みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

YAMAHA VL-70m の バックアップバッテリー 交換

2024年09月21日 | MUSIC

  ウインドシンセサイザー YAMAHA WX5 の 音源 YAMAHA VL-70m の バックアップバッテリーが切れていたので、交換しました。

  このシンセモジュールは、秋葉原のソフマップにMIDI館っていうのがあって、そこで中古で購入したものだと思います。購入時期は不明(おそらく1998年ごろだと思う)。
 定価 58,000 円(税抜)に、 新品で買った ウインドシンセ WX5 が 定価 69,000 円(税抜) でしたから、総額 127,000円 の豪華なセット。あの頃は金持っていたんだ。

 まず裏面のネジ4つを外します。前面のネジは皿ネジ。

バック側のネジ3つも外します。MIDI 側のネジ2つは長さが違います。

後ろに向かって鉄板をずらすと簡単に外れます。

中はこんな具合。

YAMAHA が自社で作っていた DSP が見えます。 

 バッテリーはフォルダー式で交換が容易になっているのですが、問題はバッテリーの種類。

FDK(Fuji Denki Kagaku) というメーカーの 「CR 2450 γ(ガンマ?)」なんですよね。

 そこで、事前に調査した結果、完全にはサイズが合わないけれど、スイス製 renata の CR2450N が使えるということで用意しておきました。普通の CR2450 より、ちょっと値が張ります。安い CR2450 にリード線半田付けで行こうかとも思いましたが、ゲルストマン症候群の自分としては危ない橋は渡らないことに。


 

 確かに入りますが、(+)側の留め金の爪が上面に届かず完全にはまりません。(-)側とショートしてないかちょっと心配でしたが、一応ガチっとはまって外れそうもないのでこれで行こうと思いました。

 電源を入れたところ、Battery Low の 表示は出ませんでしたが、いじっているうちに、ディスプレイの表示が文字化けしてしまい焦りました。そこで、Factory reset をかけたところ正常に戻りました。その後電源を入れ直しを繰り返しても異常は出なかったのでOKのようです。

  ところでこの VL-70m という音源。VA(ヴァーチャルアコースティック)音源 という特殊なものです。 VL1という世界初の<VA音源(Virtual Acoustic Synthesis System)>を搭載したシンセをハーフラックサイズに凝縮したVA音源モジュールです。

 発振音を擬似的に合成したり、メモリー中のウェーブを加工して音づくりをおこなってきた従来方式の音源(FM や PCM)とは次元の異なるニュータイプのデジタル音源
 自然楽器の発音の仕組みをコンピュータ処理によりシミュレートして物理的に再現し、仮想的に作り出した「仮想楽器(物理モデル)」によって音色を合成する「物理モデル音源」を応用した音源システム。
 楽器の発音構造そのものを再現するため、極めて自然な音色変化を再現することができ、生楽器のような表現力を持っている。たとえば「金管楽器のマウスピースをつけたフルートをチェロの弓で擦る」といった現実には存在しない楽器を想定した斬新な音色までも創造することができる。
 また、バイオリンの弦を擦る音、管楽器に息を吹き込む音なども表現できるので、空気の流速を感知できるウインドシンセやホリゾンタルタッチ(指を左右に揺らしてピッチを変える)FSV鍵盤と一緒に使うことで、より豊かな表現をすることができる。

YAMAHA VL70-m DEMO SONG MIDI【Computer Music】DTM 音源モジュール トーンジェネレーター Demonstration

トランペットや尺八の息遣いや唇の動きのニュアンスが凄いですよね。

 

 






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ニフティサーブ(NIFTY-Serve)の思い出

2024年09月20日 | MUSIC

  古い DTM 音源などが、軒並みバックアップ電池切れを起こし始めているので(つい最近、YAMAHA MU80 を交換)、いろいろ引っ張り出して確かめてみたところ、

YAMAHA TG-55も

KORG 05R/W も

ROLAND SC-88 Pro も大丈夫でした。

 YAMAHA では、内蔵電池の寿命を5年とアナウンスしていますが、MU50 が25年持ったという人もいるし、自分の MU80 も10年以上は確実に持ったと思われます。使用環境によってだいぶズレがあるのではと思います。

 で、ROLAND の SC-88 Pro を 久々に鳴らしてみたら(今からしたらだいぶチープな音がします)、そういえば昔、インターネットに SC-88 で作った曲をアップするのが凄く流行っていた時期があったなと懐かしい記憶が蘇ってきました。
 しかし、そのインターネット上の仕組みの名前がどうしても思い出せません。確か「フォーラム」とかいうコミュニティーがあったことまでは思い出したので

 「昔のインターネット SC-88Pro フォーラム 」で検索したら、

でました!!

NIFTY-Serve の FMIDI というフォーラムでした。

 ニフティサーブ(NIFTY-Serve)は、1987年から2006年までニフティ株式会社(富士通・日商岩井の合弁会社)が運営していたパソコン通信サービス。

 まだ、「パソコン通信」と言っていた時代で、コンピュータ(PC-98)のシリアルポートにモデムを接続し、電話回線を通じて「ガーピー」という接続音でログインし通信をしていました。
 電話料金がかさむので、夜の11時からの朝の8時まで定額料金になる「テレホーダイ」というサービスに加入していたのですが、パソコン通信をしている間には、他に電話をかけることも受けることもできない不便さ(携帯なんかありませんから)がありました。

 画面もこんなテキストだけです。この画面から「GO FMIDIDAT」と入力してフォーラムに入って行ったものです。
 このフォーラム(FMIDIDAT)では、全国のユーザーが作成したMIDIデータを落とし放題という魅力的なサービスで、自分で打ち込んだデータも何曲かアップし、ダウンロード回数があがると嬉しかった思い出がよみがえりました。

 このころ、SC-88は高価でとても手が出ず、YAMAHA DTM セット 「Hello! Music!」に付属している CBX-T3 (1991年発売)の中古を秋葉原で購入し使用していました(今でも現役で動きます)。1992~1993年ごろの話ではないかと思います。

 残念ながら、CBX-T3 では、SC-88Pro で作られた MIDI曲は完全に再現できないため悔しい思いをした覚えがあります。

 30年ほど前の話ですが、何か時間がゆっくりと流れるいい時代でしたね。
 今は、他人のことを尊重して、何を言っちゃいけないとか、何かを大切にしろとか言いながら、勝手に何かを打てとか、つけろとか、何かを持てとか、本当に政府が個人の生活に土足で上がり込んでくる嫌な世の中になりました。

 

 

 






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ZOOM MS-70CDR で、ブーストしたい

2024年08月21日 | MUSIC

 だいぶ前にゲットした、ZOOM MS-70CDR(2018年8月)

 空間系エフェクトに特化したストンプボックスなので、当たり前ですが、ドライブ・ブースター系のエフェクトは入っていません。(コーラス、ディレイ、リバーブ、モジュレーション・エフェクト、コンプレッサー、イコライザー、ノイズ・リダクションのみ)

 現在は、(+)がついた新型になっていますが、方針は同じようです。


 

 

 ブースターは、その名の通りギターの音となる電気信号を増幅(ブースト)させる為のエフェクター。 音量を大きくしたり、特定の音域を上げることで、ギターの音を前に押し出す目的で使われます。信号を増幅させるという点では、オーバードライブやイコライザーでも実現可能ですが、エレキギターが得意とする音域をピンポイントにブーストできるので、より自然なサウンドになるのが特徴。ブーストさせると同時に、アタック感やエッジ感を得ることもできるというすぐれもの。

 これを使えないのはちょっと悔しい。
 ZOOM の同じストンプシリーズの MS-50G には、Ver.3で追加された XOTIC RC Booster をシミュレートとしたと思われる「FC-Boost」なるものが搭載されています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

翌日配達 Xotic RC Booster Classic (RCB-CL)
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 シミュレートが正確ならば、原音に忠実な+20dbまでのクリーンブースト(音質を変化させずに音量だけ大きくする)に対応していることになります。

 何か YouTube には、MS-70CDR と MS-50G (G1on も)のエフェクトを共通して使う方法があるみたいなことを言っている人がいるようですが、ファームウエアをいじることになるので、いろんな意味で危険でしょう。

 ということで、MS-70CDR に、Ver.2.0 から追加された(見落としていたけど、ブースターも追加されていたんですね)「Bottom B」というエフェクターを活用したいと思います。 

 そのうち、バージョンアップがされるかも(生産中止となったので期待薄か?)

