ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

三岐鉄道三岐線東藤原駅にて(不完全版)

2012年11月13日 23時28分02秒 | 写真

 三岐線は貨物路線でもあります。いや、貨物輸送が主体の路線である、と記すほうが正確でしょう。このような私鉄はそれほど多くなく、今年、静岡県の岳南鉄道で貨物輸送が取りやめられてからはますます貴重な存在となっています。

 東藤原駅からJR富田駅まで、セメント輸送が行われています。東藤原駅の近くに太平洋セメントの工場があり、そこで生産されるセメントなどの製品が輸送されます。また、中部国際空港建設の際には埋立用の土砂の運搬も行っていました。

 太平洋セメントは、小野田セメントの流れを受け継ぐ会社で、三岐鉄道にも深く関係しています。1994年、小野田セメントは秩父セメントと合併して秩父小野田セメントとなり、1998年には秩父小野田セメントと日本セメントが合併して太平洋セメントとなっています。


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2 コメント

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 鉄道貨物の先細りはとどまるところがないような... (白蛾)
2012-11-14 23:43:34
 鉄道貨物の先細りはとどまるところがないような気がしますね。とりわけ貨物の比重が大きな民鉄にとっては、危機的な状況に追い込まれます。樽見鉄道など、どうなるのか目が離せません。西濃鉄道も路線短縮しましたし。三岐線の近くには北勢線も含め、近い将来どんな姿になっているのか、心もとない路線が多い気がします。
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お書きの通りと思います。鉄道貨物の復権は、少な... (川崎高津公法研究室長)
2012-11-15 00:49:00
以前、このブログでも紹介した『鉄道は生き残れるか―「鉄道復権」の幻想』(中央経済社)という本で、著者の福井義高教授は、はっきりと「鉄道は交通市場におけるすき間産業であり、そのすき間は今後狭まることはあっても広がることはない」、「人口集積に決定的に依存する旅客鉄道は、輸送量が徐々に減少し、鉄道に適性がある市場は縮小、地理的条件に左右される貨物鉄道は、すでにその存在意義自体が失われている」 と書かれています(「まえがき」から)。このように断言できるかどうかについて異論があるとしても、完全に否定できる状況にないというのも事実です。
鉄道貨物には、積み替えという問題があります。トラック輸送でも積み替えがない訳ではないでしょうが、鉄道の場合はその回数がトラックよりも多くなるはずです。積荷によっては積み替えによって傷みが加速度的に進みます。輸送量、輸送ルートの双方で柔軟性に欠けますので、よほどの大量かつ定点的な輸送でなければ、鉄道貨物は優位に立てないでしょう。トラックなどのほうが小回りもきき
また、速さに劣るというのも無視できません。これは柔軟性の問題として記すこともできますが、高速道路網の整備が進んだことで、たとえば長崎から東京まで貨物を運ぶとするならば、渋滞さえなければトラックのほうがはるかに速く運べます。勿論、トラック輸送の危険性は重々承知しています。しかし、顧客の需要に合わせやすいのはどちらかとたずねられたら、トラックと答えざるをえません。
同じようなことは旅客についても言えます。私自身、平日、都内にある仕事先へ行く時は田園都市線を使いますが、埼玉県内へ行く時は自分で愛車の5代目ゴルフを運転することがあります。そのほうが速いからです。1時間以上も違いがあることが少なくありません。

JR江差線の末端区間が廃止されることが決まったようですが、新幹線と並行する在来線という、或る意味では特殊な問題があるとはいえ、役割を終えたと思われる路線あるいは区間については、今後、廃止されるところが多くなると思われます。はっきり数字を示して書くことができませんが、たとえば一日わずか5往復とか6往復とかというのでは、いかに人口稀少地帯を走る路線であっても、旅客輸送の役割を放棄しているとしか思えません。
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