ウインドシンセサイザー YAMAHA WX5 の 音源 YAMAHA VL-70m の バックアップバッテリーが切れていたので、交換しました。
このシンセモジュールは、秋葉原のソフマップにMIDI館っていうのがあって、そこで中古で購入したものだと思います。購入時期は不明(おそらく1998年ごろだと思う)。
定価 58,000 円(税抜)に、 新品で買った ウインドシンセ WX5 が 定価 69,000 円(税抜) でしたから、総額 127,000円 の豪華なセット。あの頃は金持っていたんだ。
まず裏面のネジ4つを外します。前面のネジは皿ネジ。
バック側のネジ3つも外します。MIDI 側のネジ2つは長さが違います。
後ろに向かって鉄板をずらすと簡単に外れます。
中はこんな具合。
YAMAHA が自社で作っていた DSP が見えます。
バッテリーはフォルダー式で交換が容易になっているのですが、問題はバッテリーの種類。
FDK(Fuji Denki Kagaku) というメーカーの 「CR 2450 γ(ガンマ?)」なんですよね。
そこで、事前に調査した結果、完全にはサイズが合わないけれど、スイス製 renata の CR2450N が使えるということで用意しておきました。普通の CR2450 より、ちょっと値が張ります。安い CR2450 にリード線半田付けで行こうかとも思いましたが、ゲルストマン症候群の自分としては危ない橋は渡らないことに。
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確かに入りますが、(+)側の留め金の爪が上面に届かず完全にはまりません。(-)側とショートしてないかちょっと心配でしたが、一応ガチっとはまって外れそうもないのでこれで行こうと思いました。
電源を入れたところ、Battery Low の 表示は出ませんでしたが、いじっているうちに、ディスプレイの表示が文字化けしてしまい焦りました。そこで、Factory reset をかけたところ正常に戻りました。その後電源を入れ直しを繰り返しても異常は出なかったのでOKのようです。
ところでこの VL-70m という音源。VA(ヴァーチャルアコースティック)音源 という特殊なものです。 VL1という世界初の<VA音源(Virtual Acoustic Synthesis System)>を搭載したシンセをハーフラックサイズに凝縮したVA音源モジュールです。
発振音を擬似的に合成したり、メモリー中のウェーブを加工して音づくりをおこなってきた従来方式の音源(FM や PCM)とは次元の異なるニュータイプのデジタル音源
自然楽器の発音の仕組みをコンピュータ処理によりシミュレートして物理的に再現し、仮想的に作り出した「仮想楽器(物理モデル)」によって音色を合成する「物理モデル音源」を応用した音源システム。
楽器の発音構造そのものを再現するため、極めて自然な音色変化を再現することができ、生楽器のような表現力を持っている。たとえば「金管楽器のマウスピースをつけたフルートをチェロの弓で擦る」といった現実には存在しない楽器を想定した斬新な音色までも創造することができる。
また、バイオリンの弦を擦る音、管楽器に息を吹き込む音なども表現できるので、空気の流速を感知できるウインドシンセやホリゾンタルタッチ(指を左右に揺らしてピッチを変える)FSV鍵盤と一緒に使うことで、より豊かな表現をすることができる。
YAMAHA VL70-m DEMO SONG MIDI【Computer Music】DTM 音源モジュール トーンジェネレーター Demonstration
トランペットや尺八の息遣いや唇の動きのニュアンスが凄いですよね。