第2弾 緊急事態宣言 くそくらえ!! 伊豆へドライブ Part 1 の続き
さて、伊東温泉 「サザンクロス リゾート」の朝をむかえました。
さすが高原の朝。雲なのか靄なのか、霞んでいます。
ひと風呂浴びてから朝食前に、ゴルフコースを散歩しました。
ゴルフはやったことがないので、ゴルフコースを歩くのは初めてです。
なるほど、広々して気分がいいものです。駅のホームで傘を振ってスイングする人(今時いないか)の気持ちが分かりました。
朝食はレストランでバイキング。
武漢肺炎対策で、マスク、ビニール手袋着用で、料理を集めて回ります。
この間のホテルの青いビニール手袋にはちょっと引いたのですが、こんなもんだと思えば、それほど違和感がなくなってきました。
朝9時ごろには事前の天気予報が外れて、日が差してきました。大室山が見えます。
ホテルは除草用にヤギを飼っていて、Co2削減に貢献しているそうです。
どのヤギも人に懐いていて、つい「みっち~!!」と声をかけて、こねくり回してしまいました。
さて、9時半にホテルを出発し、伊東港へ出る前に、一碧湖に寄ってみました。
日本百景に選定され、与謝野夫婦が多くの歌を詠んだ事で知られる静謐な湖。10万年前の大室山の水蒸気爆発によって出来た湖だそうです。
武漢肺炎の影響か、ここも例にもれず、だいぶ寂れてしまっていました。
その後、伊東市内へ出て、道の駅「伊東マリンタウン」に行きました。
国道135号沿いにある道の駅で、お土産や食事処はもちろん、足湯に日帰り温泉、さらに遊覧船で伊東の海をクルージングできる港がついていたりと、テーマパークのような道の駅でした。
レアもののガチャが揃っていることでも有名みたいです。
今日は熱海の花火があるとのことで、道の駅は人でごった返していました。みんな、「だれが行き当たりばったりの緊急事態宣言なんかのいうことを聞くもんか」という雰囲気満々で楽しんでいました。
このまま帰るかどうか悩んだ末、やっぱり教養を磨かなくっちゃということで、熱海の「起雲閣」を見学することに。
駐車場が狭いので、心配だったのですが、ガラガラでした。
事前に勉強していかなかったので、なんか、歴史的な建物との知識だけで寄ってみました。
大正時代の実業家、政治家の内田信也が実母の静養の場所として1919(大正8)に建てた別荘。
1947(昭和22年)に旅館として生まれ変わり、熱海を代表する宿として数多く宿泊客を迎え、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一、武田泰淳など、日本を代表する文豪たちに愛されてきたそうです。
廃業により 2000(平成12)年より、熱海市の所有となったとのこと。
要所要所にボランティア(?)ガイドさんがいて、懇切丁寧に解説してくださいました。
洋館「玉姫」(たまひめ)には、サンルームがあり、天井には豪華なステンドグラスがはめられています。
和室(麒麟)・洋館(玉姫)を過ぎると、伝統的な旅館の雰囲気の廊下が続きます。各室が旅館を愛した文豪の展示室になっています。
企画展示室では、「くぼやまさとる」さんの絵が展示されていました。
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この「空想昆虫(ニセ蟲)」の絵を見た途端、いっぺんに小学生低学年のころの気持ちに引き戻され、奇妙な感覚になりました。
こんな絵をかいて遊んでいたことを思い出したからです。
1時間ほど見学して、教養を高めることができました。
びっくりしたのが、駐車場の隣の廃墟。火事が出て廃墟になったのか、廃墟で火事が起きたのか、どちらにしても熱海の凋落ぶりが想像できる光景でした。
あとで、調べたら、今年の1月9日に雑居ビルに起きた火災だそうです
起雲閣に延焼しなくてよかったですね。
さて、あとは、家路を急ぐばかり。海老名SAでお昼を食べて無事帰宅。
今後も緊急事態宣言を有効に活用して、旅行を楽しみたいと思います。