![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/20/465e9e2755a2bc28ccebdf0469693d05.jpg)
■メイン写真
北側が大きく開けた飯道山の山頂
■今回のコース
広徳寺駐車場→広徳寺(庚申山)→国道出合→小野(この)峠への林道→登山口→
岩壺不動尊→杖ノ権現茶屋休憩所→木食応其入定窟→飯道山→飯道神社→(行場周回)→
飯道神社→広徳寺駐車場
9月も下旬になると少しは涼しくなるだろうと思って計画していた、標高664mの低山・飯道山。
今年はいつまでたっても暑いなか、熱中症対策に気をつけて歩かないと、と思っていたが、
いざ歩いてみると、尾根上は涼しく、やや強めの北風が吹いていて、予想外に快適だった。
飯道山は信楽にあるダブルピークの山で、三角点がある最高点の飯道山ピークは絶景が楽しめる。
もうひとつのピークには、飯道神社が鎮座する。こちらはかつて飯道寺が栄え、修験や甲賀忍者に
ゆかりの地として知られる。
広徳寺駐車場に車を停め、信楽高原鐡道の踏切を渡って小野峠への林道を上がる。
広徳寺への細い舗装林道に入り、広徳寺へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/e5/c9e12fe7e066ae5cede1efbc575b59be.jpg)
寺の手前の駐車場(公衆トイレあり)にある案内看板に、ナナフシがへばりついていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b1/6d0601df0da834b0c5bed5e2055d6370.jpg)
広徳寺は、真鍮発祥の地だという。
1593年、麓の山上村に住んでいた貧農の藤左衛門が、正月に広徳寺に籠り祈願をしたところ、
銅に亜鉛を混ぜる合金の法を伝授されたと伝わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/bc/8fc8983c3597fd438f1c5bdbefcbcd37.jpg)
寺の東側には、庚申山の三角点と広いテラスがあり、鈴鹿山系が北から南まですべて見渡せる。
右手には布引山系の青山高原まで見えた。
一眼カメラに望遠鏡のようなレンズつけ、三脚を立てているバードウオッチャーが数人。
聞けば鷹の渡りを観察しているとのことだった。
今年の鷹は夏の12連敗がたたり、勝率5割をウロウロして優勝も逃して…その鷹ではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/61/968630331deaa221d66fb3cec659b822.jpg)
ヤマジノホトトギス。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a5/78b15afc91b62fe9de2a67484314808f.jpg)
ムラサキシジミ。
幼虫の食草は、アラカシ、イチイガシ、スダジイ、またはクヌギ、コナラなどだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/2e/7b6f847118c1f8a7532ea6d31ec26a83.jpg)
旧参道を下り、信楽高原鐡道の線路を高架道で越える。
ちょうど、かわいらしい単行車両が走ってきた。
国道307号を少し北上し、右カーブのところで雑木林に入り、橋の下の林道に下りる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/c3/572adce07b020103fddc00e8cc30e06f.jpg)
ヒガンバナ。
毎日暑いのに、花はこの時期にちゃんと咲く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/64/0138b9e47ca3719b05cfa670c2554583.jpg)
スイカズラの花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/47/5a0fdc330b8b3c73b3419403a4b5348b.jpg)
つる性の植物の葉の裏にカマキリ。ちょうど産卵中だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/1f/d6fbb04d02efcb519379a13f06898cc4.jpg)
ツリフネソウとミゾソバ。
本来は退屈なはずの林道歩きは、発見の連続だった。
飯道山登山道の大きな道標をみる。車止めをまたぎ、植林の単調な林道歩きとなる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c4/81e8dc7486b1def116b562330919805c.jpg)
貴生川駅への分岐を過ごし、しばらく緩い上り坂を行くと、岩壺不動尊の休憩所に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/76/c657a2a0fccabe9efa37d43fffefebb5.jpg)
公衆トイレが新しくなっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ce/384850f382a412d40fbe99656a3e59ec.jpg)
石段を上がると、素朴な石仏がある。中央がお不動さん。
護摩を焚いた跡があり、まだ炭の焦げたニオイが立ち込めていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/6a/a08c6fb3e6a847dcd82e0fa2082c1681.jpg)
しばらくすると、林道との分岐があり、ようやく未舗装の山道になる。
石がゴロゴロする歩きにくい道を進むと、杖ノ権現茶屋休憩所に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/50/42b3d418a416573c98f77f818b52babd.jpg)
