■メイン写真
龍王山の山頂にて、美しく色づいたカエデ
■今回のコース
車作バス停→清水廃寺→岩屋→瀧不動明王→穴仏→竜王山→宝池寺→忍頂寺交差点→
(キリシタン自然歩道)→キリシタン史料館→千提寺口バス停
茨木市立生涯学習センターで、4年連続で、自然体験教室「はじめての登山」の講師を
担当させていただいた。
小学校4年生から26歳までを過ごした茨木市。学生時代、市立野外活動センターでキャンプ
カウンセラーのボランティア活動をしていた。30年経ってもご縁を頂けるのは本当にありがたい。
この自然体験教室は、1回目が座学、2回目が実地(ハイキング)という構成。
11月12日(日)に座学を済ませ、この日はいよいよ、竜王山をめざす。
昨年は座学まではよかったが、ハイキング当日に大雨が降り、やむなく中止となっただけに、
気象情報で当日の晴天を確認してホッとした。
阪急バスで終点の車作へ。
途中、試験注水中の安威川ダムを眺めていると、草も生えていないほとりにシカの親子を
みつけた。
車作の集落のはずれにある石碑。
権内水路(深山水路)を建設した、車作の庄屋・畑中権内を称えるものだ。
コンクリート舗装の、細い急坂の小径に入る。横を流れるのが権内水路だ。
江戸時代後期、村の農地へ水を供給するため、安威川の支流から水路が引かれた。
サワガニがいるのも、上流が安威川だからこそか。
経塚が残る清水廃寺。戦国時代、キリシタン大名の高山右近が、領内の寺や神社を
焼き払ったり没収したりと宗教統制を行ったとき。
清水寺も燃やされたが、当時の僧侶たちがここに経典を埋めたという。
先へと進むと、向こうからソリにシカを乗せたハンターのお兄さんがやってきた。
狙いはイノシシだったが、獲れなかったとのこと。貴重なものを見せて頂いた。
奇妙な形になったクヌギは、台場クヌギと呼ばれ、往年の炭焼きやシイタケ栽培などで
幹を繰り返し伐ってできた形だ。
竹林から林道に出て、しばらく山腹を北上する。
林道終点から80mほど山道を進むと、左に巨大な岩屋が現れる。
桓武天皇の異母兄で、箕面の勝尾寺を開いた開成皇子が修行した場所だと伝わる。
現在は、ハシゴと鎖が竪穴へと導いてくれるが、クライミング経験者でないと非常に危険。
瀧不動明王。不動明王像があり、石でできた細い樋からは水がしたたる、水垢離の場だ。
穴仏。戦国時代の戦乱を避けて、忍頂寺の薬師如来を一時的に隠したという。
または、ここで断食の修行をしていた修験者がいたとも伝わる。
いろいろ見どころスポットをめぐったあとは、いよいよ竜王山へ登る。
坂道の途中で、キノコの群生を見つけた。ナラタケかなあ?
ちょっとした急登をしのぐと、山頂部にある高さ13mの木製展望台に着く。
平成13年、大阪府が北摂自然公園を制定した時に建設された。
柱や梁にベイマツ集成材を、デッキ、階段、手摺などに府内産ヒノキを使用している。
展望台に上る途中、カエデの紅葉を見おろす。
上から見る機会は、そういえばあんまりないなぁ。
展望台からは、やや薄いガスがかかっていたが、金剛山や大阪市内のビル群が見える。
ぽかぽか陽気で、風もなかったため、ここでランチタイムとした。
龍王山の三角点。ここは樹木に囲まれて展望はない。
山頂直下にある宝池寺に下りる。宝亀年間(715年-716年)に起きた大干ばつの時、
開成皇子が池を掘り、八大竜王を召請した由緒ある寺だ。
白いサザンカがきれいに咲いていた。
ご住職の尼さんから、来年2月4日の護摩焚き(火渡りもできる)のご案内を受けつつ、
お弟子さんが法螺貝を立ててくださった。
参道を下り、忍頂寺交差点へ向かう。
桟道入口の鳥居と、鮮やかなカエデ。
キリシタン自然歩道に入る。花が少なくなる季節だが、リンドウを発見。
秋の里山を眺めながら、このあと竹林の道に入っていく。
最後に茨木市立キリシタン遺物史料館に立ち寄った。
この付近は、高山右近の庇護を受けた隠れキリシタンの里だった。
有名なフランシスコ・ザビエルの肖像画も、この近くの民家で見つかった。