 

 






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苦節4日 YAMAHA V50 のエディターをゲット

2024年08月14日 | MUSIC

 先日ゲットした、YAMAHA の FMシンセ V50
 何とか内蔵ボイスの編集を簡単にできないか、また、種類を追加できないかと、ボイスエディターを探していたところ、苦節4日、いいものが見つかりました。

 dnaldoog という方が、Ctrlr(MIDI 対応のハードウェアをコントロールするマルチプラットフォームのソフト)を使ったスタンドアローン版(VST版もある)を作ってくれていました。GitHub からダウンロードできました。

 ところが、スタンドアローン版もVST版もパラメーターをいじるとクラッシュしてしまいます。いろいろ設定をいじってみたのですが結局だめでした。

 やっぱり駄目かとあきらめていたところ、YouTube で、ブラジルのおじさん(自分より若いと思うが....)が、YAMAHA の TX81Z 用のエディターを使って、V50 に SySex(システムエクスクルーシブ) メッセージを送っている動画を偶然見つけました。

 TX81Z  は、1986年12月1日発売。OPZ (YM2414) 搭載の 4オペレーター のFMシンセモジュールで、V50と音色の互換性があるようなことを聞いたことがある(実際は V50 は、EOS YS200 および EOS B200 の音色データおよびシーケンスデータとは互換性があるのを勘違いしていた)。

 そして同じ GitHub のサイトに「CTX81Z」という同じ人が作った TX81Z 用のエディターがあるじゃないですか!!

 一か八かこれを動かしてみたところ、クラッシュせずに動きます。いじれる項目も V50 用とほとんど変わりませんから十分 V50 用に使える感じです。

 ただ、どちらのソフトも細かなマニュアルが一切ありませんから、独力で試していくしかありませんでした。そこで、備忘録代わりに、現在まで試行錯誤した部分を記録しておきます。

1.MIDI 設定

 PC と V50 を MIDI ケーブルでつなぎます(MIDIインターフェイスが必要)。PCはOUT側 V50 はIN側につなぎます。その逆もつなぐと、V50 側からプログラムチェンジ情報が送られてややこしいことになるのでつながないようにしました(V50 のボイスをソフトに転送してエディットしたいときにはつなぎましょう)。

 エディターの上段にあるSYSボタンをクリックし、SYSTEM メニューを開き,「MIDI SETUP」をクリックします。

Input device と Output device を MIDI インターフェイスに合わせてセットします。 MIDI Channel は、V50 のデフォルトが 1チャンネルなので、そのまま。Plugin は、何を意味するか分からないのですが、最初からチェックがついていたのでそのままにしておきました。Routing タブの項目はいじりません。

2.ボイスセレクト

 ここで、凄いことを発見!!

 下段にある「SELECT」ボタンをクリックすると、TX81Z プリセットボイスの A~D バンクが入っていて選択できるようになっているではないですか!! パラメーターがそのまま読み込めますから、これを V50 に転送すれば、V50 で TX81Z のプリセットボイスが使えるってことです。

 

3.ボイスの転送と保存

・まず、 V50 の インターナルメモリー プロテクトを解除します(保存に備えて)

・ボイスを転送して上書きしたい、V50 のインターナルプログラムを選択します。

・一番下段にある「SNAPSHOT」ボタンをクリックすれば、瞬時に V50 に ボイスネームとともに音色が送られます。

・あとは、V50 の方で保存すれば完了です。

 下から2段目の「PLAY/PAFORM」ボタンを押すとパフォーマンスモードも編集できるようですが、これについては後日検証したいと思います。

 

 

 

 

 






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YAMAHA FMシンセ V50 のバッテリー交換を行いました

2024年08月09日 | MUSIC

  先日ゲットした、YAMAHA FMシンセ V50。 案の定内蔵電池の電力低下(だと思う)で、起動時に「Change int Battery」の表示がでたりでなかったりしています。

 これの所為なのか、起動時にドラムセクションが鍵盤のアッパーにアサインされてしまい、一度デモを動かして設定を強制的に変えないと、パフォーマンスモードにもシングルモードにもドラムパートが被ってしまうという不具合が生じていました。この状況が改善することを期待してバッテリー交換を行います。

 まず、裏面のパネルを外します。13個のネジで止まっています。

縦の6本は長さが長いので注意

 

裏蓋に謎のシールが。「完了」と書いてあるので一度バッテリー交換しているのかも。

メイン基板はネジ3本で止められています。

無数のコネクターケーブルが差さっていますが、斜め手前に引き起こせば、なんとかバッテリーの在処が見えます。

 

バッテリーの足を確認して、基板に+とーとを書き込んでおきます。

バッテリーは基板にはんだ付けされているので、裏から半田ごてをあてて取り出します。

CR2032 3V のボタン電池です。

 基板を外さないで、バッテリーを半田付けするのは手が入らず無理なので、基板からケーブルを延長し、ケーブルを新しいバッテリーに半田付け、ショートしないよう絶縁テープでぐるぐる巻きにしたうえ、ビニール袋をかぶせて、養生テープでとめておきます。

 

 ここで、電源を入れテストをしましたが、特にファクトリーリセットなどが始まる気配がないので一応成功したという前提で裏蓋をはめました。

 再び、電源投入後 [SEQ]ボタン、 (デモ ボタンの横にある) [CARD]ボタン、[DEMO]ボタンを順番に押し続けるとTEST MODE に入ります。

ディスプレイには最初に V50 テスト プログラムとメイン ROM バージョンが表示され、次に「Test Entry Manual?」という質問が自動的に表示されます。

「YES」を選択すると延々とプッシュボタンや鍵盤などのテストが始まり、この中にバッテリーのテストがあるので、これでバッテリーが正常に動作しているか確認ができました。また、このメニューで「DEMO」を押すとファクトリーリセットが行われます。

 ファクトリーリセットを行うと、電池交換後、変な文字が表示されていたオープニングメッセージも「「Nice to meet You!!」に変わり、インターナルボイスもプリセットボイスと同様なものに書き換えられました。

 ついでに、2DDのフロッピーがあったので、フォーマットしようとしましたが、読み込みませんでした。別のフォーマットだからなのか、フロッピーディスクが壊れているのかは不明です。

 

 

 






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つい買ってしまった。YAMAHA V50 FMデジタルシンセサイザー

2024年07月22日 | MUSIC

  もう、家の中を狭くするものは買うまいと思っていたのですが、近所のリサイクルショップのショーウインドウに目が引き付けられて、つい買ってしまいました。

 YAMAHA V50 FMデジタルシンセサイザーです。

 FMシンセは、KORG volca fm を持っているのですが、 3ボイス・ポリフォニック で物足りないところがあり、やっぱり本家のFMシンセの音を聴いてみたいなと思っていました。

