先日、ミリタリー・ウォッチ CYMA ROYAL ARMY を購入するにあたって、ボケをかまして、えらい遠回りと無駄な出費をした事を話しましたが。今回はその顛末記。
まずは、完成形をご披露します。
CYMA ROYAL ARMY P14540
オリジナルに近いキャンバス地のバンドは、入手が困難だったのと、大人っぽい雰囲気が気に入り、PIG SKIN のバンドをつけました。
PIGSKIN のベルトってなかなか種類がないんですね。
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なぜ、わざわざ PIGSKIN のベルトをつけたかというと、The Dirty Dozen といわれる、第2次世界大戦中の時計群のオリジナルには、豚皮または「A.F.0210」というキャンバス地のベルトが付けられて支給されていたとの記録があったからです。
この A.F.0210 の時計ベルトとは、1944年式ウェビング(44 Pattern Webbing ベルト、肩あて、左右の弾薬袋、銃剣の鞘、水のボトルキャリアとバックパック等)の一部として導入されたもの。
現在の NATO ベルト といわれる G10ストラップの原型です。
44 Pattern Webbing
約250mmの長さの織り込まれた柔らかいカーキ色の2層ストラップで、最後尾で折り重ねられたうえ、端から2 mmのところで、ベルト全体を一周して縫い付けられています。
バックルのタン(針)を保持するためのくぼみがある、肩付きの真鍮製バックルがついています。バックルから10 mmと36 mm後ろに真鍮製のループが縫いこまれており、内側にA.F.0210刻印(ブロードアロー付きもある)があるのが特徴です。
尾端は正方形になっていて、 あらかじめ開けられたアイレット(鳩目穴)はなく、バックルの細いタン(針)は、尖っていて、どこにでも差すことができました。 ストラップはセルフシール式で、使用後に位置決め穴が残ることはめったになかったようです。
海外では、復刻版のA.F.0210 の時計ベルトやアンティークものが売られているようですが、日本では手に入らない感じでした。
ということで、当時の雰囲気を出すには、もう一つの形状である、PIGSKIN のベルトがねらい目と考えたのですが、インターネットを検索しても、当時の革ベルトがどんな色や形状の物かを見極めることができませんでした。
おそらく、引き通しのこんな感じではないかと想像されます。
また、アメリカ軍用ではありますが、実物のPIGSKINのストラップがオークションに出ており、当時のPIGSKIN の仕上げ色もタンではなかったかと想像しました。
そこで、PIGSKIN の一般的であろう色と形状のもので、なんとか当時の雰囲気は出せるのではないかと、今回のベルトに決定したわけです。
また、新たな資料がでてきたら、イメチェンするかもしれませんが、しばらくはこれで行きたいと思います。
個人的備忘録メモ
P19450:9,410+P14540:11,124+JM18:1,340ーRSP:6,999ー2ndST:3,000=11,875