箱根から小田原を流れる早川から分水する灌漑用水の荻窪用水。
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箱根町湯本のローリングダムで取水して、17のトンネルと
トンネル間の堀割によって入生田、風祭、板橋を経て
小田原駅北側の荻窪地区までの全長10.3km、標高差10.8mを流れ
途中東京電力山崎発電所において水力発電にも供される用水路です。
水田のなかった上記地区の為に天明二年(1782)に工事が開始され
20年にも及ぶ難工事と多くの犠牲の末、享和二年(1802)に完成しました。
この工事にあたっては、山北の百姓で大工でもあった川口廣蔵が
開削当初から献身的に尽くした名主格に取り立てられています。
関東大震災では大規模な崩壊を起こしますが、二年後には復旧します。
しかし用水の維持には水路の通過する5村の大きな負担でもあったことから
箱根登山鉄道が発電利用を条件に用水の改修と維持、経費負担を申し出、
昭和十二年(1937)にローリングダムと山崎発電所(現東京電力)および
ヒューム管を用いたトンネルが完成しました。
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