ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

小さい字、薄い字では、必ず損をする!

2015年01月26日 01時08分16秒 | 受験・学校

 22日に行政法1(大東文化大学法学部)の期末試験を行い、その後に採点をいたしました。講評は後日に行うこととして、今回は採点して非常に気になり、苦痛すら覚えたことを記します。

 私は、基本法学概論という講義の中でも何度となく「字はなるべく大きく、濃く書け!」という趣旨のことを言います。そうでなければ、私自身が読めず、採点しづらいからです。

 ところが、聞いていないのか、それとも「ぼくは視力がいいんだ!」とでも言いたいのか(逆かもしれませんが)、それとも小さく書けば誤字であってもごまかせるとでも思っているのか、小さく書かれた字が非常に多いのです。大げさな話ではなく、虫眼鏡でも使わなければ読めないような字を書いてくる学生もいます。

 また、薄い字も少なくありません。私の本務校である大東文化大学と、非常勤として学部の講義を担当している國學院大學では、筆記用具に制限を設けていないためか、鉛筆やシャープペンシルで答案を書く学生が圧倒的に多いのですが、中に「製図でもやっているのか」と思えるほど薄い字を書く学生がいます。私自身が3Hという芯の鉛筆を使ったことがありますので、どう考えても3Hとか4Hなどというような芯で書いたとしか思えない薄さです。

 そして、小さくて薄いという字があります。何かが書かれているから採点せざるをえないのですが、小さいから判読しにくいし、薄いので蛍光灯などの光が反射してしまい、加減によっては紙と同化してしまい、字の形がわからなくなります。点すら不明となります。「採点を拒否しているのか?」と勘違いされますよ。「教員には正直者なり素直な性格なりの者が多い」かどうかは知りませんが、読めないものについては直ちに判読不能として落第点を与えるという人が多いはずです。

 ここで記しておきます。小さい字、薄い字は損です。必ず、どこかで誤解されたりして失敗します。おそらく、自分が何かを伝えたくても、相手がまともに読んでくれません。社会に出て損をするのは、あなたです。

 大学生に対してこんなことを記すのもどうかとは思うのですが、正しく漢字を書くためにも、鉛筆やシャープペンシルを使って字を書くのであれば、そして適切な大きさで適切な濃さの字による答案を書くのであれば、次のことを心がけて下さい。

 ①基本的にはシャープペンシルを避けるのが無難ですが、そうも言っていられないでしょう。私が実際に使っておすすめするのは、1.3ミリまたは2.0ミリのシャープペンシルです。本体も替え芯も少々高いのですが、これらのHB以上の濃さの芯であれば、大きく濃い字を書くことができるでしょう。0.3ミリとか0.5ミリの芯よりも、楽に書けます。私は高校時代に溝口の文具店で2.0ミリの芯のシャープペンシル(補助軸とも言います)を見つけて以来、溝口、二子玉川、六本木などで何本も買い、使ってきました。鉛筆のような使い心地なので、書きやすいのです。

 ②筆圧が弱い人は、HBをやめ、Bか2Bの芯を選んでください。これらより濃いほうが本当は良いのですが、あまり濃いと消しゴムを使いにくくなりますし、紙も汚れます。

 ③社会人ともなれば、鉛筆やシャープペンシルは、特殊な仕事でもなければ全くの私用でしか使うことがありません。ボールペンか万年筆を使うことになります。早いうちから使いましょう。

 実は、何年か前より、私の担当科目でレポートなどを提出していただく際に、鉛筆やシャープペンシルは不可としています。手書きの場合は万年筆(黒かブルーブラック)またはボールペン(黒)と指定しています。レポートでも小さくて薄い字で悩まされたからです。

 2015年度から、私の担当する科目では、期末試験でも鉛筆、シャープペンシルは使用不可としようかと、真剣に考えているところです。そのために、今回、以上のように記しました。


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