ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

東急池上線途中下車(1) 洗足池駅

2020年05月24日 00時37分50秒 | まち歩き

 私のサイト「川崎高津公法研究室」には、2015年1月24日まで「待合室」というコーナーがありました(実質的には2014年10月13日に終了しています)。その「待合室」では「途中下車」シリーズを掲載していました。都営三田線、東急目黒線、東急多摩川線、東急田園都市線、東急大井町線、そして東急池上線です。目黒線、田園都市線および大井町線は完結させ、このブログにも再掲載していますが、三田線、東急多摩川線および池上線は未完のままです。いつ終了させられるかもわかりません。

 ただ、このブログには「再掲載:東急池上線途中下車(4)・東急大井町線途中下車(2) 旗の台駅(その1)」、「再掲載:東急池上線途中下車(4)・東急大井町線途中下車(2) 旗の台駅(その2)」、「東急池上線途中下車(5) 荏原中延駅」、そして「東急池上線途中下車(6) 戸越銀座駅」を掲載しています。第4弾から第6弾まで(再)掲載しているのに、第1弾から第3弾までがないというのもおかしいので、今回は第1弾の再掲載といたします。写真は全て2006年7月26日に撮影しており、元の記事は「東急池上線途中下車(1) 洗足池駅(その1)」(第180回、2006年8月18日〜25日掲載)および「東急池上線途中下車(2) 洗足池駅(その2)」(第181回、2006年8月25日〜9月1日掲載)です。第1弾から第6弾まで10年もかかっており、それから4年近くも空白があるのですが、御容赦を。

 なお、再掲載にあたって一部修正を加えております。

 

 (その1)

 池上線は、東急の各線の中でも、そして東京都23区内の鉄道路線でも地味な路線ですが、洗足池、池上本門寺を初めとして、実は名所などに恵まれたところであり、散歩や小旅行などにはおすすめの路線です。随分前には「池上線」という歌も流行りました。今でも3両編成で走り(しかも、いつのことからか、ワンマン運転になっています)、私が学部生の頃には64年ぶりに新車が入ったなどとも騒がれました (池上線と多摩川線、そして東横線・東京メトロ日比谷線で見られる1000系です)。

 今日は、池上線沿線の第1弾として、2回に分けて洗足池を取り上げます。もっとも、第2弾をやるのかどうかなどは未定です。私にとって、東急線で最も利用しにくいのが池上線ですので(単に住んでいる場所によることです)。

 洗足池です。撮影当日は晴天だったのですが、雲が多くなった時間だったためか、少し暗くなっていました。

 ここは池なのですが、意外に大きいことがおわかりであると思います。湖を名乗っていながら洗足池より小さなものが、大分県にはありますね。それならば、洗足池でなく、洗足湖と言ってもよいのではないかと思うのですが、ここはあくまでも池なのです。私は何度もこの近くを通っているのですが、洗足池駅を利用したのは撮影当日が初めてのことでして、洗足池の周りを歩いたのも初めてのことでした。

 なお、目黒線には洗足という駅がありますが、洗足駅からでは洗足池まで行くのが大変ですので御注意を。

 これは、戦前、池上線と目蒲線(現在は目黒線と多摩川線)が別会社だったことによるものです。東急の前身が今の目蒲線で、池上線はライバル会社でした。両方の線がほぼ並行していることからもわかります)。

 柳の木が植えられている公園は多いのですが、この木、そして枝を見ると、心が和んでくるのは私だけでしょうか。多分、幼い頃に実家の庭には柳の木があったからでしょう。日蓮上人がここで足を洗った時にも(洗足池の名称の由来です)、池の周りには柳の木などが植えられていたのでしょうか。

 池、湖と言えば、定番なのが白鳥をかたどったボートです。平日の午前中だったせいか、ボートに乗っている人はいなかったのですが、時期、時間帯などによっては池に多くのボートが浮かぶのでしょう。

 水面を見ていると、錦鯉が悠々と泳いでいました。肉眼でよりも、写真に撮ってからのほうが、よく見えるということもあるのでしょうか。

 再び、北のほうを見ています。この日は晴れていたはずなのに、写真では曇天の日のように見えます。池の奥のほうに弁財天もあります。

 木々に隠れていますが、左のほうには千束八幡神社があります。千束も洗足も、読み方は同じ「せんぞく」ですが、千束のほうが古くからある地名です。

 池のすぐそばに通るのが、有名な中原街道です。現在は、丸子橋までが都道、多摩川を渡ると神奈川県道になります。実は東海道よりも歴史の古い道路で、徳川家康らが江戸に入る時には、東海道ではなく、中原街道を利用しています。川崎市中原区には小杉御殿町や小杉陣屋町という地名がありますが、これらも徳川家康と深い関係があるそうです。

 

 (その2)

 洗足池駅から洗足池に出るためには、この歩道橋で中原街道を横断します。右奥のほうにラーメン屋が見えますが、そのさらに奥のほうに洗足池駅があります。右手前はバス停で、現在はここを始発点として道々橋(「どどばし」と読みます)、池上駅前を経由して大森駅前まで走るバス路線のみが通っています。

 色々な所で鳩を見ますが、鳩には人間に対する警戒心がないのでしょうか。こうして撮影していても、逃げようともしません。もっとも、餌をねだって近づくようなこともしませんが(高校時代、学校で弁当を食べていて、猫にねだられたことがありました)。

 洗足池には亀がいます。そこで、水面から首を出した亀を撮影しました。よくわからないのですが、この亀は日本土着の亀ではなく、アメリカ産の輸入種ではないかと思われます。違っていたら御教示下さい。もし輸入種だとすると、生態系の破壊につながっていることになるのですが、このことを理解できる人は意外に少ないので驚きます。

 東京は、意外に広大な緑地などが多い所です。下手に郊外に出るより、都内のほうが自然に触れられるかもしれない、と思えるほどです。代表は皇居、東宮御所、新宿御苑ですが、大田区や世田谷区も、公園の多い所です。私が幼い頃には、多摩川を渡って世田谷区内の公園などによく遊びに行ったものでしたが、大田区にあるこの洗足池は行動範囲から外れていました。電車に乗る時には東横線か田園都市線(現在は目黒線を中心にしていますが)、車に乗る時には目黒通りをメインとしていたからです。

 

 そろそろ、洗足池を離れようかと思い、バス停から撮影しました。いつ、またここに来るかはわかりませんが、池上線に乗って来ようと思っています。

 洗足池交差点です。中原街道は、東京と横浜を結ぶ主要な道路の一つでもあるため、交通量は多いのです。奥のほうに進めば、長原駅への入口、環状7号線と交差する南千束交差点、五反田、清正公前(白金高輪駅)、さらに麻布十番や六本木に出られます。反対に進めば、雪が谷大塚駅前、丸子橋に出て、丸子橋を渡りますと綱島街道を分岐します。中原街道のほうを進むと、小杉陣屋町から小杉十字路を通って(等々力スタジアムが近くにあります)南武線の武蔵中原駅に出て、横浜市都筑区に入って道中坂下から港北ニュータウンを通って中山のほうに出られます。綱島街道は、ほぼ東横線に並行する形で、元住吉、日吉、綱島、菊名方面に伸びています。

 池上線は、五反田から雪が谷大塚まで、この中原街道とほぼ並行します。雪が谷大塚で中原街道と別れ、久が原、池上を通って蒲田に出ます。

 洗足池は、大田区南千束2丁目にあります。写真は、再び中原街道です。撮影日には用事があったので、この洗足池から大森駅まで行くバスに乗りました。


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