 YAMAHA は、 現在 FMシンセ(DX7) のリメイク版 reface DX というのを発売しているのですが、現代版にアレンジされているため、当時の音がするのか疑問ですし、だいたい価格が高い。

ヤマハ | reface - シンセサイザー - 概要

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YAMAHA reface DX(新品)【送料無料】【区分D】
価格:55,000円(税込、送料無料) (2024/7/22時点)


 

 

 また、初代の DX7(1983年発売) は、この頃プレミアがついて、ちょっと試しに買えるような値段でなくなっています(前は1万円ぐらいで売っていたのになぁ....)。

 ということで、ジャンク品かと思えるような値段の V50が目にとまって、これはゲットしなくてはと、妙な使命感に駆られた訳です。
一応お店の人に頼んで、すべての鍵盤から音が出ることを確認させてもらい、補償も6か月ということでした。

仕様 は以下のとおり


1992年カタログより

  V50
サイズ/質量
寸法 1,002mm
高さ 98mm
奥行き 326mm
質量 質量 11.0kg
操作子
鍵盤 鍵盤数 61
イニシャルタッチ yes
アフタータッチ yes
音源/音色
音源 音源方式 FM(4Operator/8Alg)
マルチティンバー数 8
発音数 最大同時発音数 16
プリセット 音色数 プリセット:100インターナル:100
効果
タイプ インサーション 32タイプ
録音再生
録音 録音トラック数 8
データ容量 約16,000音
音符分解能 4分音符/32(ステップ録音時)
メモリー/接続端子
接続端子 ヘッドフォン PHONES(ステレオ標準フォーンジャック)
フットコントローラー VOLUME、FC
フットスイッチ FS、PLAY/STOP
MIDI MIDI IN/OUT/THRU
LINE OUT OUTPUT L,R(標準フォーンジャック)
その他接続端子 BREATH
電源部
消費電力 15W
 
 

 DX7 が、FM(6オペレータ・32アルゴリズム)に対して、FM(4オペレータ・8アルゴリズム) とダウングレード版となりますが、『DX7』では同時に一つの音色しか奏でることができなかったのが、『V50』ではマルチティンバーで16音同時発音、インサーションエフェクトや、PCM音源のドラムマシン、更にシーケンサーが装備されるなど、一台だけで楽曲を制作する事が可能な、ワークステーションにグレードアップされたもの。

 1989年発売の『V50』は、大ヒットした『DXシリーズ』から、後にYAMAHAから発売されるミュージック・ワークステーション、『SYシリーズ』へと進化して行く中間に発売されたモデルになる。当時の定価は156,000円。既に所有している、AWM音源(PCM御音源)のTG55と同年の発売というのも、何かの運命のめぐりあわせか!!



 
これが、KORG volca fm と似たような価格で手に入るのはありがたい(人気が無いってことかな?)

さて、FMシンセ(基本波形の発振・変調をおこなう合成器(オペレータ)を複数組み合わせて音色を合成する)の音ですが、デモソングからも分かる通り、PCMでなくとも、これだけリアルな音を作りだせるのは驚きですね。

YAMAHA V50 Factory Demo Songs 1989

面白いのは、DEMO の中に、音色づくりのDEMOが入っていることです。

Yamaha V50 - Glocken Voice Edit - FM synthesis tutorial for beginners

結構でかい!! 奥行は YAMAHA moX6 よりもありました。

これは、田舎にはもっていかず、東京に置いておきましょう。

 

 






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今更ながら、BOSS eBand JS-8 ゲット!! ついでに JS-10 相当のアップデートも実施

2024年06月16日 | MUSIC

 今更ながら、BOSS eBand JS-8 ゲット!!

 eBandは、ギタリストのために専用設計されたオーディオ・プレーヤー(という売り文句)。

 現在ならPCやiPodで代替がきくのですが、やっぱりバックバンドを聞きながらギターを演奏するには、それでは使い勝手が悪い。

 ということで、オーディオ・プレイヤー機能、ギター・エフェクト、チューナー、ピッチ・スピード調整機能、センターキャンセルなどがオールインワンで、手軽にギター演奏/セッションが楽しめる機器を購入。

 2009年11月発売。当時の販売価格:39,900円 発売当時は品薄でなかなか手に入らなかったそうです。
 2012年7月には後継機の「JS-10」が発売されて、今でも現役で販売されているというロングセラーです。


 

 

機能

・付属の1GBのSDカードにプロミュージシャンの演奏によるギターバッキングオーディオ100種類以上、多彩なドラムループフレーズ250種類以上のオーディオファイルを収録。32Gに換装すれば最大4000曲の収録が可能。
・専用のパソコンソフト「Song List Editor」(Widows10でも動く)を使えば、USBケーブルで音楽CDをeBandへ転送可能。インターネットから曲名やアーティスト名の情報を取得可能。
・GT-10直系のCOSMによる42種類のアンプモデリングやさまざまなギターエフェクトを搭載
カテゴリーから音楽ジャンルを選び、ひずみと残響音を画面上で設定するだけで最適なギターサウンドが作り出せるEZエディット機能も備える。エフェクト設定は、SOLO用も個別にスタンバイすることが可能。バッキングとソロで2種類のサウンドを切り替えて演奏が行える。
・再生した曲と演奏を同時に録音できる。センターキャンセル機能でオリジナル演奏の代わりに自分のギター演奏を重ねることができる。曲の一部分を繰り返し再生するABリピート、音程を変えることなく再生テンポを変化させるスピード変更機能、オリジナルと異なるキーで再生させるピッチ変更機能搭載。チューナー機能やメトロノームといったギター練習に欠かせない基本機能。
・専用設計のステレオスピーカー内蔵。
・リアパネルにあるUSBメモリー接続端子で、USBメモリーに保存したファイルの直接再生可能。また、USBケーブルをPCに接続すればオーディオインターフェイスとしても動作。iPodなどの音楽プレーヤーを接続できるAUX IN端子装備。eBandのスピーカーから再生して同時演奏できるだけでなく、その音を録音も可能。外部スピーカーやミキサーなどに接続するためのLINE OUTを装備、入力端子はマイクの接続も可能なのでボーカル練習用にもなる(ボーカル用エフェクトも用意)。

と、1人でギターを弾くのに必要と考えられる機能はほとんど盛り込まれている。

 特に有難かったのは、MP3の再生のビットレートが 64kbps~320kbps(再生のみ)と広く対応し、うるさいことを言わずに再生してくれること。
 更に今までもっていた 「BOSS DR-5 Dr. Rhythm Section」や「Roland BOSS JS-5 jamstation」と異なり、バックバンドがMIDI音源ではなくプロミュージシャンの演奏の生音っていうのが、温かみがあってなんかいいのです。

 残念なのは、既に後継機が発売されていて、いくつか機能強化がされている点。

1.2.1chサウンド・システム(ウーファー追加)
2.新曲50曲を含めた、350曲以上のギター用バッキング・ソングを搭載(新たにベース用や、ギターとベースのセッション用など、バリエーションが加わる)
3.BOSSブランド直系のエフェクターと高品位アンプを装備(GT-100相当のエフェクター搭載)
4.2系統の入力を装備し、ふたり同時プレイが可能
5.Recボタンを押すだけで瞬時に録音をスタート。プレビューメニューの追加で、録音結果をすぐに確認でき、録り直しに便利となった。

1.は外部モニタースピーカーに LINEOUT でつなげば済む
3.も BOSS GT-001を持っているので、GT-100のエフェクター機能をどうしても使いたければ代替できる。
4.は一人で弾くから必要ない

