ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

様々なことを考えさせられる本

2021年03月07日 00時00分00秒 | 本と雑誌

 私の中では、新書といえば岩波新書、中公新書、講談社現代新書という、高校生時代から買い続けてきたところが「御三家」のイメージとして湧きますが(もう一つ加えるならば白水社の文庫クセジュです)、最近は岩波新書、中公新書、ちくま新書、朝日新書を買い、読むことが多くなっています。

 先月(2021年2月)、今井照/自治総研編『原発事故 自治体からの証言』を入手しました(購入したのではありませんが、詳しいことは記しません)。この本の中身はかなり重く、読み終えるのにかなりの時間がかかりました。東日本大震災からもうじき10年が経ちますが、今も復興の途上であって、終わった訳ではありません。そればかりでなく、福島第一原子力発電所事故の処理についてはほとんど手に付いておらず、under controlの逆の状態が何十年も続くことになります。「終わったことにする」という姿勢は根本的に誤っているのです。

 この本においては、当時の大熊町副町長および浪江町副町長が事故直後からの実際を語るという形が採られています。当事者から発せられた言葉の記録でもあるため、重いのです。そのためもあって、様々なことを考えさせられ、時間がかかりました。それとともに、COVID-19の感染拡大に見舞われ続けている現在と重なる部分もあるのではないか、と思う訳です。

 ともあれ、一度お読みください。

 最近入手した本では、宮崎雅人『地域衰退』(岩波新書)、金子勝『人を救えない国』(朝日新書)、エマニュエル・トッド『パンデミック以後』(朝日新書)が、特に考えさせられるという意味でよいものでした。また、2020年がマックス・ヴェーバー没後100周年ということもあって、ヴェーバーに関連する本が岩波新書、中公新書、ちくま新書から刊行されており、私も購入して読みました。

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面白いフレーズ

2021年01月04日 00時30分10秒 | 本と雑誌

 先日、とある書店で購入したPEANUTS関係の本に、面白いフレーズが載っていました。

 I think the best way to solve problems is to avoid them.

 原作者のチャールズ・M・シュルツさんがライナスに言わせたフレーズですが、面白く、何故か納得できる部分もあります。

 ついでに記すと、ライナスはこう言ってチャーリー・ブラウンを呆れさせます。

 No problem is so big or so complicated that it can't be run away from!

 こういう台詞に溢れているのがPEANUTSであり、だから世界的に人気があるのでしょう。

 私は幼少時からあまり漫画を読みませんが、PEANUTSだけは別で、小学校2年生の時に知り、それから今に至るまで読んでいます。

 先程の2つのフレーズの出典を示しておきます。

 小池直己著・訳(チャールズ・M・シュルツ作)『スヌーピーで学ぶすぐに使える英語表現105』(2020年、祥伝社)164頁(「074 ライナスの哲学」)

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おしらせです(2020年12月1日)

2020年12月01日 13時32分00秒 | 本と雑誌

 管理人の権限を利用して、おしらせです。

 地方自治総合研究所から刊行されている雑誌「自治総研」の最新号(2020年11月号。通巻505号)が刊行されました。

 この中に、私の「地方税法等の一部を改正する法律(令和2年3月31日法律第5号)(地方自治関連立法動向33)」が掲載されています(22〜48頁)。お読みいただければ幸いです。

 また、この雑誌は、地方自治総合研究所のサイトでもPDFファイルで見ることができますので、御覧いただけば幸いです。

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おしらせです(2020年11月20日)

2020年11月20日 11時46分40秒 | 本と雑誌

 管理人の権限を利用して、お知らせです。

 2020年11月20日、公益財団法人日本税務研究センターの「日税研論集78号 租税法における法解釈の方法」が発行されました。

 この中に、私が書いた「ドイツの租税法学における解釈方法論」が第6章として掲載されています。

 御一読をいただければ幸いです。

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おしらせです(2020年8月20日)

2020年08月20日 01時15分30秒 | 本と雑誌

 管理人の権限を利用して、お知らせです。

 2020年8月、公益財団法人地方自治総合研究所の「地方自治関連立法動向第7集 第197臨時会〜第199臨時会」が、6月に発行されました。

 この中に、私が書いた次の4本の論文が掲載されています。

 「地方税法等の一部を改正する法律(平成31年3月29日法律第2号)」<月刊自治総研2019年12月号より(一部加筆)>

 「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律(平成31年3月29日法律第3号)

 「特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律(平成31年3月29日法律第4号)」<月刊自治総研2020年1月号より(一部加筆)>

