世田谷美術館で開催されている「暮らしと美術と高島屋」展に行ってきました。
高島屋は、1831(天保2)年に京都で創業し、明治期以降、日常生活の変遷にあわせ多彩な事業を展開してきたそうです。日本に美術館が少ない頃から美術展を催し、また、多くの人々に内外の物産などを紹介するなど、単なる百貨店をこえて、文化に貢献してきたようです。
この展覧会は、高島屋史料館(大阪)が所蔵する美術作品を中心に、船舶や建築における装飾事業、出版事業、宣伝広報物、染織作品や呉服といった領域までを網羅し、百貨店の複層的な表情を紹介するものです。(パンフレットより)
この展覧会も、山田五郎さんの「ぶらぶら美術・博物館」(BS日テレ)で紹介されていたもので、近年の世田谷美術館にしては、気の利いた企画で興味をそそるものがあり、行ってみることにしました。
どこの、公共施設も、大型バイクにはまったく配慮が無く、駐車場の片隅に置かしてもらいました。本当にここでいいのかも不明ですが、迷惑はかからなそうです。
世田谷美術館は砧公園の一角にあります。
昭和61年開館の内井昭蔵氏設計の建物は、今となっては普通の建築ですが、奇をてらってなくて上品な感じですね。
あと、数日で開催期間も終了でした。
ローズちゃんが迎えてくれて、可愛かったのですが、内容は期待はずれでした。
「ぶらぶら美術・博物館」では収蔵品にまつわる裏話のようなものを、山田五郎さんや学芸員の方が語ってくれて、興味深く思えたのですが、実際には、収蔵品の単なる陳列と、ありきたりのキャプションしか展示されておらず、つっこみ不足という感じでした。
「タカシマヤアーカイヴス」より
唯一、圧巻だったのは、朝日準広告賞に選ばれた新聞広告のもとになったこの写真
「2011年度(第60回) 発表!朝日広告賞」より
和服姿の女性の売り子さんや、丁稚(でっち)のような少年にいたるまで、パワーが感じられる写真でした。