近くにある階段が登山口だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/ed/e622cf176de36b8da4dd4fa20c720a42.jpg)
のっけから、すばらしい黄葉。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/1c/980a4e8edd04643cd644b32a3829ba3c.jpg)
ブナ、カエデ、ミズナラなどが競演していた。皆さん写真撮影に夢中で、なかなか先へ
進めないくらい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/d4/0134a838e4aa1b04d568dfeeb9427673.jpg)
清明の尾に登りつく直前に現れる巨大ヒノキ。幾百年の年月がもたらす圧倒的な生命感。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/a9/822331d7c42bf3fba1a04d71ed1e9dda.jpg)
清明の尾に出ると、北に大普賢岳が姿を現す。この日は雲一つない、澄んだ快晴!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/38/9a684d180edc7c4e9277444655a36711.jpg)
タイタン広場の、すっかり有名になった感の廃トラック。
いつも指摘してしまうが、マツダ・タイタンが世に出る前の、E2500という車種で、
マツダ初のディーゼルエンジン搭載トラックだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/e7/2f69fa7c99924c5ac9014b3f0fbf3373.jpg)
尾根道は小鳥がいっぱい。瞬間のことだったのでピントが前に合ってしまったが、
ヤマガラをゲット。
左側が自然林の歩きやすい尾根道を登っていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/d8/ca953ca8dda659910cad8553a53cf6f5.jpg)
大峰奥駈道に合流した。西に、これまで遮られて見えなかった八経ヶ岳と弥山が
存在感を示す。稜線のシロヤシオは、さすがに紅葉のピークを過ぎていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/29/0f94cc5edeb70673f821365b5e632b1c.jpg)
奥駈道を北上する途中、6月にクサタチバナが咲き誇るあたりでピンクの実で賑やかに
装飾されたようなマユミを見かけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/c3/a1131f28373e0a9701186f3633f36d3f.jpg)
世界遺産登録以前は、天川辻を送電線が越えていた。その安全を祈念して
設置されたお地蔵様が残る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/8b/f2a956022c6cab4011860b8db79acc2c.jpg)
行者還小屋に到着。背後に垂直の岩壁を抱いた行者還岳がそびえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/2b/3f31d850ed6420af71c5a88661c605cb.jpg)
第58番靡に手を合わせ、最後の急登に挑む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/f5/7e0b213b03635382aa757101ec55bd46.jpg)
難所には木製のハシゴがかかっているが、それでも息は抜けない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/c0/8bd8187f707a146747cf322c7572c3b0.jpg)
つらい詰めの登りだが、黄葉の美しさになぐさめられる。
頂上直下で、ガイド仲間のYさんご一行とすれ違った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/b2/6c301429263f685b476419fbe3e4de6d.jpg)
たどり着いた行者還岳の山頂。
三角点と山名表示板があるが、周囲はシャクナゲに囲まれていて展望は得られない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/bb/ffa278c98d8857ba08d72c214c35b290.jpg)
山頂部を少し南に移動すると、先ほど下から眺めていた垂壁の真上に出る。
小屋の屋根が、まさに真下に見え、足がすくむ。歩いてきた尾根を改めて見下ろす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/96/6cbc01d8f6b21036b5b44e0fe5e983a2.jpg)
視線を少し左に移すと、清明の尾が見える。ナメゴ谷の登り龍に決して負けていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/11/2c5861c592ccd951fca687bd6c7e1e3b.jpg)
帰りは往路を戻る。「また来るね」と、行者還岳を振り返る。
夕方の、低い角度の日光を受けながら、赤く染まりつつあ大台ヶ原が印象的だった。
さて、今回のコラボ企画も無事に完了でき、ひと安心。もっとも、いつもながら手話が
できないのは自分だけ。うー、ごめんねぇ。
子どもの頃、親の都合で米国に引っ越した当初、当たり前だがクラスで自分だけが英語を
話せず、クラスメイトに容赦なく「dumb,dumb」と呼ばれたことを思い出す。
積極性やフレンドリーな態度、さらに体育や音楽の授業でちょっとした存在感を出すことで、
しだいに融け込んでいったのだが、あとになってdumbの意味を知り、当時は上手く
言えなかったが、子ども心になんとなくやるせない気持ちになったものだ。
ということで、意思疎通の一助として、今回も筆談用のメモ帳と、解説用の「紙芝居」を
準備して臨んだ。
とはいえ、私以外の皆さんが手話で自由に会話する中、その内容を細井さんがわざわざ
私に訳してくれるわけだから、まったく申し訳ない。
「不自由」「不便」というのは、じつに相対的なものなんだと、いつもながら思う。