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ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

東急池上線の7700系(初代7000系の改造車)

2011年12月13日 22時27分23秒 | 写真

 2012年春に東急車輛の歴史が終わってしまいますが、その東急車輛は、日本で最初にステンレスカー(スキンステンレスカー)を製造し、日本で最初にオール・ステンレスカーを製造した会社です。1958(昭和33)年、東京急行電鉄東横線に3両編成で登場した5200系が、日本で最初のステンレスカーであり、1962(昭和37)年、やはり東急東横線に登場した7000系が、日本で最初のオールステンレスカーです。5200系は1980年代に東急線から離れ、上田交通(当時)別所線に移りました。これに対し、7000系は多くの中小私鉄に譲渡されてもいますが、東急に残された車両がVVVF制御化および冷房化の改造を受け、7700系となりました。

 7700系は、1987(昭和62)年に登場し、当初は大井町線で6両編成として運用され、その後は目蒲線などでも運用され、現在は池上線と東急多摩川線で3両編成として運用されています。初代7000系からの改造車ですから、50年近くも運転されている車両が存在することになります。もっとも、7700系も一部が十和田観光電鉄に譲渡されていますし、また一部は廃車・解体されています。2代目7000系の登場により、今後も数を減らしていくでしょう。

 

 この写真は、池上線旗の台駅2番線で撮影しました。初代7000系時代には正面の赤帯がなかったのですが、7700系に改造された車両にはこのような細い赤帯が巻かれました。その後、初代7000系にも太い赤帯が巻かれました。7700系にはいわゆる歌舞伎色(中央部分が黒、その周囲が赤)などのスタイルも存在します。これは改造時期の違いなどによるもので、他にも側面の行先表示機の有無など、細かいところで違いがあります。

 最近では7200系を改造した7600系を見る機会も少なくなりました。私は、仕事の関係などで時々池上線を利用するのですが、ここ数年、7600系を見たことがありません。7600系、7700系は、あと数年で東急線から完全に姿を消す可能性もありますので、早めに撮影したいものです。

 ただ、幼い頃から東急線を利用することの多かった私でも、7200系は一番なじみが薄く、見る機会が少なく、乗る機会はさらに限られました。7600系についても同様です。東急7200系もいくつかの地方私鉄に譲渡されていますが、とくに豊橋鉄道渥美線には30両ほどが譲渡され、1800系として活躍しています。年末に豊橋へ行ってみようか、などと考えています。

 東急車輛は、日本最初のワンハンドルマスコン車を製造しています。1969(昭和44)年、東横線にデビューした8000系です。これも今は東急線から離れてしまいましたが、伊豆急行で活躍しています(2010年末に乗りました)。そして、日本最初の軽量ステンレスカーも東急車輛が製造しています。1980(昭和55)年、東横線にデビューした8090系です。こちらは現在、大井町線で運用されている他、一部が秩父鉄道に譲渡されています。

〔以上、2011年12月13日に掲載。〕

 動画を追加しました。まずは、上の写真と同じ編成です。


YouTube: 池上線旗の台駅に到着する7700系7907F

 次は、7910Fです。


YouTube: 東急7700系7910F

 

〔以上、2012年2月26日に追加〕

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