ここから500m、急登一番、飯道山をめざす。
新しい鎖が張ってあるが、鎖場というより、ガイドロープ(トラロープ)の代わりのような程度。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/83/21c65bb560505eba3ad17a09bd4bcc1a.jpg)
尾根に出たところで、再び鈴鹿山系の眺めが広がる。
さっきよりも視界がクリアになってきたようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/c3/3d3dc61421d3cfa79768677b51c29181.jpg)
飯道山の山頂に到着。
人懐っこい甲斐犬を連れた男性ハイカーがいらっしゃった。
あまりに甲斐犬がかわいくて、ほのぼのとした時間が流れた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/02/59ff3903e0d359504bc3b65f21a3d64e.jpg)
昔は濃かった笹薮も、背が低くなる一方、刈り払いもなされていて歩きやすい。
瞬く間に、木食応其入定窟に到着。
木食応其は、戦国時代の真言宗の僧侶。豊臣秀吉と懇意で、秀吉が高野山攻めを
画策した時に間に入ってとりなしたという。
「木食」つまり肉類はもちろん、五穀も食べないという修行をこなし、晩年、飯道寺に
入り、ここで断食、入定したという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ee/c8c524eebd1b65dfdbd1943f1f23461d.jpg)
このあたりは地形が平らにならされ、飯道寺の堂宇が建ち並んでいたところだ。
ここも明治の廃仏毀釈で寺は廃止され、神社だけが残された。
古い石垣が、当時をしのばせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/4d/88401d1160f7cbfda33e14e3337bca5f.jpg)
飯道神社の境内の手前に、大きな岩が立ちはだかる。熊野岩だ。
その中段には、飯道寺を開いたと伝わる役行者の像がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/0c/10c68eb9c8c09d4c546fb3df68049d9d.jpg)
飯道神社に到着。きれいに整備されていて、地元や関係者の愛情を感じる。
じつは神社の周りは、急峻な岩場になっている。それを周回する行場道が
なかなかスリリングで面白いのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/6a/e6aa05076e8e4caaaf849a3c2783e391.jpg)
最初に出てくる天狗の岩。ここは登らずに、祠を拝むだけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/49/f42d6fb51cbbeddf3a1bebffe7f9242d.jpg)
まずは急な岩場のトラバース道を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/18/0d13b65927693b153835fac4c2564190.jpg)
最初の難所、不動の押し分け岩。
狭い岩の隙間を潜り抜ける。ザックは置いていかないと、通り抜けは難しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/e6/c7dc37ffb3eeb3aa184838d7334a4c82.jpg)
平等岩。一本の鎖を頼りに登ると、尖った岩の周囲360度に手がかりが設置してある。
それを頼りに一周回る行場だ。かなり危険なので、この日はここは見るだけにする。
岩登りの一定のスキルを持ち、できればセルフビレイしながら挑みたい岩である。
初心者が興味本位で取付かないように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/8e/3de3f5b5374ca1737c915ef155e1177d.jpg)
蟻の戸渡り。巨岩が覆いかぶさる狭い隙間をにじり歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/4a/2848af2a14a9af49dfac8191b102515e.jpg)
胎内くぐり。先ほどの不動の押し分け岩よりはサイズに余裕があるが、潜り抜けてすぐ先が
落ち込んでいるので、最後に安心してしまうと前方に転落してしまいそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/f5/a9b699c58d6b3bad82d945247f3a9457.jpg)
後半は、強烈な登り返しが待っている。
鎖を2本、根っこや岩を頼りによじ登っていく。じつは、たいへん楽しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/0b/5152e385967be5537db03dddddd219f2.jpg)
最後に、東ののぞきにたどり着く。
神社の本殿の真裏にあたるのだが、神社側からは、まさかこんな近くに
こんな展望所があるとは全くわからない。
ここからの眺めも最高。涼しい風に身を任せながら、いつまでもここいたいと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/82/2af5661267862bcf16746dca2e8e51af.jpg)
下山は南側斜面の林道。
ずっと林道をたどると、じつに遠回りになるので、ここは半分消えかかっている旧道をたどる。
急坂だが、最短距離で林道に出る。1km近くはショートカットできるのでは。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/75/b38814496731db8ef464f7e1e797ccbf.jpg)
ラストは線路に沿って、駐車地へ戻る。
