阪神なんば線、本線、武庫川線と乗り継いで阪神の営業路線全線利用完了となり、武庫川駅で本線の電車を撮影しました。
まずは、通称をジェットカーとも青胴車ともいう普通列車用の系列の一つである5500系です。梅田側が5501、元町側が5502の4両編成で、普通高速神戸行きとして運用されていました。
5500系は阪神で最初のVVVF制御車で、1995年に登場しました。兵庫県南部地震で大きな損害を被った同社が、被災車両の代替などとしてデビューさせた系列ですが、実際には震災以前から導入の計画がありました。
なお、現在はどの大手私鉄でも見かけるVVVF制御車ですが、最も導入が遅かったのは阪神です。逆に早かった例としては、営業用車両に限定すれば東急の初代6000系(但し、一部編成の改造)、近鉄1250系(1編成のみ。現在は1420系)、東急9000系(15編成。現在は大井町線の主力)などがあります。
次は特急・急行用の赤胴車の一つ、8000系です。1984年に登場しており、現在も特急や急行などとして運用されます。この編成の塗装は、上がオレンジ色、下がクリーム色なので、赤胴車というには相応しくないようにも思えるのですが、元々は上がクリーム色、下が赤という塗装でした。
撮影したのは、急行西宮行きとして運用されていた編成です。
普通梅田行きの5500系です。普通列車用の車両は青胴車といわれますが、5001形などは上がクリーム色、下が濃い青となっているのに対し、5500系は上が水色、下が白となっています。
なお、ジェットカーという愛称(?)は、初代の5001形の起動加速度が4.5km/h/sと非常に高いことから名付けられたものです。ここまで高いものは他に例がないと表現してもよいでしょう。5500系の起動加速度は4.0km/h/sと少し下げられていますが、これでも高いことに変わりはなく、他の鉄道に類例はあまりありません。このような車両が開発され、現在まで運行され続けている理由は、阪神本線の平均的な駅間距離が短いこと(つまり、駅の数が多いということ)、特急や急行の運行頻度が高いこと、などです。
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