問題は2.の追加曲なんですよね。そこで、JS-10 のバックアップデーターを流用できないか検証。

ROLAND サイトから落とした JS-10 の SDカードのバックアップデータ

ROLANDフォルダのJSフォルダの中を覗いてみると

 PRESETの拡張子からファイル名までJS-8と全く同じで、追加されたデータが数字やファイル名の番号の桁数を増やして入力されていることが分かりました。

 そこで、追加されている新しいデータを JS-8のSDカードにコピーするとともに、JSフォルダの中にあるDBフォルダ(データベースと思われる)も上書きコピーをしておいたところ、特に不具合は生じずに新曲50曲のデータが追加されたようです。もしかしたらバックアップファイルそのままのデータ構造でまるごとまっさらな SDカードにコピーしても問題なく使えるのかもしれません(未検証)。

 ただ、全体の曲数が多いので、本当に追加されたか最初は確認できなかったのですが、追加の新曲等の特徴が「3コード進行のシンプルな曲から、32小節の弾き応えのあるアレンジの曲まで、 より幅広いプリセット・ソングをカバーしました。さらにベース用や、ギターとベースのセッション用など、ソングのバリエーションも追加しました。」とアナウンスされているので、これが実現されているか検証しました。

 これもROLAND のサイトから落とした JS-10 のコード進行表を見ると Metal: Fast Metal2 のバッキングが32小節であることが分かります。更に「ベース用や、ギターとベースのセッション用」というバッキングソングには曲名の後ろに(for Guitar、for Guitar & Bass)と名前が追加されているものがそれに該当すると思われるので、この3つのバッキングソング名が 液晶の SONGLIST上に表示され、正常に演奏ができれば新曲が追加されたと考えて間違いないと思います。

 ということで、めでたく JS-10 相当のアップデートも完了しました。更にメトロノーム音源もダウンロードサイトに追加されていたので、これもサイトから落とし、JS-8用PC アプリの「Song List Editor」を使ってSGカードに読み込めば、音源として追加されるようになりました。

 で、使い勝手というと、さすがに専用機という感じでストレスなく使えるし、音量や音質も一人で部屋で使うにはちょうどいい感じです。ロングセラーというのも頷けますね。

Boss JS-8 AMP/MULTI-FX/USB INTERFACE/RECORDER ...doesn't make coffee though...

 あと、オーディオインターフェイスのドライバが古くてWindws10には使えないらしく、そのインストール方法もYoutubeにあがっていました。

Windows11でeBand JS-8 をオーディオI/Fとして使う方法

 また、eTracks というBOSS の熟練スタッフが作成した、ギターエフェクト付きの eBand JS-8 オーディオ プレーヤーで使用できる無料のバッキング トラックが、BOSS のインターナショナルサイトからダウンロードできたので、これも入れておきました。


各 eTrack には次の機能があります。
• 2 つの WAV バッキング トラック (1 つはフルバンドの伴奏付き、もう 1 つはベースとドラムのみ)。
• ドキュメント (eTrack の元のテンポとキー、音楽の説明、ジャム用の推奨スケールとギター トーン)。
• フィーチャー リック (タブ譜付き)。
• フィーチャー リックをバッキング トラックで再生した MP3 サンプル。

 

 






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6年の人生経験を経て、少しは成長したのでしょうか? YAMAHA MU80 電池交換

2024年06月07日 | MUSIC

2018年7月にメモリー電池を苦労して交換した「YAMAHA MU80 Tone Generator」
 ほとんど使っていないのに、田舎の家で使おうと電源を入れてみたら再び「"Battery Low!"」の表示がでています。

ヤマハ | MU80 - シンセサイザー - 概要

 そんなに早く電池が消耗するなんて、なんか怪しいなと思ったら、中からカラカラと音が。

 開けてみたらなんと、バッテリーをつないだはんだや電池を止めた両面テープが外れていました。「"Battery Low!"」の原因はバッテリーの接触不良だとは思うのですが、また付けて結局バッテリー切れも起こしていたら面倒なので、新しい電池に交換することに。

 今度は基盤に無理やり両面テープでつけるのではなく、延長線を介してバッテリーを接続することに。最初からこうしていればよかった。6年の人生経験を経て、少しは成長したのでしょうか?

 

 電池の表面はツルツルしていて、はんだが落ち着かないので、はんだ付けしたのちに、エポキシ樹脂でケーブルが外れないように補強しました。

 そのうえ、ショートしないように絶縁テープでぐるぐる巻きにしました。これで大丈夫でしょう。

 

 あと、10年以上は持つでしょうから、その時の自分の歳を考えたら恐ろしい。

 

 

 






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VOX の ギター StarStream 誕生までの歴史とその後に入手できた情報

2024年05月22日 | MUSIC

 「VOX StarStream Type 1-24 with DiMarzio」の蘊蓄を語ったのが 2020年07月。その「StarStream」を東京の家に連れ戻した記念に、VOX の ギター StarStream 誕生までの歴史とその後に入手できた情報をまとめてみました。

 その前に、もう一度現物を観察。

 どのストラップをつけても、しっくりこなかった StarStream 。たまたま他のギター用に買った安物ストラップの色がばっちり合って大成功。

 

 独特のヘッドストック。カモメのストリングリテーナーは、俵型に変更した。精度のいい GOTOH製(GOTOH SG381)のチューニングマシン。GOTOH のペグは外国製に比べると価格は半額ですが、性能はすごく良いですね。


 

Fingerboard Radius: 310mm、Fret Size: Medium jumbo、Nut Width: 43 mm 
普段、Fingerboard Radius: 184mm、Fret Size: Vintage、Nut Width: 41.2 mm の Storatocaster を弾いていると、やけに太くてぺったんこな感じはします。Medium jumbo Fret が凄く引きやすいって印象もありません。

Roland GKピックアップ と、ピエゾピックアップを個別に内蔵したブリッジ。 

裏にはGKピックアップユニット

 GR-55  Guitar Synthesizer は、ノーマル・ピックアップの音も単独で出力できるので、StarStream でモデリングした音やハムバッカー単体の音も使えるようにしてあります。

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 では、VOX ギターの歴史です。

   Vox はアンプで最もよく知られていますが、エレキギターも古くから手掛けてきているようです。
JMI (旧 VOX アンプの販売会社 Jennings Musical Instruments)は、エレキブームと英国の事情(当時、アメリカ製のエレキギターのイギリスへの輸入は事実上禁止されていた)により、1961 年に初めてエレキギター業界に参入し、62 年には 自社モデル Phantom の生産がはじまりました。


Phantom Mark VI

 このモデルは 3 つのシングルコイル ピックアップ、"Hank Marvin" ビブラート、イタリアのギター メーカー Eko 製のボルトオン ネック、ロンドンのデザイン センターが考案した独特の台形ボディを備えています。
 Phantom には 1964 年に、ティアドロップ型 Mark VI と Mark XII が加わりました。

 Phantom の意匠は Starstream Type 1-24 のヘッドストックやバインディングの施されたローズウッドのフィンガーボードなどにその伝統が引き継がれています。


1967年製Vox V269 Starstream

 その後、米国製および日本製で、独特な形状をした Vox ギターの復刻版や限定版が時折再登場させてきましたが、VOX は 1992年にKORG傘下になり、高品質のオリジナル デザインのギターを製造するための取り組みが2006 年後半に再び始まりました。
 1980年代中期よりアイバニーズやヤマハ、ピーヴィー、Line 6などでギター開発を行ったリッチ・ラスナーがギター専門開発担当/副社長となり、かつてLine 6で共に働いてきたエリック・カークランドとボブ・ドナルドの3人で開発チームを組んで開発にあたりました。


