カンボジアでの新型コロナウイルスの国内感染による新規陽性者数は、4月12日以降ゼロの日が続いていました。しかし、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性者が11月7日以降に4名確認されました(11月3日事変と呼ばれています)。更に、11月28日市中感染事件と命名された国内感染により12月20日時点で41名の陽性者が確認されました。また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。先週の海外帰国者の新規陽性は2名です。12月20日の保健省発表によれば、累計陽性者数は362名(12月13日から3名増)となっています。死者は引き続きゼロとなっています。また、治癒数は345名です。なお、海外からの入国者の新規陽性者は、日本から韓国経由で帰国した日本人1名、米国から韓国経由で帰国したカンボジア・米国人1名とのことです。
12月15日、フン・セン首相は、テレビ等を使って国民に対し新型コロナ関連の注意事項等を訴えました。まず、11月28日市中感染事件については、抑え込みつつあるがまだ終息したわけではないとして引き続き注意を求めました。ワクチンについては、世界保健機関(WHO)などが主導する「COVAX(コバックス)」と呼ぶワクチン購入の国際枠組みを通じて国民向けのワクチンを早期に調達するとしました。中国政府が自国開発のワクチンの提供を個別に申し入れていましたが、カンボジアは当面見合わせることとなります。当面人口の2割に当たる320万人分の調達を目指すとしています。また、一般的注意事項として、マスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスを遵守することを求め、3密(英語では3C)を避け、クリスマスやお正月はパーティ等を避けて家で祝うことを求めました。
市中感染事件の影響もあって1月11日に再延期されていた全国高等学校卒業試験の中止が決まりました。全国高等学校卒業試験及び全国中等学校試験に登録した全ての学生について、等級なしで全員合格とするとしています。
12月15日、全日本空輸(ANA)は、成田とプノンペンを結ぶ直行便について、2021年2月は運休すると発表しました。同路線の運航を12月に再開したばかりでしたが、再び運休となります。なお、運行を発表済の12月1~19日の水・土曜日の週2往復、1月の9日と23日の便は運航するとしています。なお、12月4日の保健省通達を受けて、これまでカンボジア人は不要となっていた事前の新型コロナ陰性証明について、カンボジア人を含む全乗客に必須とし、成田空港で証明書の提示が必要となっています。カンボジアへの入国手続きの詳細は、日本大使館、日本人会等のサイトをご参照ください。なお、当初の説明と違っていたり、カンボジア各省関係者で説明が異なる等の事例もあり、運用も確定していない模様です。くれぐれもご留意ください。
カンボジアでは、新規陽性者の数が落ち着いていることから、感染防止対策が次第に緩んできていて、経済活動も復旧してきていました。しかし、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められている模様であり、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策が再び強化されています。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html
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12月15日、フン・セン首相は、テレビ等を使って国民に対し新型コロナ関連の注意事項等を訴えました。まず、11月28日市中感染事件については、抑え込みつつあるがまだ終息したわけではないとして引き続き注意を求めました。ワクチンについては、世界保健機関(WHO)などが主導する「COVAX(コバックス)」と呼ぶワクチン購入の国際枠組みを通じて国民向けのワクチンを早期に調達するとしました。中国政府が自国開発のワクチンの提供を個別に申し入れていましたが、カンボジアは当面見合わせることとなります。当面人口の2割に当たる320万人分の調達を目指すとしています。また、一般的注意事項として、マスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスを遵守することを求め、3密(英語では3C)を避け、クリスマスやお正月はパーティ等を避けて家で祝うことを求めました。
市中感染事件の影響もあって1月11日に再延期されていた全国高等学校卒業試験の中止が決まりました。全国高等学校卒業試験及び全国中等学校試験に登録した全ての学生について、等級なしで全員合格とするとしています。
12月15日、全日本空輸(ANA)は、成田とプノンペンを結ぶ直行便について、2021年2月は運休すると発表しました。同路線の運航を12月に再開したばかりでしたが、再び運休となります。なお、運行を発表済の12月1~19日の水・土曜日の週2往復、1月の9日と23日の便は運航するとしています。なお、12月4日の保健省通達を受けて、これまでカンボジア人は不要となっていた事前の新型コロナ陰性証明について、カンボジア人を含む全乗客に必須とし、成田空港で証明書の提示が必要となっています。カンボジアへの入国手続きの詳細は、日本大使館、日本人会等のサイトをご参照ください。なお、当初の説明と違っていたり、カンボジア各省関係者で説明が異なる等の事例もあり、運用も確定していない模様です。くれぐれもご留意ください。
カンボジアでは、新規陽性者の数が落ち着いていることから、感染防止対策が次第に緩んできていて、経済活動も復旧してきていました。しかし、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められている模様であり、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策が再び強化されています。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。
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