ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

溝口三丁目散歩(4)

2015年01月03日 08時32分33秒 | まち歩き

 溝口三丁目を歩いています。旧大山街道の痕跡が多く残り、栄華を後世に伝えようとする努力が重ねられている場所です。田園都市線や南武線を利用される機会があれば、是非、歩いてみていただきたい所です。

 溝口南公園の入口のような場所の足元に、このようなタイルが埋め込まれています。三軒茶屋、渋谷と、旧大山街道沿いの街も登場します。渋谷は宿場町でなかったはずですが、三軒茶屋、二子・溝口(双方を一体と考えた方がよいでしょう)、荏田、長津田も宿場町でした。現在の国道246号線は、細かく見れば違う所も多いものの、大まかに言えば旧大山街道に相当します。現在の東急田園都市線も、旧大山街道に沿うように通っています。

 私のホームページ「川崎高津公法研究室」のトップページにある写真にも登場する「大山小径」です。あの写真を撮影したのは、2010年の3月でした。その後、旧大山街道から公園に至る道路の左側が大きく変わり、「大山小径」も移されました。見比べていただければ幸いです。

 2011年10月25日12時31分06秒付で掲載した「川崎市高津区溝口 旧大山街道散歩 その1」でも取り上げた、灰吹屋薬局の旧本店です。創業から戦後まで、ここで営業していました。その後、高津交差点から府中街道で高津駅のほうへ少し行った場所(溝口三丁目)に移転し、本店として営業していましたが、現在、その本店は調剤薬局のみであり、その他の部門は高津駅前(二子四丁目)に移転して高津西口店となりました。実質的な本店は溝の口駅・武蔵溝ノ口駅付近(溝口一丁目)の商店街にあるドラッグ溝口店であると言えるでしょうか。

 現在も灰吹屋薬局の本社、営業本部、配送センターはここに置かれています。また、市バスと東急バスの高津バス停が、この近くにあります。但し、系統および行先によって場所が異なるので注意して下さい。

 灰吹屋薬局のこの建物の近くにあるバス停は、市バスの溝05系統小杉駅行き(黄金塚、西明寺経由)、溝06系統向ヶ丘遊園駅東口行き(市バスは「向丘遊園駅東口」と表記します)または登戸駅行き、東急バスの溝02系統(宮内、小杉御殿町経由)小杉駅前行き、溝03系統(新丸子駅経由、溝の口駅→小杉駅の片道のみの系統)小杉駅前行きが発着します。

 面倒なのは溝の口駅方面の乗り場となるバス停です。市バスの溝05系統および東急バスの溝02系統の溝の口駅(溝口駅)行きは、灰吹屋薬局本店調剤薬局の前のバス停に発着します。市バスの溝06系統の溝口駅行き・第三京浜入口行き・井田営業所行きは、高津小学校の前のバス停(溝口四丁目)に発着します(ややこしいことに、東急バスの深夜急行バス溝の口駅行きもその高津小学校の前のバス停に停車するのですが「高津駅入口」という名称になっています)。場所をよく確認して下さい。また、高津バス停と高津駅前バス停は全く別のバス停ですので、バスを利用する際にも注意を要します。

 さて、旧大山街道からさらに西へ、今度は府中街道を歩きます。国道409号線となっているのですが、妙なことに、国道409号線はこの数百メートル先にある、国道246号線と交差する溝口交差点で終わります。というより、国道409号線の正式な起点は溝口交差点なのです。それより先、久地小学校、稲城市方面は神奈川県道9号川崎府中線となります。国道409号線は、溝口交差点を起点として、高津駅前、小杉御殿町、河原町、川崎大師駅前などを通り、東京湾を渡って木更津市や袖ケ浦市を通り、成田市内を終点とします。あの東京湾アクアラインも国道409号線の一部です。

 溝口三丁目は、国道246号線の溝口交差点まで伸びています。道路の反対側は、高津小学校までが四丁目、そこから先が五丁目です。

 前回に公証役場の話を記しましたが、やはり時々尋ねられるのが、川崎溝ノ口郵便局の場所です。名前から溝の口駅・武蔵溝ノ口駅の周辺であると思われるらしいのです。しかし、商店街をいくら探しても、川崎溝ノ口郵便局はないのです。溝口一丁目、商店街を高津駅に向かい、石原文具店のそばの三つ角を右に曲がって三田文具店のそば、マルカワの手前に郵便局があるのですが、そこは溝ノ口中央通郵便局です〔かつて、高津郵便局があった場所です(現在は梶が谷駅の近く、末長一丁目にあります)〕。また、ノクティプラザ1にも郵便局があるのですが、そこは溝ノ口ノクティビル内郵便局です。

 溝の口駅・武蔵溝ノ口駅付近にない訳です。これも、地元の歴史に絡む話で、川崎溝ノ口郵便局は溝口三丁目、府中街道沿いにあるのです。写真でおわかりの通り、蔦が絡まった建物ですので、すぐにわかります。外からでもそうかもしれませんが、中に入っても、いかにも昔からある郵便局という雰囲気が漂っています。最寄り駅は田園都市線の高津で、道路をはさんで反対側には、高津区内では最古の小学校である高津小学校があります。

 これまでにも何度か取り上げている溝口三丁目ですが、豊かな歴史を有する場所だけに、深いものがあります。また、折を見て取り上げることといたしましょう。


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