リッチ・ラスナー VOXギター専門開発担当/副社長

 彼らは3種類のトーンが切り替えられるピックアップを搭載したヴィラージュ、近未来的デザインと多彩なモデリング・サウンドを内蔵したスターストリームといった画期的なVOXギターを開発してきたチーム。


2008年 VOX Virage

 NAMM Show2016で発表&展示されたVOXのモデリングギターの初期型 Starstream Type-1にはその後様々なバリエーションが発売されています。

Starstream Type 1

 オーソドックスなCシェイプの「ハードメイプル」ネックと310Rの「ローズウッド」指板を組み合わせ、フレットにはフィンガリングしやすくピッチも安定するミディアム・ジャンボタイプを採用。スケール(弦長)はロングスケール(648mm)よりも短く、ミディアムスケール(628mm)よりも長く、PRSスケール(635mm)より少しだけ長い、25 1/8インチ(638mm)スケールで22フレット、ナット幅43mmという仕様で、様々なギターから持ち替えても違和感がないように設計がなされていた。

 ピックアップには一般的なハムバッキングPUよりも幅の狭い、VOX SDC-22に採用されていたVOX独自のXLMハムバッキング・ピックアップ(4芯)を2基搭載。2点支持トレモロブリッジの各サドルにはピエゾPUが内蔵されている。フィリピンで製造され日本で組み立て。

2016年5月発売
メーカー希望小売価格 (税込) ¥104,500 (税抜 ¥95,000)
販売価格 (税込) ¥83,600 (税抜 ¥76,000)

 このPUは、シングルコイル×2にもなるようコイルタップが可能になっている。AREOS-D システムがギターモデリング・サウンドを生み出すときにシングル系はシングルコイルで音を拾い、ハムバッカー系、アコギ系と最適なPUが選択される。

 これらのPUからは必ずAREOS-Dシステムを通って音を出力するため、PUからの「素の音」は出力されない。つまり、Starstream 自体の電源を入れなければ音が出ないというのものであった。

 この点ユーザーから不満があったため、1年後にパッシブモードを可能にしたモデル Starstream Type 1 Plus が発売される。

black VOX electric guitar

2017年9月 国産リミテッドモデル発表

「Starstream Type 1-24 with DiMarzio」は、既存のラインナップに採用されている638mmスケールとは異なり、648mmスケールの24フレット仕様を採用。ハイ・ポジションでの演奏性を向上するとともに、表現の可能性も広げた。
 ピックアップは新たにディマジオ製 Three-90 を搭載しつつ、パッシブ・ピックアップ・モードを搭載。また、ペグには新たにゴトー製のものを採用。そしてカラー・バリエーションは、6種類がラインナップ。すべて国産という点にもこだわっており、限定生産で発売は9月下旬。

価格:¥150,000 (税別)

 

 2018年5月に日本限定で、レギュラーラインに加えて、フレームにラップ塗装をした、「Starstream Type 1 Plus W」がでリリースされた。ボディーはマンゴー。

メーカー希望小売価格: (税込) ¥104,500 (税抜 ¥95,000)
販売価格: (税込) ¥83,600 (税抜 ¥76,000)

 これまでボディー素材は、マホガニーとメイプルの特徴をどちらも持っている、煌びやかなサウンドが特徴のマンゴーが使用されていたが、マホガニーを使用した「TYPE 1 PLUS MAHOGANY」を販売(2018年中期)。ヘッドストックがボディとヘッドを同じ色で塗装したマッチングヘッドになったのも特徴。インレイもアバロンに変更。ベトナムで製造され日本で組み立て。

STARSTREAM TYPE 1 PLUS MAHOGANY

 

これで、エレキギターの Starstream シリーズは打ち止めとなりましたが、その後も、STARSTREAM BASS を発売(2019年7月)し、


「AREOS-D」モデリング・システムを組み込んだ、アーチトップ・エレクトリック・ギター Giulietta VGA-3D(2020年3月)VGA-5TD(2023年8月)等を発売している。

 

 






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ギター小ネタ第二弾

2024年05月21日 | MUSIC

   今日は散歩を返上して、あさイチ用事で世田谷まで出かけたので、散歩ネタは昨日に引き続きお休みです。

 世田谷区役所の新庁舎。いつの間にかできていましたね。
 まだ、引っ越し作業とか、足場の片づけとかあるのか、前の道が通行止めで、おかげで迂回することになりました。

 

 帰りは明大前に抜けて帰ってきたのですが、駅前の様子も、ちょっと見ない間にすごく変わって、曲がる道を間違えてしまいました(相変わらず道はむっちゃ細くて最悪です)。

 ということで、昨日に引き続きギターの小ネタを。

 田舎の家にいったん持っていっていた、ギターシンセサイザー「VOX StarStream Type 1-24 with DiMarzio」を東京の家に持ってきました(出番が少なくて可哀想なため)。

 

 すると、ろくなシールドが無いことに気が付きました。

 そこで、安いシールドを2本購入。

Fender Original Series Instrument Cable SS 10'と
サウンドハウス オリジナル(?)の CLASSIC PRO  / GIC030R/WHITE


 

Fender の説明によれば、Original Series楽器用ケーブルは、横巻シールドとニッケルプレートコネクターをフィーチャーした、高耐久設計となっている。
 パッケージには、ワイヤージャケットはPVC製で外径8mm、電線の導体サイズは23AWG。導体には99.95%のOFC (無酸素銅線) を採用し、シールド率90%の横巻シールド (スパイラルシールド) と記載してありました。

シールドのやり方にはいくつか種類があって、上が編組で下が横巻。
編組シールドは、曲げや踏みつけ、擦れに強い。
横巻シールドは、編組より柔らかく、シールドを解しやすいので、加工が楽。口径も若干細くできる。

一方、サウンドハウスの説明によれば、CLASSIC PRO は、コネクターは全てハイグレード・メタルプラグ、ゴールドチップ仕様。最高峰の8mm PVCケーブルを採用し、抜群の耐久性、クリアなサウンドを誇る。

CLASSIC PRO は、Fender と比べて、ごぶっとくて、コネクタの先端が金メッキされているのが特徴(中を開けてみたが編組か横巻か不明 しなやかさが無いのと、ごぶっとさで編組と予想)。

Fender は、ロゴ入り熱圧縮チューブがケーブル部分まで張り出してきていて、これは、ケーブルをよじれや摩耗などから保護する役目があるようです。

音の違いはよくわかりません。ノイズが入り込まないだけ(シールドケーブルですから)で十分でしょう。

 

 






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ギター修理の小ネタを

2024年05月20日 | MUSIC

 今日は朝から結構な雨降り。散歩も出かける用事もキャンセルにして、家に籠っています。

ということで、ギター修理の小ネタを(これも受け売りですが)。

 2022年4月にゲットした「Epiphone LIMITED MODEL SG-Special-I」。つけているストラップが外れてギターが落下してはいけないと、「ストラップ・ラバー」をつけることに。

 

 ところが、ストラップピンの頭の口径が意外に大きくて、力を入れてもはまりません。


 そこでピンのネジを外してストラップ・ラバーごと止めようと思ったのですが、今度はネジが元あったネジ穴の先端まで届かず、それでも回していたらネジ穴が広がってしまい、きちんと最後まで締めこむことができなくなってしまいました。

 このストラップピンはネックの止めネジを兼ねているため、ここがきちんと止まっていないと、チューニングにも影響する重大な欠損となってしまいました。

 何気なくYoutubeを見ていたら、田中一郎さんが、アロンアルファを使って緩んだネジの復活方法を解説している動画がありました(17分ごろから)。

田中一郎のギターアッパーカット2。『ビートルズが愛した楽器たちをアッパーカット!』Part 1は、ジョン・レノン!

