10月28日、カンボジア信用機構(CBC)は、消費者信用指標四半期報告(2024年第3四半期)を発表しました。CBCは、多重債務者を防止する目的で、金融機関から集めた信用情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。四半期報告では、消費者信用申請状況、消費者信用供与状況、消費者信用の不良債権情報等を取りまとめています。
今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は37%増、金額は2%増となりました。その内訳は、個人向け貸付が件数39%増・金額2%増、住宅ローンは件数1%増・金額2%減、クレジットカード利用は件数74%増・金額83%増となっています。
消費者信用供与状況では、消費者信用借入人数が、対前期比5.6%増の約202万人となっています。残高は、前期末比0.9%増の154.6億ドル(約2兆3800億円)となりました。
不良債権比率は、2020年第1四半期1.61%、第2四半期2.64%、第3四半期2.42%、第4四半期1.91%、2021年第1四半期2.24%、第2四半期2.57%、第3四半期2.56%、第4四半期2.03%、2022年第1四半期2.35%、第2四半期2.47%、第3四半期2.60%、第4四半期2.51%、2023年第1四半期3.28%、第2四半期3.96%、第3四半期4.71%、第4四半期5.14%、2024年第1四半期6.03%、第2四半期6.22%、第3四半期6.35%と推移しています。借入人の30.0%が複数の機関から借り入れを行っています。長引く不動産不況の影響もあって、不良債権比率が上昇しており、4期連続で5%を超えて警戒水域に入っています。
新規貸付需要は新型コロナの国内感染の拡大を受けて2021年~2023年は概ね横ばい状態でした。2024年第2四半期は減少に転じましたが、第3四半期は増加となっています。不動産不況の影響を受けて、住宅ローンが伸び悩んでいるのが目立ちます。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構のサイト(英文です)
https://www.creditbureau.com.kh/news-release-detail?news_id=92f47f7f-f6c2-49fe-b6f7-d0581f6cdd22
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今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は37%増、金額は2%増となりました。その内訳は、個人向け貸付が件数39%増・金額2%増、住宅ローンは件数1%増・金額2%減、クレジットカード利用は件数74%増・金額83%増となっています。
消費者信用供与状況では、消費者信用借入人数が、対前期比5.6%増の約202万人となっています。残高は、前期末比0.9%増の154.6億ドル(約2兆3800億円)となりました。
不良債権比率は、2020年第1四半期1.61%、第2四半期2.64%、第3四半期2.42%、第4四半期1.91%、2021年第1四半期2.24%、第2四半期2.57%、第3四半期2.56%、第4四半期2.03%、2022年第1四半期2.35%、第2四半期2.47%、第3四半期2.60%、第4四半期2.51%、2023年第1四半期3.28%、第2四半期3.96%、第3四半期4.71%、第4四半期5.14%、2024年第1四半期6.03%、第2四半期6.22%、第3四半期6.35%と推移しています。借入人の30.0%が複数の機関から借り入れを行っています。長引く不動産不況の影響もあって、不良債権比率が上昇しており、4期連続で5%を超えて警戒水域に入っています。
新規貸付需要は新型コロナの国内感染の拡大を受けて2021年~2023年は概ね横ばい状態でした。2024年第2四半期は減少に転じましたが、第3四半期は増加となっています。不動産不況の影響を受けて、住宅ローンが伸び悩んでいるのが目立ちます。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構のサイト(英文です)
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