ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

東急線キャラクター「のるるん」のモデル

2021年08月22日 00時20分00秒 | 写真

 最近は大手私鉄などでもマスコットキャラクターが設定されています。そのほとんどは判子を押したように美少女キャラクターで、名前も実在の駅をもじったようなものばかりですが、東急は違います。その意味で最も個性的です。おそらく、東急以外の大手私鉄には、キャラクターになりうるような鉄道車両がなかったか、在籍車両をキャラクターにする力量がなかったかのいずれかでしょう。

 東急の場合、鉄道、バスのそれぞれにマスコットキャラクターがあるのですが、今回は鉄道のほう、その名も「のるるん」です(https://www.tokyu.co.jp/railway/data/norurun/)。この「のるるん」のモデルが、下の写真に登場する鉄道車両です。

 急行久喜行きとして高津駅4番線を通過する東急5000系5113Fのクハ5113を撮影しました。そう、5000系こそ「のるるん」のモデルです。2002年に、横浜市金沢区の東急車輌製造(当時)において開始されたもので、「のるるん」も2002年5月生まれ、横浜市出身という設定が与えられています。

 5000系というと、かつて渋谷駅前のハチ公前広場にあった緑色の電車を思い起こされる方も多いでしょう。鉄道ファンの間では青ガエルという通称もあった初代5000系です。東急の車輌番号は4桁というルールがあるようで、現在は大井町線各駅停車用となっている9000系の次は日比谷線直通用であった1000系であり、さらに田園都市線の輸送増強用であった2000系(現在は9020系)、目黒線用の2代目3000系となりました。そして、2002年、8500系の一部を置き換えるとともに東武伊勢崎線・日光線への直通運転用として製造されたのが2代目5000系です。いわば、東急の名車である5000系という名跡を襲名した訳です。

 2代目5000系は田園都市線用として、同線は勿論、東京メトロ半蔵門線、東武伊勢崎線・日光線においても運用されますが、5118F、5119F、5121Fおよび5122Fは8両編成で東横線において運用されます(つまり、東京メトロ副都心線、西武有楽町線・西武池袋線、東武東上線においても運用される訳です)。

 また、2代目5000系は8000系シリーズ(8000系、8500系、8090系および8590系)に代わるスタンダードとも考えられているようで、目黒線用の5080系、東横線用の5050系がある他、池上線および東急多摩川線用の2代目7000系、大井町線急行用の2代目6000系も、デザインなどの基本線を2代目5000系と同じくしています。


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