林道歩きがやや長いのがネックだが、山頂周辺で、それを帳消しにして有り余る見どころが
連続する、たいへん魅力的な山である。
北側が大きく開けた飯道山の山頂
■今回のコース
広徳寺駐車場→広徳寺(庚申山)→国道出合→小野(この)峠への林道→登山口→
岩壺不動尊→杖ノ権現茶屋休憩所→木食応其入定窟→飯道山→飯道神社→(行場周回)→
飯道神社→広徳寺駐車場
9月も下旬になると少しは涼しくなるだろうと思って計画していた、標高664mの低山・飯道山。
今年はいつまでたっても暑いなか、熱中症対策に気をつけて歩かないと、と思っていたが、
いざ歩いてみると、尾根上は涼しく、やや強めの北風が吹いていて、予想外に快適だった。
飯道山は信楽にあるダブルピークの山で、三角点がある最高点の飯道山ピークは絶景が楽しめる。
もうひとつのピークには、飯道神社が鎮座する。こちらはかつて飯道寺が栄え、修験や甲賀忍者に
ゆかりの地として知られる。
広徳寺駐車場に車を停め、信楽高原鐡道の踏切を渡って小野峠への林道を上がる。
広徳寺への細い舗装林道に入り、広徳寺へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/e5/c9e12fe7e066ae5cede1efbc575b59be.jpg)
寺の手前の駐車場(公衆トイレあり)にある案内看板に、ナナフシがへばりついていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b1/6d0601df0da834b0c5bed5e2055d6370.jpg)
広徳寺は、真鍮発祥の地だという。
1593年、麓の山上村に住んでいた貧農の藤左衛門が、正月に広徳寺に籠り祈願をしたところ、
銅に亜鉛を混ぜる合金の法を伝授されたと伝わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/bc/8fc8983c3597fd438f1c5bdbefcbcd37.jpg)
寺の東側には、庚申山の三角点と広いテラスがあり、鈴鹿山系が北から南まですべて見渡せる。
右手には布引山系の青山高原まで見えた。
一眼カメラに望遠鏡のようなレンズつけ、三脚を立てているバードウオッチャーが数人。
聞けば鷹の渡りを観察しているとのことだった。
今年の鷹は夏の12連敗がたたり、勝率5割をウロウロして優勝も逃して…その鷹ではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/61/968630331deaa221d66fb3cec659b822.jpg)
ヤマジノホトトギス。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a5/78b15afc91b62fe9de2a67484314808f.jpg)
ムラサキシジミ。
幼虫の食草は、アラカシ、イチイガシ、スダジイ、またはクヌギ、コナラなどだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/2e/7b6f847118c1f8a7532ea6d31ec26a83.jpg)
旧参道を下り、信楽高原鐡道の線路を高架道で越える。
ちょうど、かわいらしい単行車両が走ってきた。
国道307号を少し北上し、右カーブのところで雑木林に入り、橋の下の林道に下りる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/c3/572adce07b020103fddc00e8cc30e06f.jpg)
ヒガンバナ。
毎日暑いのに、花はこの時期にちゃんと咲く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/64/0138b9e47ca3719b05cfa670c2554583.jpg)
スイカズラの花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/47/5a0fdc330b8b3c73b3419403a4b5348b.jpg)
つる性の植物の葉の裏にカマキリ。ちょうど産卵中だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/1f/d6fbb04d02efcb519379a13f06898cc4.jpg)
ツリフネソウとミゾソバ。
本来は退屈なはずの林道歩きは、発見の連続だった。
飯道山登山道の大きな道標をみる。車止めをまたぎ、植林の単調な林道歩きとなる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c4/81e8dc7486b1def116b562330919805c.jpg)
貴生川駅への分岐を過ごし、しばらく緩い上り坂を行くと、岩壺不動尊の休憩所に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/76/c657a2a0fccabe9efa37d43fffefebb5.jpg)
公衆トイレが新しくなっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ce/384850f382a412d40fbe99656a3e59ec.jpg)
石段を上がると、素朴な石仏がある。中央がお不動さん。
護摩を焚いた跡があり、まだ炭の焦げたニオイが立ち込めていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/6a/a08c6fb3e6a847dcd82e0fa2082c1681.jpg)
しばらくすると、林道との分岐があり、ようやく未舗装の山道になる。
石がゴロゴロする歩きにくい道を進むと、杖ノ権現茶屋休憩所に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/50/42b3d418a416573c98f77f818b52babd.jpg)
ここから500m、急登一番、飯道山をめざす。
