MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

諸悪の根源

2012年06月01日 | A DAY IN THE LIFE

少し前、勤め先で人身事故があった。

いちおう全国規模の会社だ。
対応に関東地区のいちばんのお偉いさんがやって来るという。

ふ~ん、どんなヤツだろう? 
来て何をするんだろう? 

お迎えにあたって、山梨支店のお偉いさんがやったことは、大掃除だ!
女子社員が雑巾とモップで、すみからすみまでピカピカに磨き上げる。

景観上問題なゴミ、ガラクタ、モノ、ヒト、は撤去される。
天皇陛下でも来そうな勢いだ。

恒例の「監査」の時より入念に、ピカピカ作業はつづいた。
その関東一のアホ大名のお顔を拝みたかったが、貧乏人にヒマはないのでお外へGo!

事故の当事者が、あきらかな人権侵害を受けているというのに、
まずは体裁を整えるのさ・・・・・・。


 オリンパスをクビにされたマイケル・ウッドフォードは言う。

「かばい合う、隠微な仲良しクラブが諸悪の根源だ。この国をダメにしている と。

お前に言われたくない! との声も多数聞こえるが、
ここはちょいと耳をかたむけよう。

彼は10代の頃、ソニーのウォークマンや日産のチェリーを見て興奮したそうだ。
完璧な製品、美的センス、類例のない技術レベル、ディティールや品質へのこだわり、
工場労働者の世界に例を見ない優秀さ、などなど、日本への賛美を惜しまない。

んんんんがぁ、工場労働者の優秀さに比べると、経営陣はたいしたことない と。
営業・総務・管理部門は官僚的で、なかにはどうしようもないのがいた とも言う。

そんなこんなで、

かつては品質世界一だった日本車が、
今やドイツ車に抜かれ、フランス車に追いつかれ、アメ車も復活している。
電気製品では、ソニーもパナソニックも、サムスンを筆頭に韓国勢にやられっぱなしだ。

  ※ そーいえば、今日たまたま駐車しているシトロエンを見たが、カッコよかったこと。

「この国の問題はごまかしではない。ごまかしにどう取り組むかなんだ。
 オリンパスへの強制捜査だって、始動は遅く、すぐに終わった。
 本社捜索の日だって、みんな事前に知っていた。
 巨大銀行がすべて裏で操り、かばい合いの仲良しクラブがゴルフに興じている。」

「問題はこの国の制度に起因するというより、もっと深いところにある。
 日本人は仕方ないと思ってしまっている。 あきらめている。」

あきらめている・・・・・・か。

クビになったイギリス人の腹いせ、捨てぜりふとゴミ箱に捨てようか。
でも他の外人さんによる耳の痛い発言もある・・・

日本人はまじめな国民だと思っていたが、
 決められたことや、、小さな事柄においては実に生真面目に対応するが、
 困難を伴う事柄を最後まで一生懸命考えるということに関しては、むしろ不真面目ではないか。

 ちょっと脅されると、しょうがないとあきらめ、厄介なことや根の深い事柄には、面倒くさいと、
 考えること自体をやめてしまう・・・・・・」

おっと、ここにも「あきらめる」という言葉が出てきた。
そして、原発は再び動き出そうとしている。