 これにヒントを得て、登場したのがダイソーの「エポキシ樹脂系接着剤」。

楊枝などの細いもので、穴の片側にエポキシ樹脂を塗り込んでいきます。

これで1日置いて硬化させます。

硬化したら、木ネジをねじっていきます。
元のねじ切り溝に沿いながら、新しい溝も作れるという素晴らしいアイディアだと思います。

ということで、見事きちんとネックを止めながらストラップピンも復活できました。

 

 






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とうとうやっちまった。TELECASTER 改造計画の最終段階

2024年05月13日 | MUSIC

 今日は朝から大雨。風も強くて台風のようです。散歩もできず家にくすぶっていると碌なことを考えません。

 で、とうとうやっちまった。TELECASTER 改造計画の最終段階。

 ペンディングになっていたのが、ブリッジピックアップにコイルワインダーにセットする穴が開いていないことでした。

 
1952年オリジナルTELECASTER    TRADITIONAL II 50S TELECASTER

 このように、ワインディングマシーンにボビン(土台)を通してネジ止めしてから巻き始めるんですね。

Master Winder Abigail Ybbara | Fender Custom Shop | Fender

 じゃあ、なぜ「TRADITIONAL II 50S TELECASTER」のピックアップには穴が無いのでしょうか?強力両面テープを使って張り付けて作業(手作りでこのように作業している人を見かける)しているのか、片側だけ固定する方法でもあるのでしょうか?謎です。

 そこで加工方法は、ピンバイスを使って穴をあけることになるのですが、ピックアップの中の構造が不明なため、穴をあけて、コイルでも切ったら一巻の終わりですから、2mmほどのボビンの上板を貫通しないで穴を掘ることにしました。

 直径3mm の穴を掘り、一応成功!! 
 光が反射すると穴が開いていないことがばれるので、反射しない黒い綿を詰めるというプラモデラーの技量まで発揮。

ところが、なんかオリジナルに比べてまだ穴が小さいんですよね

 

 そこで、直径3.2mmに挑戦したところで

やっちまった~!!

 穴が貫通してしまいました。ピンバイスの針にテープを巻いて深さを調節しているつもりだったのですが、針の口径が大きくなると力加減が難しかったようです。

 慌てて(もう慌ててもしょうがないのですが)、アンプにつないで音が出るか確認。

 よかった!!無事、音がでました。

コイルには触れていないようです。

 穴の中をのぞくと、コイルの巻いてある部分には、まだ2mmほどの余裕がある感じです。でも、ポールピースぎりぎりにエナメル線が巻いてあるのは間違いないようです。

 穴の貫通先を見ると、何かポールピースと同じような金属の丸いものが見えます。下の金属の台座との接合部分かもしれません。

 ということで、懲りずに、3.5mmまで穴を広げることに。結果、何とかコイルには損傷無く穴あけに成功しました。

 ちょっと、ポールピースの大きさに比べて大きかったかな、という感じですが、目立つからいいかと自分を納得させました。

 他のオリジナル個体のこれ見ると、ちょうどいい感じだったかなって気がします(本物もコイルが見えている)。

 なんで、まったく楽器の音や演奏には関係ない部分にこんなにこだわるのか、自分がよくわからなくなるような行動ですが、気になるとやめられないのです。

 Fender も Custom ショップで、Eric Clapton Blackie を隅々まで再現したギターを作って売っていて、これを高価で購入する人がいるのも、同じような感覚なのかもしれません。

In Detail: Fender Eric Clapton Blackie Tribute Stratocaster Masterbuilt by Todd Krause Upclose

 

 






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Fender MⅠJ TRADITIONAL II 50S TELECASTER を 1952年のオリジナルに近づける

2024年05月09日 | MUSIC

 今日も朝からはっきりしない天気で、寒いし散歩も諦めました。

 将棋の名人戦2日目がABEMA で放送されているのでこれを見ながらゆっくりしています。

 さて、1952年 オリジナルの Fender TELECASTER と、今回ゲットした 「Fender MⅠJ TRADITIONAL II 50S TELECASTER」との比較が終わったので、また、悪い癖と分かりつつ、54 Storatocaster  をやったときのように、なんとか 外見などをオリジナルに近づけていこうと思います。


 相違している部分は以下の通りでした。(⇔の左側がオリジナル、右側が 今回ゲットした MⅠJ TELECASTER)

1.ボディが アッシュ⇔バスウッド
2.トップコートが ニトロセルロースラッカー⇔ポリエステル(ネックはポリウレタン)
3.ストリングリテーナーの形状とマイナスネジ⇔プラスネジの使用
4.クルーソンチューナーが文字なしのラインあり(ノーライン)マイナスネジ止め⇔ライン無し プラスネジ
5.12フレットのポジションインレイの間隔 狭い⇔広い
6.リアピックアップのマウントネジがマイナス⇔プラス
7.ピックアップのポールピースがセンターに穴の開いたストレートポールピース ⇔穴無しのスタガードポールピース
8.コントロールパネルのレバースイッチの固定ネジがマイナス⇔プラス
9.ピックガードが、ラッカー仕上げの ベークライト製、1プライの5点留めマイナスネジ⇔プラ製 1プライの5点留めプラスネジ。
10.アッシュトレイ・ブリッジカバーが付属

1.2.5.9.は、部材や塗装にかかわる部分ですから、これをどうこうすることは非常に困難だし、見た目もほとんど変わりがないので変更対象から外します(特に Ⅿ ⅠJ になってから、ポリエステル塗装が薄くなっています)。

4.のチューナーは表側から見えないので無視することに(今ついているチューナーが優秀なので不満もないし)

7.のピックアップは Fender が Pure Vintage '51 Telecaster Pickup setというのを売っているのですが。


 

 わざわざ強力なアルニコ5のピックアップを、アルニコ3に変えることもないような気がするので(但し、これでマウントネジをプラスからマイナスに変えることはできるし、ワインディングマシンの取付穴空きの外観も得ることができるが)、ペンディングとします。

10.のアッシュトレイ・ブリッジカバー も Fender 純正で売っているのですが、


 

 格好だけ追及しても、ミュート奏法ができなくなるのでは元も子もないので、これも除外。~ 54 Storatocaster では、この元も子もないことをやってしまったのですが.....。

ということで、3.8.9.のマイナスネジ関係が手ごろなので、これから手を付けていくことにしました。

で、さっそく発注

ピックガードネジとレバースイッチマウントネジは、Fender の純正部品が売っていないようなので、Montreux で代用。

ネジ関係だけで2,000円もかかってしまいました。


 

 


 

 

 まずは、簡単そうな、レバースイッチマウントビスです。既存のプラスネジより長さが長い(向かって左)のですが、空間に余裕があるので、問題なく締め込むことができました。

出来上がりはこのとおり。何か光っていてよく見えない。オリジナルはサビているのでマイナスネジが目立つのですね。

 

次は、ストリングリテーナー なるほど形状が違います。

 見た通り、ネジの長さが若干長い {既存 31/64"(12.30mm)に対して、17/32"(13.49mm)}ので、まずはリテーナー自体をつけないで、ネジだけある程度ねじ込んでネジ穴を深く掘ってから、本体を慎重につけました。裏に弦がはまる筋がついているので、向きに注意です。

 いい感じです。形や大きさはよくできています。材質も同じスチール製だそうです(どこかのコメントで「アルミのような素材で磁石がくっつかない」って嘆いている人がいましたが、ニッケルメッキだとしても、ちゃんとくっつきますよ)。

 

 

