先日、うちの相方が、新しいタブレットPCを買った(私からのプレゼントのような気もしますが、うちは夫婦別産制(民法762条1項)が定かでないので、結局どちらでも良いのです)ので、1年足らずしか使っていない、モバイルPCが余ることになりました。
そこで、持ち運びに便利なこれを DAW(Digital Audio Workstation※)用のPCにすることにしました。
※音声をデジタルデータとして記録し、 加工・編集した上でミキシングなどを行なって一つの楽曲に仕上げる機能までを持った システムやソフトウェア
ASUS X200MA Celeron Dual-Core N2830 2.16GHz/2コア では、ちょっと心もとない気もするのですが、現在 DAW用に使用している HP のノートPC も、AMD A4-3305M APU (1.90 GHz/最大2.50GHz /2コア) で、十分いけているので、問題ないでしょうとの予測。
それよりも問題と言えば、スムーズにDAWソフトが移行できるかです。
兎に角アクティベーションが、ソフトやプラグインごとに別々ですから、苦労することが目に見えているので、覚悟してかかりました。
まず、DAWソフトとして、初めて使いこなせるようになった、Ableton Live Lite を移します。
移すといっても、新しいPCでダウンロードしてアクティベートするという方法です。
Ableton のWEBで、既にあるアカウントでログインしソフトウエアという場所にいくと、今までアクティベートしたソフトが再度ダウンロードできるようになっています。
この辺は定かでないのですが、バンドルソフトが Live 8 Lite であっても、Live 9 lite をダウンロードして、アクティベートできるのではないでしょうか(9になって、Liteもすごく機能が上がっていますので、アップデートしたほうがお得です)。
私はすでに、「9」を入手していたので、もちろん「9」をダウンロードします。必要とあれば旧バージョンも任意にダウンロードできます。
さてダウンロードした「9」をインストールし立ち上げると、アクティベートのダイアログがでますので、アクティベートのボタンを押すと、すでにログインしたCookieをたどる仕組みなのか、当然のようにアクティベートが完了します。スンナリです。
Ableton Live は、2台同時に使用しなければ、PC2台を使い分けて利用できるそうなので、2台目までは、うるさいこと言わないのかもしれません。
アクティベートの回数制限が表示されるとマニュアルには書いてあるのですが、それも表示されませんでした。
もしかしたら、Ableton Live lite は、すでに3つ持ってそれぞれアクティベートしているので、他の製品にバンドルされていた Live lite 8 からアップグレードしたと判定されているのかもしれませんが、詳細は不明です。
ASUS X200MA で無事に動きました。なんか、AKAI APC Key25 と ASUS X200MA の幅がぴったりなので、新しい MIDI ガジェットのようで、かっこいい。
CPU の使用率がやはり、HP のPCより多く表示されますが、まだ余裕です。
因みに、ASIO ドライバーは、結構性能の良い、Fender Universal ASIO Driver 2.12.F を入れました。
次は、VST Plugin の引っ越しですが、当面使いそうな、
2.KORG Legacy Collection MS-20
3.KORG Legacy Collection M1
を引っ越しておこうかと。
まず、UVI Digital Synsations ですが、
1. UVIのWEBで、既に作ってあるアカウントでログイン。
2.UVI Workstation(無制限パート、ハイクォリティエフェクトおよびライブ演奏機能などを搭載した無償のソフトウェアインストゥルメント) の64bit 版を新しいPCにダウンロード。
前にブログで、このほかに「 iLok License Manager("pace iLok License Manager"というライセンス管理用のソフト) をダウンロードしてインストール」と書いたのですが、UVI Workstation のファイルに含まれているので不要です。
3. ダウンロードしたソフトをインストールして、iLok License Manager を立ち上げます。インストールのとき、Pluginのインストール先を聞いてきませんでした。Pluginは決まったフォルダーにまとめて置くことが何かと便利なので、あとでPluginの在りかを検索し、Pluginのショートカットを作成し、まとめた場所にショートカットを置いておく必要があります(Pluginだけ移動させてもだめです。ショートカットを作ってPlugin 本体はあくまで最初にインストールした場所に置いておかないと、起動しません)。
iLok License Manager で、すでに作ってある iLok アカウントで Sign In 後、そこに、表示されている Digital Synsationsのライセンスを、アクティベートしたいコンピュータマークにドラッグ&ドロップして、アクティベートします。
これで、もとのPCのアクティベートは無効化され、新しいPCにライセンスが移されます。つまり、1台しか使えないということです。
ここまでは、意外とすんなりいきました。ブログに苦労を記録しておいた甲斐がありました(自分のブログの記録と首っ引きで取り組みました)。
ところが、UVI のWEBから 本体のDigital Synsations をダウンロードしようとしたら(ファイルサイズが9Gもあります)、サーバーが非力で、最初3時間とか表示されたダウンロード完了予定が、無限に伸びていくではありませんか。
絶対、生きている間にはダウンロードできないような遅さです。前は日本の早いサーバーが選べるようになっていたのですが、今回はそんな選択肢はなく,ダウンロードが遅いようなら、BitTorrent のような危なっかしいソフトを使うように指示してあります。