 「地方交付税法等の一部を改正する法律(平成31年3月29日法律第5号)

 御一読をいただければ幸いです。

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二子玉川が舞台の小説

2020年08月16日 12時02分30秒 | 本と雑誌

 何度も二子玉川ライズで見てはいたのですが、買ったのは今月になってからです。

 吉村喜彦さんの『バー・リバーサイド』シリーズは、二子玉川が舞台となっている小説です。名前の通り、バーが舞台となっており、カクテルなど様々な酒が登場しますが、読んでいると、「大体このあたりが舞台だな」とわかります。まあ、私がよく二子玉川へ行くからかもしれませんが、砧線の跡の話なども書かれており、興味深い内容となっています。

 常連さんのやりとりもいいですね。深みのある話も出てきます。

 本を読んでいて何処かに行きたくなるということがあるでしょう。私にとっては『植草甚一スクラップ・ブック』がその代表で、これで池尻の江口書店、三軒茶屋(正確には太子堂4丁目)の太雅堂書店(既に閉店しています)、経堂の遠藤書店(最近閉店しました)などを知り、実際に行くようになったのです。神保町は言わずもがなです。

 それにしても、世田谷区には、ちょっとばかり歩いてみたくなる魅力のある街がいくつもある、といつも思います。

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おしらせです(2020年6月12日)

2020年06月12日 00時00分00秒 | 本と雑誌

 管理人の権限を利用して、お知らせです。

 2020年3月30日付で、早稲田法学95巻3号(江泉芳信教授 加藤哲夫教授 首藤重幸教授 古稀祝賀退職記念論集)が発行されました。

 2分冊からなる大部ですが、このうちの第2分冊の717頁から739頁までに、私の「地方交付税法第6条の3の解釈と運用」が掲載されています。

 御一読をいただければ幸いです。

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行政法の講義を履修している学生に、とっておきの参考書

2020年06月03日 18時11分30秒 | 本と雑誌

 大東文化大学法学部の「行政法1A」および「行政法1B」、社会学部の「行政法」、国学院大学法学部の「行政法1A」および「行政法1B」、中央大学経済学部の「行政法」、そして東洋大学大学院法学研究科の「行政法演習ⅡA」および「行政法演習ⅡB」を履修している学生に。

 次の本を、参考書として追加します。

 石川敏行『新プロゼミ行政法』(実務教育出版) Proseminar des Verwaltungsrechts

 わかりやすいだけでなく、中身の濃い教科書です。石川先生らしいなと思ったのは、最近の行政法の教科書では珍しく、英語やドイツ語の単語(勿論、専門用語などにあてられています)がふんだんに散りばめられていることです。

 私が学部生であった時に『はじめて学ぶプロゼミ行政法』が発売されました。私も買い、長らく読み続けていました。その時には有斐閣アルマシリーズと同じくらいのサイズであったと記憶しています。

 しばらく絶版になっていましたが、サイズも大きくなり、復活しました。読みやすさは前のプロゼミ以上になりましたし、内容も大変に濃くなりました。本のサイズからすれば凝縮されたという印象を持ちます。私も再勉強しようという気になっています。

 

 

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おしらせです(2020年4月11日)

2020年04月11日 15時42分30秒 | 本と雑誌

 こういう御時世ではございますが、管理人の権限を利用して、おしらせです。

 清文社から、石村耕治編「税金のすべてがわかる現代税法入門塾」〔第10版〕が発売されます(http://www.skattsei.co.jp/search/063858.html)。

 私は、この本の第7版から執筆者の一員に加わっています。勿論、この第10版も、です。

 御一読をいただければ幸いです。

 なお、この本は、私が火曜日に担当することとなっている講義「税法A」(前期)、「税法B」(後期)、木曜日に担当することとなっている「法学特殊講義2A」(前期)および「法学特殊講義2B」(後期)の教科書としております。

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おしらせです(2020年1月29日)

2020年01月29日 10時40分56秒 | 本と雑誌

 管理人の権限を利用して、おしらせです。

 地方自治総合研究所から刊行されている雑誌「自治総研」の最新号(2020年1月号。通巻495号)が刊行されました。

 この中に、私の「税源の偏在は何処まで是正されうるか〜特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律 (平成31年3月29日法律第4号)〜(地方自治関連立法動向研究29)」が掲載されています(21〜49頁)」。お読みいただければ幸いです。

 また、この雑誌は、地方自治総合研究所のサイトでもPDFファイルで見ることができますので、御覧いただけば幸いです。

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