 最後はピックガードの止めネジ。 Montreux の WEBサイト には、詳細な寸法が表示されていないのですが、

実測で
全長 1/2" (12.70mm) 頭部 3/16" (4.76mm)と、ともに既存のプラスネジと同寸法なのですが、首下の最大径が、既存が 3/32"(2.38mm) に対して、7/64" (2.77mm) と若干太いため、ピックガードを締め込んだ時に、既存の穴のテーパーとの間にずれが生じます。そこで、うまくピックガードをずらして止める必要がありました。

 実際のねじ込みにあたっても、微妙にねじ切りの具合が違い、締め込むときに結構固いので、ねじ山をつぶしたり、ボディにひびが入らぬよう、ネジを絞めては、少し戻したりしながら慎重に締めていきました。

 

 さて、計画上はペンディングにして残った、リアピックアップのプラスのマウントネジですが、プラモデラーの経験を発揮してダミーのマイナスネジにしてしまいました。

う~ん 完全な自己満足だけの世界ですね。

  

 

一応完成です。あとはジャンジャン弾かなくては、ただのプラモデルになってしまいます。

 

 

 

 

 






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オリジナル 1952TELECASTER と MⅠJ TRADITIONAL II 50S TELECASTER とを比較してみた

2024年05月06日 | MUSIC

   さて、1952年 オリジナル Fender TELECASTER の情報収集も終わったので、今回ゲットした 「Fender MⅠJ TRADITIONAL II 50S TELECASTER」がどのくらいオリジナルに忠実に迫っているかを検証していきたいと思います。

まず、

◆ヘッドストック(以下の画像は向かって右側が MⅠJ ⇔の右側も同様)

オリジナルはストリングリテーナーにマイナスネジが使われていますし、形状もネジの直径よりあまりはみ出てなくて小ぶりですね。

デカールは塗装の上から水張りされていたのだそうです(MⅠJ も 2020年 のリニューアル前は同じ製法)。
ちょっと、MⅠJ のデカールでかくないですか?色は合わせてあるそうです。

ナット素材はどちらも牛骨

 

 1951 年の夏から 1965 年後半まで、テレキャスターのヘッドストックには銀色のスパゲッティ ロゴがナットと G 弦チューニングポストの隣のストリングリテーナーの間に配置されていた。そして、その下に逆カンマの間に細い黒い文字でモデル名が記載されていた。


◆ヘッド裏 ノーライン(↔文字の入ったシングルライン)のクルーソンチューナー ⇔ MⅠJ はライン無し 

オリジナルのシリアル番号 は、ブリッジプレートに刻印されている。

 


◆ネック

オリジナルは、12フレットのポジションインレイの間隔が若干狭く、

  

トラスロッド調整用十字のねじ山がトラスロッドナット部にある(これは、MⅠJも、特に変更なし)

FENDER USA十字型トラスロッドナット【インチロッド用】   

ネック幅

ナットの幅はオリジナル: 1 5/8 in (4.127mm) MⅠJ: 1.615" (in)(41.02 mm)
この点、2022年のリニューアルで、MⅠJが従来の1.650インチ(42mm)から 1.615インチ(41.02mm)としたことにより、よりオリジナルに近くなった。

スケール長 オリジナル:25 1/2 in(64.77 cm)  MⅠJ:25 1/2 in(64.77 cm)

ネックの厚さ @01/5/12フレット: 22,3/23,5/25,7mm  ⇔ MⅠJ:21.8 /22.2/23.2mm
同じ"U" Shapeながら、MⅠJ:が若干厚さが薄めになっている。

全長 オリジナル :38 3/4 インチ (98.42 cm)、下部の幅は 12 5/8 インチ (32.06 cm)、厚さは 1 3/4 インチ (4.445cm)  。
これは、MⅠJも、ほとんど同じで、厚さが 4.51cm ほどあった(塗装の暑さの違いか?)ぐらいの相違。


◆ネックジョイント

無印の四角いプレートに、プラスネジの4点留め。1952年当時、すでにマイナスネジからプラスネジに変更されている。

 

◆ブリッジとコントロールパネル

 

 

オリジナルのブリッジパネルの4本の取付ネジは、すでにプラスに変更されているが、リアピックアップのマウントネジはマイナスのまま。

MⅠJは、サドル関係を除いてすべてプラスネジ。

サドルは、Brass Barrel Saddlesで調整ネジはマイナス。オクターブ調整ビスは、形は違う(丸平マイナス⇔鍋マイナス)がマイナスビス。

コントロールは、 1Volume,1tome,3wayスイッチ。オリジナルは、コントロールパネルの取付ネジはプラスに対して、スイッチの固定ネジはマイナスになっている。

1Volume,1tome 同じ3way スイッチでも現在とは役割が違っているのは前回のブログで既に紹介済み。

ノブの役割は、”マスターボリューム”と”マスタートーン”と現在と変わりはないが、

ポジション1:リアPU&フロントPUのパラレルミックス (トーン操作可能)
ポジション2:フロントPU (トーン操作可能)
ポジション3:フロントPUのプリセットハイカット (トーン調整不可)
となっている。

Fender Blackguard Telecaster Comparision - "The World of Vintage Guitars"

ピックアップのポールピースがオリジナルはすべて同じ高さ(ストレートポールピース )だが、MⅠJ のものは、DとG の高さが高い(スタッガードポールピース ~指板のラジアスに合わせてある)になっている(Fender は、1960年代からスタッガードポールピースを採用)。

マグネット は、オリジナルは、アルニコ2~3⇔ MⅠJはアルニコ5

オリジナルのリアピックアップは中心に穴(ワインディングマシーンのスピンドルにはまる穴)⇔MⅠJは穴無し

 

◆ボディ裏 Strings-Through-Body
 弦がブリッジを通過し、次にボディの穴を通過し、「Ferrule」(ボールエンドをしっかりと保持するボディに挿入された金属カップ)を使用して所定の位置に固定されている形状のギター。

 String Ferrule(ストリングブッシュともいう)が打ち込まれて、どちらもボディと平面(つらいち)になっているのが特徴。 

 

1968年ごろから面一でなく出っ張りがあるようになったそうです。


        1970 FENDER TELECASTER

 

◆ピックガード

 いわゆる 「Blackguard」と呼ばれているもので、ラッカー仕上げの ベークライト製、1プライの5点留めマイナスネジが特徴です。
 MIJは、プラ製 1プライの5点留めプラスネジ。

  

オリジナルは、アッシュトレイと言われるブリッジカバーが付属していました。でも、これつけるとミュート奏法ができないですよね。


 ジャック カップの形状はよく似ていますが、オリジナルの方が口ところが厚くて頑丈そうです。当時、切削加工のものが現在はプレス加工がされている所為ではないかと思います。

  

以上、オリジナルとMⅠJとを比較しましたが、結局ほとんど忠実にオリジナルを再現しているといえます。

最後に異なるところをまとめておきます。

1.ボディが アッシュ⇔バスウッド

2.トップコートが ニトロセルロースラッカー⇔ポリエステル(ネックはポリウレタン)

3.ストリングリテーナーの形状とマイナスネジ⇔プラスネジの使用

4.クルーソンチューナーが文字なしのラインあり(ノーライン)⇔ライン無し

5.12フレットのポジションインレイの間隔 狭い⇔広い

6.リアピックアップのマウントネジがマイナス⇔プラス

7.ピックアップのポールピースがセンターに穴の開いたストレートポールピース ⇔穴無しのスタガードポールピース

8.コントロールパネルのスイッチの固定ネジがマイナス⇔プラス

9.ピックガードが、ラッカー仕上げの ベークライト製、1プライの5点留めマイナスネジ⇔プラ製 1プライの5点留めプラスネジ。

10.アッシュトレイ・ブリッジカバーが付属

 

