MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

そうだ、京都へ行こう

2005年12月04日 | A DAY IN THE LIFE
母親が送った荷物に、
京都の姉から、お礼の電話が入る。

「寒い?みんな元気?」

世間話がつづくが、突然

「えぇ、勝っただヨ、京都にね。そう、そう、
   ・・・お情けだって言ってるよ(笑)」

テメ、京都風情が・・・
ま、今日のところはそーゆーことにしといてやる。

角田光代は正しい 3

2005年12月04日 | A DAY IN THE LIFE

「黄色いの魚」

ヒロインが放課後、校庭に座り、運動部の連中を見ている。
サッカー部、ラグビー部、陸上部、野球部・・・

なんだかワクワクしながら・・・。
以下、ちょっと引用すると、

『木島を見る。紅白戦が始まるところ。
進藤くんと罵りあいをしている。笑いながら。
幸せそうだな。よかったな。

 中略

木島が大きく足を振り上げて、
ボールを遠くに蹴る。

ああ、すっげえキレイ。
私の胸のもやもやもスパーンと蹴り飛ばしてくれるみたいだ。』

木島ってのが主人公で、ゴールキーパーだ。
ボールが描く放物線を“すっげえキレイ”と表現する作者がいいすね。

作者の佐藤多佳子はサッカーが好きなんだと思う。
たまり場の店の名が「ハーフタイム」だったり、
最後に出てくる犬の名前が、「ラウル」だったりね。

とりあえず、木島は高校2年でサッカー部を引退した。
そして、444ページある文庫の、400ページを越えたあたりで、
ヒロインに「俺、村田が好きだよ」と打ち明けた。

このスーパーな傑作の続編は・・・
角田光代によれば、あるらしい。いいぞっ!