ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

都営三田線途中下車(22) 大手町駅(その2)

2015年02月11日 20時39分22秒 | まち歩き

 日本の経済の中心地、大手町駅周辺を歩いています。ただ、通勤途中ですので、あまり長い時間をかけて歩くことはできません。ここに来たからには将門塚にも寄りたいのですが、下手に撮影をしたりすると祟りがあるかもしれませんし、そうでなくともゆっくりはしていられません。また、この辺りは高層ビルばかりであり、写真を撮影しても面白みのないものばかりが出来上がる可能性もあります。

 D4出口です。前回、階段の狭さを写真でお見せしましたが、上の写真でも小ささ、狭さがおわかりになることでしょう。様々な事情はあることでしょうが、東京駅への近道を構成するとは思えない出入口です。

 D4出入口から南へまっすぐ進むとすぐに三つ角があります。左折すれば東京駅で、北端部分が見えます。新幹線のホームは八重洲口のほうにあるので、東京駅に入ってからが面倒なのですが、仕方のないところです。

東京駅丸の内口のおなじみの建物の背後に、巨大な高層ビルがそびえています。地上43階建てのグラントウキョウノースタワーではないかと思われます。

 D4出入口に視点を戻しますと、周りの高層ビルに囲まれて低く見えながらも立派で趣のある建物がすぐそばにあります。もっとも、このような煉瓦造りは一部のみであり、国道1号線に面した西側および南側だけです。それ以外は現代的なビルとなっています。

 ファサード保存と言われる方法でかつての街並みを断片的に残している訳ですが、この建物は東京銀行協会ビルヂングで、旧東京銀行集会所であったものです。一般社団法人の全国銀行協会が竣工させた建物で、全国銀行協会などが入居しているようです。

 かつて、大手町や丸の内には、東京駅に合わせるかのようにこのような建物が多かったのですが、老朽化などの問題もあって現代的な高層ビルに建て替えられました。断片的であるとは言え、残されているのはうれしいところです。

大手町交差点です。永代通りと日比谷通りとが交差するのですが、どちらも通称であり、正式には国道1号と東京都道403号大手町湯島線との交差点、ということになります。

しかし、ここは通称で表現するほうがわかりやすいとも言えます。その理由は、次の写真にあります。

 国道1号の側、南側から撮影してみました。日比谷通りは直進して神田美土代町、新御茶ノ水駅を通って湯島まで出るのですが、大手町交差点を境にして、国道から都道に変わるのです。国道1号は大手町交差点を右に曲がり、丸の内一丁目交差点を経由して日本橋交差点までとなっています。他方、永代通りは日本橋交差点から先も東京都道10号・千葉県道10号東京浦安線として続いています(但し、永代通りと称されるのは日曹橋交差点まで)。他方、東京都道403号大手町湯島線は、内堀通りの大手門交差点から大手町交差点までが永代通り、大手町交差点から湯島方面は日比谷通りです。

 都内を走るとわかりますが、国道1号はややこしいコースを通ります。日本橋交差点を出発し、西側へ進むと、JRの高架線の下を抜けて丸の内一丁目交差点をまっすぐ進み、この大手町交差点で大手町交差点で左に曲がり、日比谷通りの一部となります。

 しかし、国道1号が日比谷通りの一部であるのはほんの僅かな部分で、日比谷交差点で右に曲がり、日比谷通りと分かれて内堀通りの一部になります(この先、日比谷通りは東京都道409号日比谷芝浦線の一部です)。そうかと思うと、桜田門交差点で左に曲がって桜田通りとなり、虎ノ門、麻布台、赤羽橋を通ると三田二丁目交差点で右に曲がり、白金一丁目で左折し、五反田を通って第二京浜となります。

 それにしても、東京の道路名は、通称でもわかりにくいと言えるでしょう。私が訪れたことのある都市では、大阪市と札幌市が最もわかりやすいと思われます(いずれも中心部のみとしておきますが)。大阪市の場合、御堂筋、堺筋、谷町筋、四つ橋筋の例でおわかりのように、南北に伸びる道路は筋と表現されます(神戸市も同様のようです)。札幌市の場合は北12条東3丁目などとなっており、交差点にも「北1西1」というような標識が付けられているので、どこを歩いているのかすぐにわかるのです。

 わかりにくいと言えば、福岡市の道路名もわかりにくい例としてあげてよいのではないでしょうか。少なくとも、私にはそう思われます。大分大学在職中、そして西南学院大学や福岡大学での集中講義で何度も福岡市を訪れていますが、とくに博多区で通り名がわかりにくく、困りました。

 大手町交差点から永代通りに入りました。大手門交差点に向かって歩きます。東京都道403号大手町湯島線ですが、歩いても1分か2分で大手門交差点にたどり着きます。

 私が歩いているのは、三井住友銀行本店の北側です。かつて、ここには日本鋼管の本社があったのですが、建物は解体され、新たに現在のビルが建設されました。なお、三井銀行の本店は有楽町にあり、太陽神戸三井銀行→さくら銀行の本店は九段南にありました。さくら銀行は住友銀行と合併し、住友銀行が存続会社となりますが、住友銀行の本店は大阪市にありました。そして、住友銀行がわかしお銀行(元々がさくら銀行の子会社)と合併し、現在の三井住友銀行となるのですが、これは逆さ合併の代表例としてあげられるものであり、わかしお銀行が存続会社となったのです。なお、わかしお銀行の本店は神田神保町にありました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 都営三田線途中下車(22) ... | トップ | 都営三田線途中下車(22) ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

まち歩き」カテゴリの最新記事