 

 






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1952年 TELECASTER の情報を集めてみた

2024年05月02日 | MUSIC

 ゴールデンウイークも中盤戦です。でも、朝、町中を見ると、みんな普通に会社勤めに出かけて行くようです。不景気で休んでなんかいられない、というところでしょうか。円安で喜んでいるのは輸出向け製品の大企業だけでしょう。

 ところで、1か月も早く自分への誕生日プレゼントとしてゲットした 「FENDER Ⅿ IJ 50s TELECASTER」。 いつもの癖で TELECASTER のことを WEBで漁ってみると、なかなか興味深い。
 そこで、暇に飽かして、今回のギターのモデルとなっている 1952年 TELECASTER に絞って情報を集めてみることに。

 

 1950年にリリースされたフェンダー初のソリッド・ボディ・エレクトリック・ギター「Esquire」。ONEピックアップ&トラスロッドなしであったものを、2ピックアップ&トラスロッドありに変更して、同年秋に正式にリリースされたのが「Broadcaster」。
 その発売から1年後の1951年に、訳あって新しい名前として「Telecaster」が採用された。
 引き続き生産された 52 年はその後のすべてのフェンダー 「Telecaster」と比較するための基準となる年であり、フェンダーが一般にリイシュー(再販)の基準として選択している年となっている。
 ところで「ブロードキャスター」、「テレキャスター」は、どちらも当時開始されたばかりだった新技術、テレビジョン放送(ブロードキャストとテレビジョンのテレ)にあやかったネーミング。アメリカもテレビに毒されていくのですね。

 

 そこで、基準となる年 1952年製の TELECASTER の特徴を、ヴィンテージ ギターのコレクターや販売者のWEBから集めてみました。

 ◆基本的な仕様

 ワンピースメイプルネック、ブロンド(後にファンの間から「バタースコッチ」と呼ばれるようになった)仕上げのアッシュボディ、「ブラックガード」ラッカー仕上げの ベークライト1プライの5点留め、ブラスのブリッジサドル、ブラックボビン手巻きピックアップ、ローレット加工を施した丸いトップのクロムメッキ真鍮製コントロールノブ。

 1952 年後半: プレス ジャック カップ(プレス加工)がフライス ジャック カップ(切削加工)に変わった。本体のジャック穴の内側に追加の内部金属プレートを使用してミルドカップを固定する形式。



 特に、外見的な特徴で目立つのが部品をセットしてあるスクリューです。
 フェンダー生産の過渡期だったため、マイナスネジとプラスネジが混在している。大まかな年代と混在具合は以下の通り
1950年:すべてマイナス

1951年の間:トラス・ロッド、ネック・ジョイント、コントロール・プレート、ストラップ・ピンがプラスに変更
1952年のはじめ:ブリッジ・ベース・プレートを止める4つのネジがプラスに変更
1952年のおわり頃:ピック・ガードを止めるネジがプラスに変更
1953年夏頃までは、リアーPU、PUセレクターのネジにマイナスが見られたが1953年の終わりまでにはすべてプラスに変更された。

 そこで、52年として大抵の個体は、ストリングリテーナー、ピックガードとトラスロッドの調整、リアピックアップのマウントにはマイナスネジが、コントロールパネルのスイッチの取付にはマイナスネジ、コントロールパネル自体の取付にはプラスネジが使用されている。ブリッジプレート、ネックプレートの固定にはプラスネジが使用されている(1952年3月21日、同3月31日のネックデイトのものが同様の仕様)。

 

 

 ◆チューニングマシン

 チューニングマシンは、1951 年半ばまでは、1956 年以降のクルーソンと同様に、バックシェルに「KLUSON DELUXE」という文字が 1 行で刻印されていた。


 初期のクルーソンは、縦の「Deluxe」マークの下の片面に「PAT.APPLD」という文字も刻印されていた。さらに、初期のクルーソンチューナーは、突出したシャフトのない密閉シェルを特徴としていた。シェルの底面には「2356766 PAT.APPLD」の刻印があった。

 1951 年半ばから 1957 年まで使用されていたノーライン クルーソン チューニング マシンには、シェルにブランド スタンプはなかったが、シェルの底面には依然として「2356766 PAT.APPLD」のマーキングが表示されていた。
 クローズドシェルを特徴とする最初の形は 1952 年末まで使用された。サイドチューナーシャフトのウォームギアホールを特徴とするノーラインクルーソンチューナーの 後継機は 1952 年に初めて登場した。ここにもマイナスネジが使われている。

 

 ◆コントロールスイッチ 

◇「Broadcaster」の特徴(1950年~1952年途中頃まで ボディエンド側からネック側にかけてポジション1~3とする)

ポジション1:リアPU&フロントPUのパラレルミックス (トーンなし)
ポジション2:フロントPU (トーンなし)
ポジション3:フロントPUのプリセットハイカット (トーン調整不可)

 トーンコントロールが存在せず、コントロールは”マスターボリューム”と”ブレンド”となっている。
“ブレンド”はポジション1でのみ有効で、フロントPUのボリュームとして作用する。つまり、リアPU単体の音が欲しいときにはこのノブを絞りきって使用する。ブレンドノブをMAXにすることで、いわゆるMIXポジションのサウンドを出力することが可能。

◇52年「TELECASTER」の特徴 (1952年の途中から1967年頃まで採用されるのが、”ヴィンテージ配線”と言われる配線)
ノブの役割が、”マスターボリューム”と”マスタートーン”に変更された。

ポジション1:リアPU&フロントPUのパラレルミックス (トーン操作可能)
ポジション2:フロントPU (トーン操作可能)
ポジション3:フロントPUのプリセットハイカット (トーン調整不可)
(裏技的に、ポジション1&2の中間でレバーを止めることでMIXポジションの音を出すことが可能)

フロントPUのプリセットハイカットは、ベースの代用をする場合に使用することを想定したと言われている。

◆サイズ(個体差があるので、複数のものを掲載してみる)

①全長は 38 3/4 インチ (98.425 cm)、下部の幅は 12 5/8 インチ (32.0675 cm)、深さは 1 3/4 インチ (4.445cm) (側面で測定) 。リム。スケールの長さは 25 1/2 インチ (64.77 cm) 。ナットの幅は 1 5/8 インチ (4.1275cm) 。Weight : 3.29kg  シリアル番号 3498 ネックのヒール部分に「11-19-52」

②シリアル: 5295 重量: 3200g、 ナット幅: 41,3mm 、ネックの厚さ@1/5/12フレット: 22,3/23,5/25,7mm 、ピックアップDC:6,14K(N)、6,19K(B)  ネックデイト:TG 5-21-52(D刻印)本体日付: Davis 5-20-52 (D スタンプ)

③全長は 38 3/4 インチ (98.425 cm)、下部の幅は 12 5/8 インチ (32.0675 cm)、深さは 1 3/4 インチ (4.445cm) (側面で測定) 。リム。スケールの長さは 25 1/2 インチ (64.77 cm) 。ナットの幅は 1 5/8 インチ (4.1275cm) 。シリアル番号 4279  ネックデイト 11-20-52 

 

◆価格

1952 年の定価は 189.50 ドル(1952年 アメリカの公務員の初任給は年俸1,510ドル 月給の1.5か月分ということになる)。

2024年の大学卒初任給は22万6,341円。339,000円ということになる。

👇こんなところを買う感じなんでしょう。


 

 以上です。別の機会に、ゲットした「Fender MⅠJ TRADITIONAL II 50S TELECASTER」と、1952年 VINTAGE TELECASTER との違いを検証してみたいと思います。

 

 






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