「吹奏楽の甲子園」とも呼ばれる、立正佼成会の普門館。
1970年に完成してから半世紀近くに亘って、高校吹奏楽の聖地として
多くの汗と涙と、音が流れていきました。
元来はコンサート専用ホールではなかったため
カラヤン指揮でベルリン・フィルの公演の際、音響が悪く
後にカラヤンの要求によって反射板が取り付けられました。
立正佼成会が運営するものの、利用については教団の方針によって
広くコンサートに供され、内外の有名楽団が公演を行いました。
2012年の耐震調査によって、強度不足が判明したため
急遽使用を中止し、建て替えなども検討したものの
周辺地区の用途変更による建築基準法の規制で、
建て直すとしても同規模の建物は作ることができず
改修工事を断念しました。
解体工事は来月から開始され、それに先だって今月5日から
「普門館からありがとう~吹奏楽の響きたちへ~」として
かつてここの舞台を夢見てきた吹奏楽経験者などに一般開放し
別れを惜しむイベントが行われています。