そこで、諦めて、もとのPCのデータ(Digital Synsations.ufs ファイル)をコピーすることにしました。ところがなんせファイルサイズが9Gもあるので、手持ちのUSBメモリでは入りきれません。
メール転送もGoogleドライブ経由も無理でしょう(あとで調べたらGoogleドライブは、15Gまで使えるようですがもう既に結構使っていたので結局無理だったかもしれません)ということで、先日購入した、外付けブルーレイドライブを使うことにしました。なんと先見の明があるのでしょう。
この Pioneer BDR-XD05 は、USB2.0のポートでは、電源不足でブルーレイを書き込めないという評判がありましたが、さすが、HP のノートPC 。全く問題なくブルーレイディスクに焼くことができました(30分かかりました)。
これに対して、ASUS X200MA には、USB3.0ポートがあるので、約3倍の速さでコピーできました。
これで、無事に第1弾移行作業完了。
次は、KORG Legacy Collection 関係です。
これは、ちょっとやり方が違います。
1.ダウンロードは2方向からできます。
①KORG License Center で、バンドルソフトカードにあるPINコードを入力してログオンします。バンドルソフトでダウンロードできる製品の一覧が表示されます。
②KORG USER NET にログインします。登録したソフトが表示され、ここからダウンロードできます。
2.どちらかから、MS-20 と M1 のファイルを新しいPCにダウンロードします。
3.ダウンロードしたファイルをインストールし(Pluginのインストール先を指定できる画面が出ますので忘れず指定しておきます)、スタンドアローンのソフトを立ち上げると、ライセンス認証というアクティベートのダイアログが出ますので「認証」をクリック。
4.次のダイアログで「オンラインでライセンスコード取得」を選択し
次のダイアログで「「ライセンスコード取得」のボタンを押すと、ログインしてあったKORG License Centerが表示されるので、ライセンスの再取得を選択します。
5.製品登録がして有れば、どの製品のライセンス再取得か選択できるので、ここで再取得したい製品を選びます。
私の場合MS-20は製品登録してあったのですが、M1はしていなかったので、ライセンスの再取得画面で製品が選択できず焦りました。
まず先に製品登録をしておく必要があります。
これが結構面倒で、
製品情報登録画面で製品の情報を画面の指示に従って入力。そこにある“オーソライゼーションコード”欄には、バンドルソフトカードのピンコードを入力してKORG License Centerに入った時に表示される製品の一覧にそれぞれ記載してある“Authorization Code”を入力する必要があります。
因みに“ロッキングコード”欄には、ライセンスコードを取得するための自分のコンピューター用のコードが自動的に表示されるようです。
製品登録が済むとライセンスコードが掲載されたライセンスコード発行完了の画面が表示されるので、そのライセンスコードを、 先ほど立ち上げたソフトのライセンスコード入力枠にコピペして登録ボタンを押せば完了です。
M1の方が回り道をしたので、手順の順番の記憶が定かでありませんが、こんな感じでアクティベートします。つまりKORGもPC1台のみで使える仕様です。
これで、無事にすべての移行作業が終わりました。
あとは、オーディオインターフェイス+MIDIインターフェイスのTASCAM US-200をつなげようと思います。これについては、長くなったので後日にします。
追伸:Plugnソフトの移行が意外とうまくいったのに気をよくして、AKAI Professional APC Key 25 のバンドルソフトだった、Hybrid 3 も移行することにしました。
これもまた、他のPluginソフトとは違う手続きが必要です。
AKAI Professional のマイアカウントにログインすると、My Product Registrations が表示されるので、そこから Hybrid 3 をダウンロードします。
これを新しいPCにインストールし、表示されたアクティベーションのダイアログに既に取得してあったアクティベーションコードを入力しようとすると、何か桁数が全く違い、もちろんアクティベートできません。
そういえば、一番最初にダウンロードしたときには、ダウンロードのリンク表示の側にアクティベーションコードが表示されていたような記憶があります。今回は表示されていませんでした。
つまり、1回限りしかダウンロード+アクティベートできないということなのでしょうか。
まあ、しょうがないかと諦めかけた時に、もしかしたら、最初にダウンロードしたファイルが残っているのではないか。そのファイルからインストールすれば、もとのアクティベーションコードが使用できるのでは?との考えに至ります。
そこで、元のHPのノートPCのダウンロードフォルダを探してみると、なんと、ちゃんと残っているではないですか。物を貯めこんで捨てない貧乏人根性が日の目を見ました。
これを移行先のPCにコピーし(どういうわけか圧縮形式のままではコーピーが拒否されました。もしかしたらプロテクトがかかっているのかも。でも解凍したものはコピーできました)、インストールすると、今度は違う体裁のアクティベートのダイアログが表示されました。
そこで、インターネット経由でアクティベートを選択すると、AKAIではなく、Hybrid3 の発売元の AIR Music Technology のホームページが表示され、ここで以前のアクティベーションコードと、メールアドレスを入力。すると、見事アクティベートが完了しました。
ちょっと焦りましたが、大成功。まったく、アクティベーションの方法は統一してほしいですよね。