カンボジア経済

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カンボジアのマイクロファイナンス 貸付伸び悩み 不良債権増加

2024年11月07日 | 経済
 11月4日、シェムリアップで、2024年カンボジアマイクロファイナンス年次会議が開催されました。今年のテーマは「持続可能で包摂的なマイクロファイナンス:現状と将来」です。会議には、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行関係者や、マイクロファイナンス機関の関係者等300名以上が参加しました。
 カンボジアマイクロファイナス協会によりますと、2024年9月末現在で、貸付残高は、約51億1000万ドルと2023年末から1%しか増加していないとのことです。預金残高は、約22億ドルで2023年末比4.8%増となっています。マイクロファイナス機関数は132機関で、そのうち4機関のみが預金受入を認可されています。
 他方、不良債権比率は、2023年末の5.9%から2024年9月末には8.7%にまで上昇してきており、懸念されます。
 カンボジアの農村部等で金融アクセスが難しい状況にある人々にとって、マイクロファイナンスは重要な役割を果たしています。また、金融リテラシーが不十分な借入人も多く、高利貸し等の非公認金融による被害を防止する観点からも、中央銀行の監督を受けている公認のマイクロファイナンス機関の役割は大きいものがあります。
 カンボジア国立銀行が商業銀行並みの金融監督を行っている預金受入認可マイクロファイナンス機関は、十分な体力があり、今のところ健全性を維持しているものと見られます。他方、中小のマイクロファイナンス機関については、今後とも中央銀行による十分な監督が必要なものと見られます。
(写真は、カンボジアマイクロファイナンス協会のフェイスブックより)

カンボジアマイクロファイナンス協会のフェイスブック
https://web.facebook.com/CambodiaMicrofinanceAssociation


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