ラジオを聞いていたら、上野の東京国立博物館でやっている「台北 國立故宮博物院」がすごい人みたいで、目玉の「翠玉白菜」を見るのに110分並んでも15秒見られるだけとか。
この展覧会、よせばいいのに、コミンテルンのNHKや朝日新聞が主催しているため、宗主国の中国に気を使って、ポスターから「國立」の文字を落とし、台湾の逆鱗に触れてあわや開催中止かという、わざとらしい大チョンボでミソのついた展覧会です(このことについてNHKや朝日新聞はいっさい報道していないようです)。
「翠玉白菜」は門外不出で、今回も2週間だけの展示だそうで、豚の角煮をかたどった「肉形石(にくがたいし)」は10月からの九州国立博物館のみでこれも2週間だけの展示だそうです。
両方とも、記憶は定かではないのですが、台湾現地の故宮博物館で見てすごいなと思った記憶があります。
でも、その時、ほんとうに感心したのは、象牙多層球。21層も球の中に球がくりぬかれています。
どうやって彫るのか分からなかったのですが、NHKスペシャルの解説によると、17世紀当時、ヨーロッパで発明された旋盤をつかったものだそうです。
それを、更に手彫りで精緻なものにして、中国の技術と王の権力をアッピールしたみたいですね。
当時膨大な展示物を駆け足で見て回ったもので、あまり個々の展示物の印象が残っていなかったのですが、すごいものが普通に置いてあったような気がします。