新しい鎖が張ってあるが、鎖場というより、ガイドロープ(トラロープ)の代わりのような程度。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/83/21c65bb560505eba3ad17a09bd4bcc1a.jpg)
尾根に出たところで、再び鈴鹿山系の眺めが広がる。
さっきよりも視界がクリアになってきたようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/c3/3d3dc61421d3cfa79768677b51c29181.jpg)
飯道山の山頂に到着。
人懐っこい甲斐犬を連れた男性ハイカーがいらっしゃった。
あまりに甲斐犬がかわいくて、ほのぼのとした時間が流れた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/02/59ff3903e0d359504bc3b65f21a3d64e.jpg)
昔は濃かった笹薮も、背が低くなる一方、刈り払いもなされていて歩きやすい。
瞬く間に、木食応其入定窟に到着。
木食応其は、戦国時代の真言宗の僧侶。豊臣秀吉と懇意で、秀吉が高野山攻めを
画策した時に間に入ってとりなしたという。
「木食」つまり肉類はもちろん、五穀も食べないという修行をこなし、晩年、飯道寺に
入り、ここで断食、入定したという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ee/c8c524eebd1b65dfdbd1943f1f23461d.jpg)
このあたりは地形が平らにならされ、飯道寺の堂宇が建ち並んでいたところだ。
ここも明治の廃仏毀釈で寺は廃止され、神社だけが残された。
古い石垣が、当時をしのばせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/4d/88401d1160f7cbfda33e14e3337bca5f.jpg)
飯道神社の境内の手前に、大きな岩が立ちはだかる。熊野岩だ。
その中段には、飯道寺を開いたと伝わる役行者の像がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/0c/10c68eb9c8c09d4c546fb3df68049d9d.jpg)
飯道神社に到着。きれいに整備されていて、地元や関係者の愛情を感じる。
じつは神社の周りは、急峻な岩場になっている。それを周回する行場道が
なかなかスリリングで面白いのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/6a/e6aa05076e8e4caaaf849a3c2783e391.jpg)
最初に出てくる天狗の岩。ここは登らずに、祠を拝むだけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/49/f42d6fb51cbbeddf3a1bebffe7f9242d.jpg)
まずは急な岩場のトラバース道を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/18/0d13b65927693b153835fac4c2564190.jpg)
最初の難所、不動の押し分け岩。
狭い岩の隙間を潜り抜ける。ザックは置いていかないと、通り抜けは難しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/e6/c7dc37ffb3eeb3aa184838d7334a4c82.jpg)
平等岩。一本の鎖を頼りに登ると、尖った岩の周囲360度に手がかりが設置してある。
それを頼りに一周回る行場だ。かなり危険なので、この日はここは見るだけにする。
岩登りの一定のスキルを持ち、できればセルフビレイしながら挑みたい岩である。
初心者が興味本位で取付かないように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/8e/3de3f5b5374ca1737c915ef155e1177d.jpg)
蟻の戸渡り。巨岩が覆いかぶさる狭い隙間をにじり歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/4a/2848af2a14a9af49dfac8191b102515e.jpg)
胎内くぐり。先ほどの不動の押し分け岩よりはサイズに余裕があるが、潜り抜けてすぐ先が
落ち込んでいるので、最後に安心してしまうと前方に転落してしまいそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/f5/a9b699c58d6b3bad82d945247f3a9457.jpg)
後半は、強烈な登り返しが待っている。
鎖を2本、根っこや岩を頼りによじ登っていく。じつは、たいへん楽しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/0b/5152e385967be5537db03dddddd219f2.jpg)
最後に、東ののぞきにたどり着く。
神社の本殿の真裏にあたるのだが、神社側からは、まさかこんな近くに
こんな展望所があるとは全くわからない。
ここからの眺めも最高。涼しい風に身を任せながら、いつまでもここいたいと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/82/2af5661267862bcf16746dca2e8e51af.jpg)
下山は南側斜面の林道。
ずっと林道をたどると、じつに遠回りになるので、ここは半分消えかかっている旧道をたどる。
急坂だが、最短距離で林道に出る。1km近くはショートカットできるのでは。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/75/b38814496731db8ef464f7e1e797ccbf.jpg)
ラストは線路に沿って、駐車地へ戻る。
林道歩きがやや長いのがネックだが、山頂周辺で、それを帳消しにして有り余る見どころが
連続する、たいへん魅力的な山である。