ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

都営三田線途中下車(22) 大手町駅(その3)

2015年02月12日 00時00分01秒 | まち歩き

歩いたのはほんの僅かな時間ですが、その割には写真の枚数が多くなりました。今回も大手町駅周辺です。

 三井住友銀行本店北側から大手門交差点を臨みます。永代通りの起終点で、内堀通りと交差しています。門の向こう側には二の丸庭園や三の丸尚像館、宮内庁病院、皇宮警察本部などがあります。

 実は、この道路の下を東西線が通っており、交差点の少し北側から大手堀の真下を通り、竹橋駅に向かっています。また、半蔵門線は将門塚付近の交差点から内堀通りの真下を通り、錦町河岸交差点付近で三田線と交差し、神保町三井ビルディングの真下を通って神保町駅に向かっています。

 大手町と言えば、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞の東京本社があることでも知られています(余談ですが、毎日新聞の本社は竹橋駅のそばにあります)。民放のキー局が港区に集中しているのに対し、新聞社(全国紙)の東京本社が(中央区築地にある朝日新聞を除いて)千代田区に集中しているのは、興味深い事実です。大手町交差点付近にあるのは読売新聞東京本社ですが、建て替えのために一時、銀座に移転していました。現在は大手町に戻っています。 

わかりにくいかもしれませんので、ズームアップして撮影した写真を載せておきました。東京箱根間往復大学駅伝競走、略して箱根駅伝のスタートおよびゴールは、読売新聞東京本社前です。

 そろそろ三田線に乗り、大学へ行かなければなりません。そこで、三井住友銀行本店のそばにあるC13出入口から駅に入ることとしましょう。こちらの出入口にはエスカレーターも設置されています。

 前々回に記したように、三田線の大手町駅が開業したのは1972年のことです。この年の6月30日に巣鴨~日比谷が開業し、6号線(当時の呼称)は日比谷~高島平の路線となりました。日比谷~三田が開業したのは1973年です。

 私は高校時代から神田神保町へ行くようになったのですが、当時はまだ半蔵門線が半蔵門までしか伸びておらず、古本街へ行くのは面倒でした。そこで様々なルートを試したのですが、川崎市高津区内から神保町に出るための有力な方法が三田線を使うことでした。しかし、三田~西高島平だったため、三田に出るのが面倒でした。あまり記憶に残っていないのですが、溝の口から田園都市線に乗り、二子玉川で大井町線に乗り換え、中延で浅草線に乗り換え、(運が悪ければ泉岳寺で乗り換えて)三田で三田線に乗り換えて神保町に向かったことが1回あったはずです。大手町で乗り換え、などの手もあったのですが、そのようなことをするなら千代田線や丸ノ内線に乗り続けるほうが楽です。そこで、田園都市線に乗ってそのまま半蔵門線に入り表参道で千代田線に乗り換えて新御茶ノ水駅で降りるという方法を使うことで解決しました。神田駿河台に行くにも楽であるためです。1989年1月に半蔵門線の半蔵門~三越前が開業したため、神保町へ行く機会が増えました。しかし、三田線に乗る機会はなかなか訪れないままでした。小学生の時に一度だけ三田から西高島平まで乗ったことがありますが、縁の薄い路線でした。

 それが、不思議なもので2004年4月以降、通勤ルートになりました。2012年度からは、東洋大学白山校舎に行くためのルートとしても利用しています(東洋大学での仕事の場合には南北線を利用することもあります)。これは、2000年に三田~目黒が開業し、東急目黒線との相互直通運転が始まったことが大きいのです。三田線の利便性が一気に高まりました。本来、三田線は東急池上線・大井町線・田園都市線に乗り入れる路線として構想されましたが、形を変えて直通運転が実現した訳です。そもそも、池上線・大井町線・田園都市線というルートには無理があったことは否めないでしょう。現在の目黒線ルートのほうが自然です。

 目黒方面への延長が決定されたのは1985年のことです。純粋に三田線として延長したのは三田~白金高輪のみで、残りの区間は南北線に乗り入れるような形となっていますが、東京メトロが第一種鉄道事業者、東京都交通局が第二種鉄道事業者であるため、三田線の起点は目黒駅とされています。

丸の内方面改札口側、すなわち日比谷側を撮影しました。白金高輪、日吉方面の電車は、三田駅まで日比谷通りの真下を走ります。

 こちらは大手町方面改札口側、神保町側です。西高島平方面の電車は、大手町を出るとしばらく日比谷通りの真下を走りますが、神田橋交差点の南で大きく左に曲がって神田錦町を通り、一ツ橋交差点の北から白山通りの真下を走ります。

 さて、10年以上もかかっているこのシリーズも、残すは白金台駅、白金高輪駅、芝公園駅、および御成門駅を残すのみとなりました。いずれも港区の駅ですが、取り上げにくいところばかり残ってしまいました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 都営三田線途中下車(22) ... | トップ | 北大阪急行電鉄南北線の延伸... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

まち歩き」カテゴリの最新記事