龍王山の山頂にて、美しく色づいたカエデ
■今回のコース
車作バス停→清水廃寺→岩屋→瀧不動明王→穴仏→竜王山→宝池寺→忍頂寺交差点→
(キリシタン自然歩道)→キリシタン史料館→千提寺口バス停
茨木市立生涯学習センターで、4年連続で、自然体験教室「はじめての登山」の講師を
担当させていただいた。
小学校4年生から26歳までを過ごした茨木市。学生時代、市立野外活動センターでキャンプ
カウンセラーのボランティア活動をしていた。30年経ってもご縁を頂けるのは本当にありがたい。
この自然体験教室は、1回目が座学、2回目が実地(ハイキング)という構成。
11月12日(日)に座学を済ませ、この日はいよいよ、竜王山をめざす。
昨年は座学まではよかったが、ハイキング当日に大雨が降り、やむなく中止となっただけに、
気象情報で当日の晴天を確認してホッとした。
阪急バスで終点の車作へ。
途中、試験注水中の安威川ダムを眺めていると、草も生えていないほとりにシカの親子を
みつけた。
車作の集落のはずれにある石碑。
権内水路(深山水路)を建設した、車作の庄屋・畑中権内を称えるものだ。
コンクリート舗装の、細い急坂の小径に入る。横を流れるのが権内水路だ。
江戸時代後期、村の農地へ水を供給するため、安威川の支流から水路が引かれた。
サワガニがいるのも、上流が安威川だからこそか。
経塚が残る清水廃寺。戦国時代、キリシタン大名の高山右近が、領内の寺や神社を
焼き払ったり没収したりと宗教統制を行ったとき。
清水寺も燃やされたが、当時の僧侶たちがここに経典を埋めたという。
先へと進むと、向こうからソリにシカを乗せたハンターのお兄さんがやってきた。
狙いはイノシシだったが、獲れなかったとのこと。貴重なものを見せて頂いた。
奇妙な形になったクヌギは、台場クヌギと呼ばれ、往年の炭焼きやシイタケ栽培などで
幹を繰り返し伐ってできた形だ。
竹林から林道に出て、しばらく山腹を北上する。
林道終点から80mほど山道を進むと、左に巨大な岩屋が現れる。
桓武天皇の異母兄で、箕面の勝尾寺を開いた開成皇子が修行した場所だと伝わる。
現在は、ハシゴと鎖が竪穴へと導いてくれるが、クライミング経験者でないと非常に危険。
瀧不動明王。不動明王像があり、石でできた細い樋からは水がしたたる、水垢離の場だ。
穴仏。戦国時代の戦乱を避けて、忍頂寺の薬師如来を一時的に隠したという。
または、ここで断食の修行をしていた修験者がいたとも伝わる。
いろいろ見どころスポットをめぐったあとは、いよいよ竜王山へ登る。
坂道の途中で、キノコの群生を見つけた。ナラタケかなあ?
ちょっとした急登をしのぐと、山頂部にある高さ13mの木製展望台に着く。
平成13年、大阪府が北摂自然公園を制定した時に建設された。
柱や梁にベイマツ集成材を、デッキ、階段、手摺などに府内産ヒノキを使用している。
展望台に上る途中、カエデの紅葉を見おろす。
上から見る機会は、そういえばあんまりないなぁ。
展望台からは、やや薄いガスがかかっていたが、金剛山や大阪市内のビル群が見える。
ぽかぽか陽気で、風もなかったため、ここでランチタイムとした。
龍王山の三角点。ここは樹木に囲まれて展望はない。
山頂直下にある宝池寺に下りる。宝亀年間(715年-716年)に起きた大干ばつの時、
開成皇子が池を掘り、八大竜王を召請した由緒ある寺だ。
白いサザンカがきれいに咲いていた。
ご住職の尼さんから、来年2月4日の護摩焚き(火渡りもできる)のご案内を受けつつ、
お弟子さんが法螺貝を立ててくださった。
参道を下り、忍頂寺交差点へ向かう。
桟道入口の鳥居と、鮮やかなカエデ。
キリシタン自然歩道に入る。花が少なくなる季節だが、リンドウを発見。
秋の里山を眺めながら、このあと竹林の道に入っていく。
最後に茨木市立キリシタン遺物史料館に立ち寄った。
この付近は、高山右近の庇護を受けた隠れキリシタンの里だった。
有名なフランシスコ・ザビエルの肖像画も、この近くの民家で見つかった。