Mr.Dashのぶろぐ館

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2018年9月27日(木) [伊勢]朝熊ヶ岳、朝熊岳道で古刹・金剛証寺へ! 

2018年09月29日 | 山登りの記録
■メイン写真
朝熊ヶ岳の広い山頂から答志島や、はるか渥美半島を望む

■今回のコース
であいの広場→ケーブル軌道跡→古木→朝熊峠→朝熊ヶ岳(八大龍王社)→金剛証寺→
奥の院→朝熊山経塚群→朝熊峠→であいの広場⇒おかげ横丁


朝はまだ小雨が降っていた。
しかし、10時ごろまでは雨が残るが、その後は急速に天候が回復するとの予報
だったので山行は決行。



近鉄朝熊駅から南へ、朝熊町の集落を進むと、「であいの広場」がある。
駐車場、公衆トイレ、あずま屋がある、朝熊ヶ岳への登山口だ。

朝熊ヶ岳へは、古くから「岳参り」のための参道が何本もあったが、この道は
朝熊岳道と呼ばれるルート。



雨は上がったが、足下の岩はちょっぴり滑りやすい。
道幅は、さすが参道というだけあって広い。



滑りやすそうな場所には、手すり(鎖)が設置されている。親切!



途中にある石仏。



ケーブルカーの廃線跡にかかる橋を渡る。



ケーブルカーは、1925年に開通し、その後、内宮前から登山バスが走って朝熊山への
観光客が増えたものの、1944年、軍への鉄材の供出でケーブルカーは休止され、
戦後も復活しなかった。



廃線跡の橋からは、五十鈴川の河口付近が見える。



ところで朝熊岳道には町石が設置されている。22町で朝熊峠に着く。



急坂を登っていくと、登山道のど真ん中に、大きな古木(たぶんヤマザクラ)が
現れる。幹に空洞が開いていて、向こうが見える。



18町と19町の間にある地蔵。ある篤志家の手によって復元されたとの説明板が
立っている。



朝熊峠に到着! 峠からは、北側の眺めがすばらしい。
ここにはかつて、旅館「とうふ屋(東風屋)」が建っていたという。
なんとなく遺構も残っている。
江戸時代の開業で、本館には100畳の大広間があり、別館には10室以上の客間が
あったという。1964年に火事で焼失し廃業。



ほどなく、朝熊ヶ岳の山頂に着く。



広い山頂部だ。



山頂には八大龍王社がある。鉄筋コンクリートの頑丈な造り。



ゆるい坂を下り、金剛証寺に向かう。
その途中の水たまりに、なんとサワガニがいた。



金剛証寺。825年、空海が真言密教道場として建立。のちに臨済宗の寺に。
伊勢神宮の北東の鬼門にあたることから、「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊
駆けねば片参り」唄われ、お伊勢参りに加えて、金剛證寺へもお参りする人たちで
賑わったそうだ。極楽のような境内だ。

美しい太鼓橋は、連珠橋の名があり、1672年創建。向かって右側が此岸、向こう側が
彼岸を表現しており、連間の池(つれまのいけ)にはスイレンがびっしり。
なお、連珠橋は渡ることはできない。



寺で売っているのは、伊勢参りの古くからの土産品、和漢胃腸薬「萬金丹」と、
飲みやすく黒糖で味つけした「萬金飴」。この寺が発祥だという。



奥の院へ続く道には、巨大な卒塔婆が並び、見慣れない異様な光景を作り出す。
江戸時代以来の地元の風習「岳参り」の特徴である。



大きな卒塔婆に、演歌歌手の「鳥羽一郎」「山川豊」兄弟の名が入ったものを
たまたま見つけてビックリ。



帰りには、国の史跡である朝熊山経塚群に立ち寄る。
1959年の伊勢湾台風後に倒木を整理したところ、1962年、ここに43基の経塚が
発見された。平安時代の末法思想により、人々が仏典を埋めたらしい。

ここに写っている石塔は、お経が埋められていた位置を正確に残すため、当時の
寄進者が建てたもので、よく見るとアラビア数字で番号が振ってあるので、
昔のものではないということが分かる。



朝熊峠に戻り、あとは往路を戻った。
かなり下りてきたところで、左ふくらはぎに痒みを感じたので
駐車場で確認したら、ヤマビルがひっついていた。ショック!
雨上がりはやはり要注意だ。他のメンバーは皆、無事だったのか救い。
ヒルは虫除け剤で退治させていただいた。



とりあえず、クルマをおかげ横丁に回し、皆さんに散策とお買い物を
楽しんで頂きながら、こちらは一人、クルマに残り、止まらない血を
できるだけ絞りだしたりしていた。あ~あ。


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