アジア開発銀行 貿易と競争力ブログラムを支援

　11月26日、アジア開発銀行は、貿易と競争力プログラム(サブプログラム2)を対象として、5000万ドルの借款供与を承認したと発表しました。このプログラムでは、カンボジア経済の多様化と国際競争力の向上を支援します。高所得国入りや持続可能な成長を通じた国民の生活向上に向けた政府の努力を支援するとしています。具体的には、投資・ビジネス環境の改善促進、零細中小企業の成長促進、貿易政策と貿易円滑化の改善等を実施するとのことです。
　アジア開発銀行は、ビジネス環境を整備することにより、カンボジアの経済的潜在力を活用し、投資の増加、雇用創出、持続可能な経済成長につなげたいとしています。また、零細中小企業については、競争力を高めるためにも、その成長を促進したいとのことです。インセンティブを通じて、零細中小企業の多様化やデジタル化、生産性向上を図る計画です。このプログラムにより、2027年までに零細中小企業5万社のオンライン商業登記を完了し、ビジネスライセンス、証明書を発行することを目指すとしています。また、規制の枠組み改善、手続き合理化、貿易障壁削減等により、スムーズで効率的な貿易を促進するとしています。
　カンボジア経済は、これまで縫製品製造等に偏った構造だったため、経済構造を多様化することは重要な課題となっています。また、その一環として、輸出先の多様化、輸出品目の多様化を図ることも重要です。アジア開発銀行等の支援を活用しつつ、地道な改善努力が続けられていくことが期待されます。
（写真は、カンボジア・ベトナム国境のバベット。ADBの発表より）

アジア開発銀行の発表（英文です）
https://www.adb.org/news/adb-support-policy-reform-boost-trade-and-competitiveness-cambodia


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